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2023年第35回佐渡トライアスロン 完走


佐渡国際トライアスロン

佐渡国際トライアスロン大会は新潟県の佐渡ヶ島で行われるトライアスロン大会。大会はロングのAタイプとミドルのBタイプがあり、Aタイプはスイム2キロ、バイク180キロ、ラン42キロと日本で実施されるロングの大会で最長の距離。今年はロングのトライアスロンは宮古島、長崎五島、皆生、佐渡と4大会実施されているが、佐渡は今年の最後の大会。

準備状況

言い訳でしか無いけれども、今年は出張が多くてあまり練習が積めていない。更に1週間前の日曜日から喉が痛くて咳が出る始末。こんな状況で直前の練習は無理だったので、体力温存作戦と割り切って直前1週間はほぼノートレ。

移動

去年と同じく、東京駅から新潟駅までは新幹線、新潟駅から新潟港まではバスで、その先はジェットフォイル。現地での移動はレンタカー。帰りはフェリー、バス、新幹線の予定。

前々日

今年は前々日の金曜日から佐渡入り。新幹線とジェットフォイルの乗り継ぎ。新潟駅から港まではバスで移動。トライアスロン参加者がバスの乗客に多かったけど、バイクは宅急便で送った人が多かったみたいで、自転車を持ち込んでいた人は少なかった。
両津港からは日本レンタカーで車を借りた。港からレンタカーの事務所までは端っこの駐車場からマイクロバスで送迎してくれた。
今回は知り合いのNさんと2人旅。Nさんは今年はロングに挑戦の年で、すでに皆生を完走しているので2回目のロング。
ホテルに入れるのは午後15時からとの事なので、昼食は景色の良いcafe&restaurant じんのびカフェ、その後は佐渡金山と観光三昧。15時にホテルにチェックインして島まつりパーティへ。
島まつりパーティはとても大きな体育館で食事も豊富。オープニングの鼓童のパフォーマンスが圧巻だった。これだけでも島まつりパーティに参加して良かった。じゃんけん大会では、最初の商品のOnyone リカバリークロスをもらってしまった。幸先の良いスタートだった。この時点で体調不良もほぼ回復した。

前日

朝食後はNさんの自転車の変速機が調子悪いというので見てみた。なんという事はなく、ワイヤーの伸びの調整をしたら問題解決。Nさんは朝自転車で既に周辺を流してきたそうだ。その後ビーチへ行って試泳。すでに明日のためのブイが打たれていて明日と同じコースを泳げる状態だった。でも、軽く500メートルぐらい泳いで終了。クラゲがいるという話だったが、特に刺される事も無く、波も海流もなくて泳ぎやすかった。
その後はコースを少しドライブ。本日は曇り空だったが途中で本格的な土砂降りになってしまった。大亀とZ坂ぐらいまでいくつもりだったけど、意外と遠いので、途中で引き返す事にした。
昼飯は有名な、佐渡回転寿司弁慶へ。10時半開店で11時すぎに行ったが、流石に人気のお店だけのことはあり、すでにトライアスリートで満席だった。でも回転が良いのか20分ぐらいで座れて、美味しい寿司を14皿も食べて満腹。
雨も止んだので、明日のランコースの下見を兼ねて10キロぐらいバイクに乗る。Nさんは少し体調が悪いという事でお休みだった。
16時までに選手登録をして、16時からは開会式。選手登録で計測チップを配るという珍しいアレンジだった。明日忘れないようにしなければ。競技説明はWEBで視聴済みという事で競技説明が無い開会式で、今年の出し物は佐渡おけさ等の民謡だった。鼓童のパフォーマンスがあるかと期待していたのだけれど、佐渡おけさも佐渡らしくて良かった。

当日トランジション

4時起床で宿が朝食を準備してくれた。Nさんも起きていたが残念ながら体調不良という事でDNSに決めたそうだ。ロングは体調が良くても何があるかわからないので、的確な判断だったと思う。
予定通り4時半に荷物を持って会場へ移動。この宿から会場までは近いので助かった。会場では本日のレースは予定通りで実施のアナウンスがあった。噂では予想気温34℃以上の場合は距離短縮を考えていたそうだが、幸いにも予想は33℃だったそうだ。
トランジションエリアでバイクをセットして、レースに必要なものは黄色いカゴに入れるスタイル。ゼッケンが切りの良い番号だったので一番端でわかり易い場所だった。5時頃には段々と明るくなって来たので特にランプは必要なかった。

トランジションエリア

その後は体育館で計測チップとナンバーシールの確認をして、スイムの赤いキャップをもらって一通りの手続きは終了。後はスイムの試泳をしてスタートを待つだけとなった。

スイム

スイムは1周2キロの三角のコースを2周。クラゲが大量にいるとの事で水温は高いけど、ウエットスーツ着用を勧めます、との事だった。今日はショートジョン。腕は出ているけど、クラゲは運次第なのでそのまま行く事にした。スイムスタートは最近では珍しくなった、一斉スタート。予想タイムの早い人順に前から並ぶ。最近はスイムの調子が良いので前の方の左端からスタート。最初はどうしても混んでいるのでぶつかり合いながら泳ぐが、200メートルも進むとかなりすいていた。沖のブイまでは真っすぐで、今日は潮の流れも少ないようでかなり泳ぎやすい。コーナーのブイの周辺は少し混雑しているけれども、他のトライアスロンレースに比べるとあまり人にぶつからずに泳げる。沖からの戻りはブイの間にロープが張ってあるの、それを右目に確認しながら泳ぐ。流石に沢山の人が同じ方向に泳いでいるので流れができていて泳ぎやすい。一旦上陸して水を飲んでから2周目スタート。順調に泳いで1:14でスイムアップ。去年よりも5分早かった。心配されたクラゲには会わないで済んだ。

