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軸があるから迷わず行動できる

転職で6社目にして年収1500万、副業で4000万稼ぐスーパーサラリーマン、motoさんのお話を聞いてきました。
人材業界に身を置く私としては絶対聞き逃せない講義。顔出しNGというmotoさんと直接お会いできる貴重な機会でもあり、ワクワクしながら足を運びました。

motoさんはどんな人だったか?

一言で言うと「怜悧」。結論から話し、内容もロジカルで無駄がなく、そして行動に必ず意図がある。
普通の人は話すと「えー、」とか「うー」とか考えている間に声が出ることが多いと思うのですが、それが一切なく。答えを考える間は少し沈黙して、そののち明解に話されていました。営業でMVPを獲得されたこともあるそうですが、かくたるや。話のわかりやすさや説得力、冷静かつ穏やかで紳士的な佇まいを見ても、営業で成功されるのも最もと感じさせる方でした。

motoさんの考え方

俯瞰」と「掘り下げ」。ロジカルシンキングでも言われることですが、ここまで徹底的に実践しているのは並大抵の努力ではないと感じました。

視点を引いて、引いてみるんです。木が見ている状態から、森を見て、山を見て、そして山を見ている自分自身を見る感じで。

「山を見ている自分自身を見る」、という言葉は新鮮でした。自分の客観視。なんだか幽体離脱みたいです。

「何故?」を繰り返して背景やニーズにまでたどり着く。自分自身でいろいろなサービスに触れ、「それがなぜ生まれたか」「それは本当にニーズを満たしているか」の差分を探しに行く。起点を起こさない限り、行動は起こせない。

motoさんの話によく出てくるワードに「差分」と「解像度」、「成果」があります。「差分」はまさに「何故?」から生まれるもの。ニーズと供給の「差分」が「まだ実現されていない価値」です。「解像度」は見えていないものを具体化すること。motoさんは「絵ではなく、映像になるくらいまで解像度を上げる」と言います。そのためには想像力が大事。そして想像力を高めるには人に会ったり、サービスを体験したりといった経験を積み、そこで得た感覚を言語化したり、自分なりの考察を掘り下げること。
「成果」は差分を埋めたときに得られるもの。
motoさんのアンテナは、まさにこの「差分」を見つけ出すために張られているのだと感じました。

なぜサラリーマンをやりつつ副業をしているか?

仕入れをしつつ刈り取る二毛作になるから、と。確かにフリーランスでは自身のスキルの「できること」を「自身の人脈の中」で提供することが多くなってくるのかもしれません。サラリーマンは望む・望まないに関わらず新しい経験を積んだり、人脈を作ることができます。
motoさんは1か月に1回は職務経歴書を更新するそうです(!)なぜですか?と聞いたら「この1か月が単なる作業になっていないか振り返る。何か新しいことを身に着けたか、を確認しています」と答えていました。
戦略的に転職と副業を掛け合わせることによって、まさに年収の倍々ゲームを実現されている、motoさんでした。
その具体的な方法は、この本に詳しく書かれています。

自分の感覚を言語化し、教えられるようになって初めてスキルと言える

自分だけができる状態では、スキルとは言えない。話はmotoさんのチーム運営に入っていきます。

その人が動かない原因は自分にある、と考えます。自分の伝え方に不足があったと。

-思うように相手が動いてくれないときはどうやってアプローチするのですか?

相手の軸を見つけに行きます。どんなモチベーションで動いているのか。
軸の見つけ方ですか?その人の生い立ちのストーリーを聞く中で見出していきます。そのためには、まずは自分が先にオープンになることが大事。自分を隠したままでは、人は安心できないので語ってくれません。
他責の考え方ではチームは強くなりません。自己を振り返る姿勢がないと。

-そうは言っても自己責任に向き合うのはなかなか難しいのでは?

気付いてもらう方法としては、同じ行動をとっても成果が違うことを実感してもらうのです。そうすると、「何が違うのか」を探しに行くようになります。また、困ったときには答えを言うのではなく「一緒に考えましょう」「どうしましょうかね?」と言って相手の主体的な意見を引き出すようにします。

motoさんは問題が起きたとき、「ヒトではなくコトに向かう」と言います。
感情と論理を切り分け、「この問題をどう解決するか」に注力する。
ヒトに向かうと隠されてしまう情報が、コトに向かうことで提示されて判断に足る情報を得ることができるそうです。

常に沈着冷静なmotoさん。
-イライラしたり、ムっとすることはないんですか?

コノヤロウ、と思うことはありますよ。SNSで絡まれたりして。けれど、感情はモチベーションにしています。

ヒートアップした感情をエンジンにして自分を動かす。まさにmotoさんを操縦するmotoさんでした。

印象に残った一言

motoさんのお話を書き留めたメモは金言でいっぱいに。その中でも印象に残った一言は

・素直にやる姿勢と、素直に疑う姿勢を同時に持つ

でした。まるで二重人格みたいですが。自分を振り返ると、どちらかに偏って判断しがちです。特に後者は「素直に」が難しいかも。
冒頭に出た「山を見ている自分を後ろから眺める」のイメージで、「素直に取り組んでいる自分を後ろから冷静に見てみる」をやってみようと思います。

”生涯年収8億”を掲げて戦略的に突き進むスーパーサラリーマン、motoさん。

「才能って、努力の量だと思うんですよね。ただ、多くの成功している人はそれを努力と思っていないだけで」

生きた知識を売るmotoさんは、常にアンテナを張ってアップデートし続けなければいけない。motoさんにとって「軸」とは自分が立ちかえる場所。「何のためにこの仕事を選び、何のためにこの時間を使っているか」に常に意識的になること。だからこそ、軸に返って判断し、迷い無く進んでいける。

軸を持つことの強さ、を改めて感じました。響く言葉が多い幸せな時間をありがとうございました!


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