第106回全国高等学校野球選手権大会 1日目展望
皆さま、noteではご無沙汰です!今年も、夏の甲子園の季節がやってきました!明日、8月7日に開幕、8月23日に決勝が行われるまで、熱戦が繰り広げられることとなります!今年は、甲子園球場が開場100年を迎える記念すべき大会。暑さ対策として、1日目から3日目まで2部制が導入されるなど、新たな夏の甲子園の形を模索していく大会にもなりそうです!
今年の49校の出場校を見ていくと、近年に比べて公立校の躍進も目立ち、新しい顔ぶれもそろった一方で、選抜優勝の健大高崎や準優勝の報徳学園、ベスト8の大阪桐蔭など、常連校も多く出場を決め、見どころの多い大会となりそうです!では、さっそく1日目の展望へと参りましょう!1日目は開会式直後の第1試合が10時開始、第2試合は時間を空けて16時開始、第3試合は18時半開始となる予定です!
第1試合 有田工(佐賀)- 滋賀学園(滋賀)
どちらも、地方大会を通じて3失点以上を喫した試合が無く、守りの堅さを持ち味としているチーム同士の一戦となる。先制点が持つ意味が、より重くなる試合になり得るだろう。
佐賀大会初戦で、延長タイブレークの熱戦を制し、その勢いで2年ぶりの出場までこぎつけた有田工。全試合を通じて1試合2失点以内に抑えており、守りからリズムを作る。その守りを支えるのが、エース左腕の石永。春以降キレの増した速球に加えて、スライダーとのコンビネーションで、粘り強く打者と対峙する。失策も全試合を通じてわずか3つと内外野の守備も軽快だ。打線は、長打力は無いものの、2番丸田、3番井崎など、2年生の上位打線が好調で、思い切りのあるバッティングと走塁に期待したいところだ。11年前も開幕戦を勝利しており、相性の良い開幕戦で勢いをつけたい。
鉄壁の二遊間を武器に、守備力を鍛え上げて15年ぶりの夏の甲子園出場を掴んだ滋賀学園。1年秋から二遊間を組む1番多胡、3番岩井がチームの中心的存在だ。中でも遊撃の岩井は、身長184センチで遠投120メートルの、強肩で大柄。プロからも注目を集めている。1番を打つ多胡は、打率4割7分4厘と高い打率を誇り、切り込み隊長としての役割を担う。投手陣は、最速143キロのストレートが持ち味の右腕・脇本と、緩急が武器の左腕・高橋侠の2枚看板。夏の甲子園ではまだ勝利が無く、初勝利に向けて、まずは先制して勢いに乗りたいところだ。
第2試合 英明(香川)- 健大高崎(群馬)
2年連続出場の英明と春夏連覇の偉業がかかる健大高崎。どちらも甲子園の経験値の高い選手が多く、接戦の楽しみな試合が展開されそうだ。終盤の投手陣の踏ん張りが試合のカギを握りそうだ。
宿敵・高松商との決勝を制し、2年連続出場を決めた英明。昨年の夏の甲子園でのサヨナラ負けの悔しさを知る選手も多く残り、2年越しの初戦突破を目指す。英明の持ち味とも言える機動力を使った攻撃スタイルは今年も健在。重盗やスクイズといった相手を驚かせるような攻撃で、健大高崎の投手陣を揺さぶっていきたいところだ。投手陣の中心は、主将でエースの清家。多彩な変化球を武器に28イニングで防御率1.27としっかりと試合を作ることができる。2番手の190センチ右腕植上にも注目したい。投手力と足を絡めた攻撃で、選抜王者に一泡吹かせられるか。
春夏連覇に向けて、厳しい群馬大会の試合をモノにして、挑戦権を手にした健大高崎。強力な投手陣と、走塁も絡めた強力打線は健在だ。投手陣は、選抜や群馬大会を支えたエース佐藤が左肘のケガによりベンチ外に。影響は決して少なくないものの、この夏の甲子園からエースナンバーを背負う同じ2年生の石垣に期待がかかる。群馬大会でも最速152キロを投げるなど状態は上向き。左腕の下重も春以降に急成長を遂げており、佐藤の穴を埋めていきたいところだ。打線は主将で4番の箱山を含めチームを通じて7本塁打と長打力が光る。春夏連覇に向け、初戦を良い形で滑り出したい。
第3試合 岐阜城北(岐阜)- 智弁学園(奈良)
ダークホースとして岐阜大会を制して聖地に乗り込む岐阜城北と、2年連続で夏の甲子園出場となる智弁学園の対戦。智弁学園の強力打線に対して、岐阜城北のエースがどう迎え撃つかが焦点になりそうだ。
岐阜大会では、ノーシードながら、有力校を次々と撃破して9年ぶりの夏の甲子園出場となった岐阜城北。9年前と同じく初日からの登場となった。岐阜大会準々決勝では、昨夏の代表校の大垣日大に対して、9回に4安打を集めて逆転するなど、劣勢になってもひっくり返す粘り強さがある。その打線の中心が1番を打つ長江。4割4分の高打率を誇り、竹内、太田といった中軸に繋げる。投手陣の中では、エースの中本に期待がかかる。大会を進むごとに成長を遂げ、最少失点で凌ぐ粘り強い投球を持ち味としている。岐阜大会のときのような粘りで接戦に持ち込みたい。
2年連続の夏の甲子園出場となった智弁学園は、準々決勝での宿敵・天理との試合を制し、波に乗って甲子園への切符を掴んだ。昨夏の甲子園を知る主将の知花がチームの中心。奈良大会でもチーム最多の8安打を放ち、攻守チームを引っ張る。1番を打つ佐坂は3回戦で2打席連続本塁打を放つなど、長打力も兼ね揃える巧打者。投手陣では、エース左腕の田近に注目していきたい。低めを丁寧に突く投球が持ち味で、決勝では10安打を打たれながらも完投するなど、スタミナも十分だ。昨夏に続く初戦突破で、勢いをつけていきたいところだ。
では、当たるはずの無いスコア予想を
第1試合 有田工1-4滋賀学園
第2試合 英明5-4健大高崎
第3試合 岐阜城北4-7智弁学園
いよいよ、球児たちの夏が開幕します!
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