2022年1月の読書振り返り
年が明けてもう1ヶ月経ってしまいました。驚きです。引っ越して2ヶ月が経ちましたが、寒すぎて本屋探索をあまりできてません。
もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた
アイデア、切り口は面白いと思う。ただちょっと期待はずれ感もある。
史実に対して本当にプロの広報さんがプレスリリース書いたらどうなるのかな?というのを期待していた。ただ、読んでいくと少々ネタに走りすぎというか...。いや、ネタがあってもいいんだ。そもそもテーマ自体はネタなんだから。でもテーマはネタでもプレスリリースの実例部分に関してはマジに書いて欲しかった。信長陣営のプレスで「上司にしたくない武将1位に選ばれた」みたいなの書いてあったけど、全く必要ないですよね。中には「なるほど」「こういうやり方もあるよね」と思う部分もあるが、ちょっと僕は期待値とのズレを感じました。アイデアは良い!
ルポ路上生活
路上生活者に対しての暴力事件は定期的に発生するし、最近ではインフルエンサーの不謹慎過激発言などもあった。そういうニュースを見ながら「良くないよな」「かわいそう」と思うが、路上生活者の「リアル」とはどういうものなのか。それについては何も知らない。ただ想像しているだけだ。
本書を読んで、路上生活者のリアルな現状(の一部分)を知ることができた。「ホームレス」と言っても生活している場所で全く文化や生活水準は違うんだなと。彼らなりの想いや主義主張なども、外から眺めているのとは実際は異なるんだな。それにしても地域によって状況が全く異なるのは想像以上だった。
世界をまどわせた地図
最先端の科学と一緒に人々の願いや欲望、恐怖などが混在して表されているのが古代の地図。まだ見ぬ黄金郷、地上の楽園、怪物の住む地域...。見たことが無い場所が多い時代だから、その余白に期待も恐怖も感じただろう。そしてその余白を伝説で埋めていった。この科学に支配された現代においても多くの伝説が存在し、それを信じている人は多い。大昔なら伝説と事実が区別つかないのは容易に想像できる。
古い地図には不確かな情報も多いが、一方で海岸線や大陸の形など「数百年前なのにだいたい合ってる」というのも多く、大昔の科学者の知識、スキルの高さを感じた。
アンチレイシストであるためには
難しいテーマではあるが、ダイバーシティを目指すにはこういうテーマにも向き合わなければならないなと手に取った。僕はレイシストではないと思っていたが、それは著者の言うところの「レイシストではない」というレイシストなんだと思う。アンチレイシストではない。ただまずはそのことを認識するとこがスタートだと思うし大事なんだなと。
日本ではあまりレイシスト的な問題に直面しないから、根本的には理解できないかも、とか思ってたけど、実はいろんなとこでレイシスト的な考えはあるし、対岸の問題ではないんだなと理解した。言い回しとか少し癖のある文章ではあったが、読んで良かったと思った。