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大学時代②

そして大学2年生となった時[西岡マリア荘]をでた、一人暮らししてみたかったのだが、やはり家賃が高く中々いい物件がでてこない、もうそろそろ決めないと焦ってた頃、一緒にマリア荘に住んでいた同級生が、自分もここを出たいがやはりいい物件がないので、二人でシェアハウスしないかと言ってきた。二人なら6万くらい払えるし、リビング付きで自分たちの部屋も出来るので、その提案に乗った。結局地下鉄澄川駅から徒歩5分くらいの[大藤MS]という所に二人で住み始めることになった。炊事と掃除は一週間おきに交代と言う条件で、リビングと4畳半が2つ、ユニットバストイレ付きの部屋だった。

ところが6月になると、同級生の実家が札幌に移って来るという話になったそしてそっちに住むという、一人では6万は払えないので一年間だけ家賃を分担してもらうことになったのだが、一人で住むにはちょっと広すぎた。と思っていたら、違うクラスの同級生が初夏の頃、女の娘を連れて訪ねてきた。このi君とは、何度か引っ越しの手伝いのバイトを一緒にやったことがあったのだが、警察宿舎に母親と二人で住んでいた。

ところで彼女を連れてきた理由だが、彼女のほうが彼と付き合いたいと言っているのだが自分としてはあまり好みではないので、付き合いたくは無いので話し合いがしたいのだが、ファミレスとかではなく二人きりで話し合いたいので、部屋をしばらく貸してくれないかといった相談だった。なんでそんな理由で自分の部屋を使われるのか、釈然とはしなかったが、彼は母親と二人暮らし、彼女は[小野岡下宿]というところに住んでおり、男子禁制なので、二人きりで納得ゆくまで話し合いがしたいとの事だった。まぁせいぜい二時間くらいだろうと考えた自分は、なるべく早くして欲しいと言って、二人を部屋に招き入れて大学に向かった。そして3時間ほど時間を潰して、帰ったのだがまだ話し合いはついて無いと言う。もうどうでもいいので、自分は部屋にいるから、居間でいいだけ話してくれといい、自分はビールを飲んでいたのだが一向に帰る様子が無い。

結局、その日はそのまま二人は泊まり。結局友人は彼女に押し切られ、付き合うことになるが、いつも会うところは自分のアパートだった。まぁ居間は空いているのでいいのだがなんか釈然としないまま、そこには秋までなんとなく三人で半分同居しているような生活が始まった。引っ越しのバイトは続いていたが、ちょうど12月のクリスマス前に別の友だちからバーテンダーのバイトをしないかと誘われた。そこはすすきのの[O]というスナックでママが一人とホステスさん一人というこじんまりとしていた店だった。カウンターが6人くらい、椅子席が4つくらいでそれなりに広さはあるのだが、ママが昔気質の厳しい人でホステスさんもすぐ辞めていく、バーテンダーさんもいたらしいのだが、その時は友人がやっていたのだが、クリスマスの時だけでいいから手伝ってくれというものだった。すすきのには飲みには行っていたが、さすがに仕事をしたことは無い、バーテンダーと行っても、カクテルなどは作れないので、結局ホールスタッフなのだが、一応カウンターではお客さんと話したりしなければいけない、飲みに来るのは30過ぎのいわゆるオジサンであってまだ20歳にもなってない、自分ができるかどうかはわからなかったが、結局引き受ける事となり、そのままズルズル、3月になるまで働くことになる。ここでの色々な経験がスナックなどやそう言う類の店に行かなくなったのは、後から考えれば良かった事かもしれない、お客さんとホステスさんのやり取りなど色々と勉強することができたからだ。いつもは最終の地下鉄で帰るのだが、店が混んでいる状態だと当然途中で帰ることは出来ない、その時はタクシー代を出してくれるのだが、必ず一人のホステスさんが途中まで一緒に帰ってくれと言う。すすきのは比較的安全な所だが、やはり一人ではタクシーを拾うまで不安らしい、帰りは二人腕を組んでカップルのフリをする。そうすると客引き達も声をかけて来ない。そうしてタクシーに乗り、彼女の家の近くまでいくと必ず料金を渡してくれる。そうして帰るのだが、当然タクシー代がいくらか浮くのでセコイ話だったが、それで2食分くらい浮くので助かったものだった、まだバブルの前だったが、お客さんのタバコを買いに行くと必ず、お釣りは取っとけと言われる。ビールのつぎ方やコップの出し方、それと毎日の掃除やカウンターでの接し方など本当に色々と勉強にはなったバイトだった。

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