2023年秋季東北大会 展望

 皆さん、こんばんは!
 今日は秋季東北大会の展望をしていきたいと思います!今年は秋田での開催、明日から22日までの日程で開催されます。早速県別に出場校を紹介していきましょう!各県3校ずつ、計18校が今回から増枠となった3枠の選抜甲子園の一般選考枠をかけて、争います!

出場校紹介

 出場校は、下記の通りです。


今年の東北大会の出場校

青森
優勝 青森山田
準優勝 八戸学院光星
3位 弘前学院聖愛

 青森山田は、決勝でライバルの八戸学院光星を破って、青森大会優勝校として東北大会に臨みます。青森山田シニアで中学時代に活躍した選手たちが主力となっており、投打ともにバランスが取れている印象です。打で注目したいのは1年生の佐藤。青森大会での打率は5割。初戦でホームランを放つなど長打力も光ります。投手陣の中心は187㎝の長身右腕の関。総合力で東北大会も制したいところです。
 八戸学院光星は、今夏甲子園でベスト8になった選手を中心に経験値が豊富です。青森大会では、1年生から甲子園での経験のある洗平(あらいだい)が投げられない中で、2年生の森田が台頭。今夏の甲子園で活躍した岡本と共に、強力な投手陣を形成します。打線でも、今夏の甲子園での経験がある砂子田が打率5割越えと好調。中軸の三上や小笠原にも当たりが出ており、切れ目がありません。
 3位の弘前学院光星も侮れない存在です。注目は2番に座る内山。3位決定戦の弘前南戦では、全5打席で出塁し3安打。俊足の2番打者が中軸のつなぎ役を担います。投手は芹川と吹田の2枚看板。芹川が試合を作り、ピンチで吹田が踏ん張るという投手リレーを作ることができれば、勝機も広がります。
 

岩手
優勝 一関学院
準優勝 久慈
3位 盛岡中央

 岩手大会を制した一関学院は、2年前の夏の甲子園を経験した選手もおり、総合力の高いチームです。1年生で甲子園を経験した189㎝左腕の高澤は、決勝で1失点完投するなど、スタミナをつけて東北大会に乗り込みます。打線も準決勝で13得点を奪うなど、強力です。「ミツバチ軍団」が、16年ぶりのセンバツ出場に向け戦います。
 激戦の岩手大会を破竹の勢いで勝ち上がった県立校の久慈。率いる菊池監督は、2009年の夏の岩手大会決勝で、盛岡第一のエースとして、現ブルージェイズの菊池雄星投手と投げ合った経験を持ちます。打ち出すと止まらない打線は、準決勝でも1、2回に6点を奪うなど、集中打が持ち味。投手陣は、エースの大湊に加えて、準決勝で先発した中村、山田など、1年生投手が台頭。初出場の東北大会で旋風を巻き起こします。
 岩手大会3位の盛岡中央も、2年前に夏の岩手大会で準優勝するなど、近年力をつけてきています。準々決勝では、強豪・盛岡大付から8点を奪うなど、打撃には自信を持っています。3位決定せ院で本塁打を放った田代は、昨年の花巻東で主将を務めた田代旭さんの弟。兄も出場した甲子園へ、岩手3位から狙います。

秋田
優勝 金足農
準優勝 秋田修英
3位 明桜

 23年ぶりに秋の秋田大会を制した金足農は、5年前の夏の「カナノウ旋風」以来の甲子園出場を狙います。その時のエースだった吉田輝星さん(現日本ハム)の弟の大輝が今年のエース。1年生ながら、キレのあるストレートを武器に抑え込みます。打線も、東北大会出場がかかった準決勝で2ランスクイズを決めるなど、伝統の機動力が健在。少ないリードを守り切り、選抜出場を狙います。
 5年ぶりの秋季大会出場となった秋田修英。準々決勝ではタイブレークを制すなど、粘り強く勝ち上がってきました。チーム打率はそれほど高くありませんが、4割を超える打率を誇る小川を中心に、少ないチャンスをモノにしていきます。エースがなかなか投げられない中、菊池、渡邊の2枚看板が力投。初の甲子園出場を狙います。
 今夏の甲子園にも出場した明桜は、県大会3位での東北大会出場。注目は、甲子園でも力投を見せたエース左腕の松橋。県大会3試合で44奪三振を奪うなど、キレのある球で、ねじ伏せる投球が持ち味です。打っても4番に座りチームの中心。3位決定戦で本塁打を放った加藤も投手として力があり、注目の選手です。

