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青年修養訓を読む

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「広義の道徳上から今日の青年に特に必要なる教訓」を嘉納治五郎がまとめた「青年修養訓」を現代人向けに通訳したものです.「青年処世訓」は刊行されなかったので,すべてを網羅できているか…
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記事一覧

第六 成功の要道

リオ五輪後に日本柔道の裏方にも光があたり,私は2017年から100を超える講演・講習の機会を得…

石井 孝法
2年前
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第八 身体の強健

この章は,健康で強壮な身体の重要性について述べられている.先にまとめる. 第八の嘉納の主…

石井 孝法
4か月前
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第七 偉人

この章は,青年の修養にとって「偉人から学ぶ」ことが非常に重要であることが述べられている.…

石井 孝法
1年前
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第五 遠大にして着実なる目的

この章は「目的の立て方」についてである. さっそくまとめてみる. 第五の嘉納の主張まとめ …

石井 孝法
2年前
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第四 精力の善養利用

この章は,精力の「善養」についてである. 柔道家の多くは,「精力善用」は聞いたことがある…

石井 孝法
2年前
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第三 立志 択道 竭力

この章は,嘉納の言葉の中でも有名なものである.講道館のサイトでも文章を一部確認できる. …

石井 孝法
2年前
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第二 生れ甲斐ある人となれ(後編)

なぜ,嘉納はセネカ(ストア哲学)を引用したのだろうか. この文章に似た文章は,他にもあっただろうに. 私は,そう考えてしまう.だから,勝手に読み解いてみる. ストア哲学は,ヘレニズム時代(BC500年くらいからBC27年)に隆盛を極めた4大学派の哲学の一つである.アカデメイア,リュケイオン,エピクロス派,そしてストア派である. エピクロスの快楽主義とストアの禁欲主義は聞いたことがあるかもしれない.ここでいう快楽は,美味しい飯や酒に心が奪われ,恋人に夢中になることではない.「

第二 生れ甲斐ある人となれ(前編)

第二はしっかり哲学する.だから難しい.引用される言葉の解釈が難しく,完璧に理解できていな…

石井 孝法
2年前
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第一 我が国の青年に告ぐ

浅学非才の私にとって,青年修養訓は「第一」から文章が難しい.しかしながら,言いたいことは…

石井 孝法
2年前
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