第95回記念全国高等学校選抜野球大会　4日目展望

皆さん、こんばんは！
3日目は、有力校も多く登場してきました！
大阪桐蔭、広陵は貫禄ありましたね！
では、4日目の展望といきましょう！

第1試合　能代松陽（秋田）－　石橋（栃木）

　どちらも、センバツ初出場となる両校による対戦。投手力に自信がある両校であることから、守り合いの展開になりそうだ。初出場初勝利を掴むのはどちらになるか。
　昨夏に続く甲子園出場となった能代松陽だが、意外にも、センバツは初出場となる。最速143キロを誇るエース右腕・森岡を中心に守り勝つ野球を身上とする。森岡は昨夏の甲子園での悔しさから、粘り強く抑えることのできるスタミナを身に付け、エースとしての自覚も芽生えた。2番手として控える2年生左腕の阿部も急成長を遂げている。内野陣の多くは、昨夏の甲子園での経験が十分。特にパンチ力が自慢の4番齋藤は、昨秋の不調から脱しているかどうか。全員が地元出身の県立校が、このセンバツで旋風を巻き起こすつもりだ。
　3度目の地区推薦で、21世紀枠として悲願の甲子園出場を決めた、栃木の県立進学校・石橋。投手は、強力な「3本の矢」で勝ち上がってきた。恵まれた体からキレの良いボールを投げ込む右腕・小林、昨秋の公式戦で自責点0の安定感抜群の左腕・藤巻、遊撃も務めるセンス抜群の右腕・坂本の3人とも、試合を作ることのできる好投手だ。打線の中では公式戦5試合で、6打点を誇る近藤の前に走者を溜めたいところ。この一冬で成長している選手が現れているかどうかにも期待したい。文武両道の限られた環境から掴んだ甲子園。楽しんで聖地での戦いに臨む。

第2試合　龍谷大平安（京都）－　長崎日大（長崎）

　しぶとい野球を持ち味とする甲子園常連の両校の対戦。どちらもチャンスに強いバッターが多く居ることから、両校の投手の粘り強い投球が勝負を握ることになりそうだ。
　今回で実に42回目のセンバツ出場となる強豪・龍谷大平安。昨秋近畿大会を勝ち上がったキーマンが、急成長を遂げた右横手投げ右腕・桒江（くわえ）。昨年4月から就任した川口コーチの下、多彩な球種を操る投球術を学び、近畿大会で2試合連続完封を果たすなど、完投能力が高い。打撃では、4番山下と5番山口がチャンスに強い打撃を持ち味とする。チーム全体で22盗塁と機動力も駆使し、中でも八鳥は昨秋の公式戦で8盗塁を記録した。足でかき回し、中軸の勝負強いバッティングで得点を量産したい。9年ぶりのセンバツ制覇に向けて、総合力の高いチームに仕上がった。
　昨年に続く選抜出場を果たした長崎日大。昨年同様、投打にバランスの取れたチームを作ってきた。投手は、投げおろすダイナミックなフォームが魅力的な2年生の西尾と、昨年から経験が豊富な制球力抜群の廣田の右腕2枚看板。打撃では、昨年からチームの中心の主将・平尾と豊田を中心にコンパクトにバットを振り抜くことのできる打者が揃う。中でも平尾は、高校通算12本塁打のパンチ力と俊足も兼ね揃え、相手には厄介な打者となりえる。タイブレークで敗れた昨年の甲子園での悔しさを胸に、まずは初戦突破を果たしたいところだ。

第3試合　仙台育英（宮城）－　慶応（神奈川）

　昨夏の甲子園覇者・仙台育英に清原和博氏の息子・勝児を擁する慶応が立ち向かう構図になりそう。仙台育英の強力投手陣を慶応打線のマッチアップがこの試合の1つのポイントとなるだろう。
　40年ぶりの夏春連覇を狙う仙台育英。特に昨夏の甲子園のマウンドを経験したエース右腕・髙橋、右腕・湯田、左腕・仁田はいずれも145キロを超え、出場校の中でも屈指の投手陣を誇る。攻撃陣の中でもスタメンで聖地を経験したメンバーが5人残る。注目は昨夏に続いて繋ぎの4番に座る齋藤陽。シャープな打撃と走塁で繋ぐ野球を体現できる4番だ。リードオフマンの橋本が復調すれば、昨秋以上の得点力を見込めることができるだろう。センバツではまだ達成することのできていない東北勢の制覇へ、視界良好と言えるのではないだろうか。
　5年ぶりに聖地に戻ってきた慶応は、パンチ力のある攻撃で、激戦区の神奈川、関東を制した。昨秋公式戦12試合で102得点、15本塁打と、データ上では出場校中トップの長打力を誇る。1番に出塁率の高い丸田が座り、中軸に2年生でパンチ力のある加藤、清原が控える。投手陣の中心は、エースの横手投げ右腕・松井。シンカーやツーシームを持ち球に、ボールを動かし、相手を幻惑させる。急成長している1年生本格派右腕・小宅の活躍にも期待がかかる。センバツでの勝利は18年間遠ざかっているだけに、まずは初戦突破を果たしたいところだ。

では、当たるはずの無いスコア予想を。
第1試合　能代松陽1-2石橋
第2試合　龍谷大平安5-3長崎日大
第3試合　仙台育英4-3慶応

明日も、接戦が期待できる3試合。WBCもありますが、高校野球も熱戦に期待です！