T1

スイムからトランジションエリアの間はかなり距離があるが、途中にシャワーがあるので、そこでウエットを脱いで海水を洗い流してからT1へ。今回はバイクウエアに着替えずにトライウエアのままで行くので、ヘルメットとサングラスをかぶり、靴下を履いて、バイクシューズを履いて、ゼッケンをつけて、バイクを持って走る。

バイク

バイクのコースは佐渡ヶ島を1周する190km。昨年も走っているのでルートをガーミンに入れておいた。バイクコースの最初の部分はランと同じコースで海沿いのフラットなルートを走る。その後アップダウンが続きながら島の北側を走っていく。今日は北東の風が吹いているようで、最初は向かい風が続くが、アップダウンが多いコースなので風はあまり気にならない。Z坂の手前で練習会でたまに会うTさんに抜かれた。Tさんよりもスイムが早かったとはちょっと以外。その後Z坂の先でこれまた練習会で一緒させてもらっているKさんに会う。「調子わからないからゆっくり行くー」と言いながら爆走していった。ガーミンにルートを入れておいたのだが、なぜかオフコースの表示が頻繁に出た。トンネルや丘でGPSの電波が入らないのかもしれない。島の北側は大きな岩やきれいな海岸が多く、絶景が続く。レースでなければ各所でバエル写真が取れるはず。
島の北端を過ぎると今度は追い風で割とフラットなコースが続く。ここはTTポジションで飛ばす。エイドステーションは毎回止まって頭から水をかけてもらうのが、とっても気持ち良い。冷やすための氷ももらって背中と胸に入れながら走って、溶けてきたら口に入れて走り続ける。トンネルが連続する区間に入ると涼しいが、トンネルから出るとまた灼熱。
佐渡は小さい漁村をいくつか通るのだけれども、大漁旗での応援、太鼓の応援、鍋を叩いての応援等、とっても元気がでる。この応援と景色の良さが佐渡の醍醐味だと思う。
小木の坂は去年経験済みなので、一つ超えてもまた次がある事は知っていたので、あまり無理をせずにクルクル回して乗り越える。佐渡のためにスプロケを大きくしたのがとても助かり、シッティングでほぼ行くことができた。
その後の市街地は向かい風と疲労であまりスピードが出せず、昨年とほぼ同じ7時間20分でバイク終了。

T2

T2は着替えも無いので、ヘルメットを帽子に替えて、ゼッケンをラン用に替えて、靴を履き替えてスタート。靴下を履く時に足が攣りそうになるが、なんとかごまかして走り始める。

ラン

風は北東で変わらないので、海沿いのコースの最初は追い風。楽なはずなのだけれども、風を感じないのでかなりの暑さ。皆生よりも暑く感じた。エイドステーションではコーラを補給しながら走る。氷やスポンジがないのがちょっと残念。エイドステーションでは水をかけてもらって、しばらくは涼しいのだけれども、走り出すとすぐに乾いてかなり暑い。最初はキロ5:30で入ったのだけれでも、段々と遅くなり、キロ6:00もキープするのが苦しくなってくるが、できれば日没前にゴールしたかったので頑張る。しかし、キロ6:00もきつくなり、夕日も沈んでしまった。夕日が沈んでもまだまだ暑い。だんだん頭がぼーっとしてきて、ランはどのぐらいでゴールできるのかの計算ができなくなってきた。皆生ではこんなにつらくなかったのは、やはりバイクが50キロ多いのが効いているのか、それとも今日の方が暑いのか。何とか3周が終わって、最後の輪ゴムをもらう。ここから残り少ないので、最後の力を振り絞ってペースを上げる。呼吸を普段よりも大げさにして、足の痛みやつらいという気持ちを追い払って走る。最後の折返しの先で、隣の人が、「引っ張ってもらって助かります。」との声がかかる。ここまで一緒に走っている人がいるのは実は気づかなかった。多分後ろについていたのが、ここで少し遅くなったので横に並んだのだと思う。その後もう一人一緒になって、3人で一緒に走った。少し話をしてみると実は二人とも地元佐渡の出身だそうで、沿道からも名前で応援されていた。最後の商店街の手前で最初に一緒だった人がいなくなってしまった。多分三人目が少しペースを上げたのについていけなくなったのだろう。その後二人で頑張りながら走るが、競技場の手前でついていけなくなり、最後は前後の間を空けてゴール。去年よりも10分早い、13時間13分。何とか昨年の自分には勝てたが、日没前のゴールはできなかった。

ゴール後の反省

結果を見ると、スイムとランが去年よりも5分ずつ早く。バイクはほぼ昨年と同じだった。バイクはもっと早く走れるはずだが、190キロある事を考える手抑えすぎてしまった。今後はバイクの持久力をつけるのが課題かな。スイムとランは今よりも劇的には早くならないと思うので、バイク強化を頑張ろう。

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