宮城
優勝 聖和学園
準優勝 古川学園
3位 仙台第一

 仙台育英、東北など、強豪校が次々と敗れる波乱の大会を制した聖和学園。守りからリズムを作るチームスタイルで、エース斎藤と背番号10千葉の2枚看板が安定。特に千葉は宮城大会24イニングで防御率0.38と抜群の安定感を誇ります。3番に座る鈴木が打率5割を超えており絶好調。碓井、佐藤ら中軸に当たりが出始めれば、打線にも元気が出てきます。
 準優勝の古川学園は、12年ぶりの東北大会出場。準決勝で決勝打を放った捕手の高島は、昨年6月から患った下半身麻痺を乗り越えスタメンマスクを被り、投手陣を盛り立てる。その投手陣は櫻井、佐藤の左腕コンビを中心に打たせて取る投球で、ゴロの山を築く。春夏通じて初の甲子園へ、戦力は十分だ。
 3位で秋季東北大会の出場を決めた仙台第一は、宮城県の中でも屈指の進学校。文武両道で勝ち上がってきました。注目は1番打者の藤原。東陵との3位決定戦では、3点本塁打などを含む3安打の大活躍。東北大会でもリードオフマンとしての活躍に期待が高まります。投手陣の中では背番号10の安藤が準決勝、3位決定戦と完投。打たせて取る投球が持ち味です。

山形
優勝 鶴岡東
準優勝 日大山形
3位 羽黒

 今夏は、県大会準々決勝で敗退した鶴岡東。自慢の強打も光り、山形1位で東北大会に乗り込みます。大黒柱としてチームを引っ張るのが、エース左腕の櫻井。投げては伸びのある直球とカーブで打たせて取り、打っては、山形大会で2本塁打と長打力も光ります。1年生ながら、最速135キロの直球を投げ込む右腕の梅澤も、将来性抜群です。
 今夏、甲子園に出場した日大山形は、夏春連続出場をかけて東北大会に臨みます。山形大会ではチーム打率4割と打ちまくった印象です。中でも4番遠藤は、打率6割を超え、脇を固める3番佐竹、6番渡辺も5割5分を超える高打率を誇ります。投げては、佐藤、渡部の投手リレーが持ち味で、投打にバランス力があります。
 3位で東北大会出場に滑り込んだ羽黒は、上位から下位まで切れ目の無い打線が持ち味です。中軸の宮下、山科、芭蕉に加え、下位の岩本なども6割を超える高打率を残しています。課題は準決勝で17失点を喫した投手力。エース前野、1年生曽我らによる小刻みな継投で相手打線を凌いでいきたいところです。

福島
優勝 聖光学院
準優勝 光南
3位 学法石川

 今夏に続く甲子園出場を狙い、福島大会を制した聖光学院。福島大会では、投手陣が安定。甲子園でも将来性抜群の投球を見せた本格派右腕の髙野に加えて、最速140キロのストレートを誇る古宇田(こうた)が台頭。決勝の光南戦では、2失点完投の好投を見せました。打線は、飛び抜けた選手は居ないものの、代打を含めて層も厚く、組織力で戦い抜きます。
 福島大会準優勝の光南は、切れ目の無い打線で打ち勝ちながら試合をモノにしていきました。打線の中心は4番近藤と、5番眞岡。長打力はありませんが、勝負強い打撃が持ち味です。投手陣は大越、北畠、國井の3枚看板による小刻みな継投で乗り切ります。
 今夏、福島大会決勝で4点差をひっくり返される逆転負けで甲子園出場を逃した学法石川。その悔しさを知るメンバーが東北大会に臨みます。岸波、大栄ら、上位打線はいずれも打率4割を超えるなど、上位打線で畳みかける打線が自慢です。投手陣は、準決勝で打ち込まれたエース大友の復調がカギを握ります。

組み合わせと展望

 こちらが、組み合わせです。

今年の秋季東北大会の組み合わせ

 個人的な予想は、
 優勝 八戸学院光星
 準優勝 青森山田
 ベスト4 一関学院
 ベスト4 金足農

 青森県勢の2校は、投打に力があり、2015年の秋季大会のように、どちらも決勝まで勝ち上がってくるのではないかと予想します。洗平、岡本に加え、森田と強力な投手陣を誇る八戸学院光星の方を優勝予想にしました。他には、一関学院、金足農には、どちらも本格派のエースが居り、そう簡単に守りでは大崩れしないと見て、ベスト4予想にしました。特に金足農の吉田の投球には期待したいです。また、今大会は、仙台第一や久慈など、公立校も多く出場します。躍進に期待したいところです。

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