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2022年もRICOH GR Digital Ⅳはスナップに最適なカメラです

写真家・森山大道氏が長年愛用していることでも知られ、フィルム時代から脈々とその設計思想を受け継いでいるRICOHの「GRシリーズ」。最新モデル「GR Ⅲx」が出てからもう一年が経とうとしている。
2013年、APS-C搭載を節目に冠が「GR Digital」から「GR」に変わる最後の「GR Digital」モデルが「GR Digital Ⅳ」。今では前出のGR Ⅲx(GR Ⅲは広角レンズ、GRⅢxは35mm換算40mmの標準レンズ相当)まで進化している。
GRの魅力はなんと言ってもコンデジでありながら単焦点レンズってとこ。今となってはあまり珍しくもないのかも知れないけれど、当時はかなり異彩を放っていた印象。いやぁ、潔くてかっこいい。

15年程前になるだろうか、当時写真展を観に行ったり「犬の記憶」を読み耽ったりとすっかり森山大道かぶれだった自分は、ある日カメラ屋さんのワゴンセールでフィルム期のGRに似た「RICOH R1」というフィルムカメラを購入した。それを皮切りに「GR Digital Ⅲ」が出た後に中古で初代「GR Digital」を購入、APS-C「GR」が出た後に中古の「Digital Ⅳ」を購入し、その3台は今でも所有&使用している。
それ以前はフィルム一眼に目覚めてNikon FMやF3を使っていたこともありNIKKORのレンズ沼にハマり込んだり、その後ミラーレス一眼も何度か購入したこともあった。ただ、その数年後にはそのほとんどを大阪の老舗カメラ店「八百富」で売却、結局手元に残ったレンズ交換式のフィルムカメラはコンパクトなレンジファインダー「ライカCL」のみになった。(ちなみにレンズは40mmF2の1本しかない)ソニーの型落ちのミラーレス一眼もいくつかあるけど、そちらは専ら動画専用。
日常の気軽な撮影はスマホに頼るようになり、カメラはボディバッグ等に入るくらいのコンパクトさでスナップに適した機動力のあるものが残った。
コンパクトで広角単焦点、「GR Digital Ⅳ」は自分にとって2022年の今現在も最適なスナップ用カメラとして存在し続けている。実はソニーの優秀なズーム付コンデジRX100Ⅳ(Ⅳ好きやな)もあるけど、バッグに入れてる率が高いのは圧倒的にGR。やっぱりGRがいい。
APS-CのGRも気にはなるがセンサーサイズが大きい分、筐体もやや大きめ。
自分の「Digital Ⅳ」はもう10年以上前に出たモデルではあるけど、クオリティ込みで所有欲や撮影欲を今でも充分過ぎる程満たしてくれている。

コンパクトなカメラならスマホで良いじゃないか、なんて声もありそうだけど、スマホで撮る感覚とカメラで撮る感覚は、もしそのカメラがフィルムであれば「スマホで文字を打つ」ことと「鉛筆で紙に手書きする」くらい違いがあって、そのカメラがデジカメだと「Apple PencilでiPadに手書きする」みたいな感覚に近いのかも知れない。
つまり「どう生きたいのか」ってことであって、「どれが良いか、何が正解か」については議論の余地すら無いわけです。

てことで、もしカメラで写真撮りたくなってコンデジ選びに迷ってる方がいらっしゃいましたら、中古の「GR Digital」も選択肢のひとつに是非。

最後に私のヘタなGR写真を少々。

一応カラーも

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