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四葉のクローバー探知能力

3連休ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて本日も緩く参りますよ。

先日、カメラロールをなんとなく見ていたら、やたらと四葉のクローバーの写真が多い時期があったんです。

「これまた随分乙女な時期があったもんだな」と思い、なんでだろうかと記憶を巡ってみましたら、思い出しました。

あのね、四葉のクローバーを探すのが流行っていた時期があったんです。

恐らくそれだなと。

今はフリーランスで仕事をしていますが、脱サラしてからサロンに勤務していた頃の話です。

当時勤めていたサロンの裏口(外)に、クローバーがまとまって生えているところがありまして、休憩中に外に出た時、四葉のクローバー探し大会を開催するのが流行っていた時期があったんです。

因みに、この大会参加者は私一人です(笑)

何気なく始めた四葉のクローバー探し大会だったのですが、意外と見つかるもので、地味に面白くなり十数回開催することになりました。

そして、この大会を数回開催したところで、

「私、もしや四葉のクローバー探知能力高いのかもしれない」と思うようになったのです。

実はこの大会の競技ルールといいますか、達成条件がありまして、

「前大会の探索開始から発見までのタイムを上回る」ということが大会制覇・成功の条件だったのです。

そんな条件下で私は見事に前大会記録を毎大会とも上回るという連続記録を出していたんですね。

「これは凄い能力かもしれない」と思い、初めて私以外の参加者を募ることにしました。

参加してくれたのは、同じサロンに勤務していた私よりも若いスタッフ。

普通だったら、「一人でなにやってんですか」とまず突っ込まれそうなものですが、彼女は「参加しますー!」となんの疑いもなく、素敵な笑顔で大会参加を表明してくれました。

本当、よく笑う可愛らしい、いい子だったんです。今も元気かな。


そしていざ大会。

私以外の参加者がいることにもドキドキしていましたが、何よりこの大会で今までの大会通り四葉のクローバーを探知出来たら、それなりのタイムになるし、きっとそのタイムが出れば彼女に勝つことは必然だろうという思いで臨んだ私でした。

でははじめるよ!とスタートの号令。

するとなんと、スタートの号令後まもなく「みつけました!」と満面の笑みを浮かべ、もぎ取ったらかわいそう!と、人差し指でそっと見つけた四葉のクローバーを指さす彼女。

もうね、その姿は目が潰れるほどに眩しかったですよ。

彼女からは閃光が放たれていました。

私ときたら、見つけた四葉のクローバーは必ずもぎ取っていたし、なんなら今大会では自分の四葉のクローバー探知能力の証明をすべく、無垢な彼女を巻き込んで、血眼で四葉のクローバーを探していたんですから。

「白石さんも見つかりました?」

とニコニコしながら話しかけられは時、私は只々力なく「マダ‐」と返すので精一杯でした。

彼女は私の四葉のクローバー探知最高記録もゆうに上回り、そして私の心のなにか良くないものも閃光で浄化してくれました。

本当にありがとう、笑顔が可愛い彼女。

こうして、十数回に及んだ四葉のクローバー探し大会は終了となりました。


私に高い四葉のクローバー探知能力は認められなかったし、大会は終了したけど、何か大事なものに気付くことが出来た気がした、そんな出来事でした。

あの彼女、元気にしてるかなぁ。


因みに、四葉のクローバーの花言葉は、希望・信仰・愛情・幸福だそうです。

素敵だね。


さて、本日は苦くも暖かい私の記憶のお話でした。

またあの閃光に照らされたいものです。

では皆様また明日に。




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