マガジンのカバー画像

映画のこと

9
運営しているクリエイター

2020年6月の記事一覧

孤独を味方につける大切さ──『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が教えてくれたこと

『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督が、シアーシャ・ローナンと再びタッグを組み、ルイーザ・メイ・オルコット原作の『若草物語』を映画化すると聞いた時からずっと楽しみにしていた。しかも共演は、『ミッドサマー 』のフローレンス・ピューをはじめ、『レディ・バード』で脚光を浴び『君の名前で僕を呼んで』で大ブレイクを果たしたティモシー・シャラメ、さらにエマ・ワトソンにローラ・ダーン、メリル・ストリープ、クリス・クーパーらが脇を固めるとあっては、面白くならないはずがないと。コロナによ

有料
100

リドリー・スコット監督作『悪の法則』が描く、こちらの理屈が通用しない世界

めちゃくちゃ好きなんだけど、あまり万人にはオススメ出来ない映画ってある。 例えばスティーヴ・マックイーン監督作『SHAME -シェイム-』や、トム・フォード監督の『シングルマン』、ソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』とか。以前紹介したトレイ・エドワード・シュルツの『イット・カムズ・アット・ナイト』なんかもそうね。 共通しているのは、「どんな映画?」と尋ねられた時に答えに窮してしまう作品であること。ストーリーもあってないようなものだったり、あったとしても上手く説明

有料
100