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「DIARY」

【東京藝術大学 卒業・修了作品展2019】
明神睦美さん(大学院油画第六研究室)の作品
「ASABIKESHINH」「DIARY」(←ヘッダービジュアル)「Harpy Hund」


写真よりずっと暗い室内演出だった記憶があるのだけれど。

明神さんの修了作品群は、
「夢の記録行為がもたらす現実認識と記憶の齟齬をモチーフにした絵画表現」
というテーマから生まれている。

彼女は毎朝、その日見た夢の内容と、それに影響を与えたと思われる現実での出来事をノートに記録しているそうだ。夢を毎日見るということ自体、すごいような気がする。
「夢の記録行為によって生じる夢とと現実の判断の相互作用、自らの人生観の中での夢や幻覚の位置付け〜」と関心の方向性を綴っている。

一番好きだったのは、私としては珍しく映像作品「DIARY」。
ループで流れているのだが、全編見てしまった。

明神さんにとって、映像作品は修士で新たに試みた記録行為だそうだ。
動的な記憶を記録すること。それがこの映像のテーマ。
「夢の変貌、増減、見間違いを起こす瞬間をあらわす作品なる」としている。

若い二人のハンターが執拗に海外で売り出さないかと声をかけていて(中国系?)、
その話を妙に冷めて聞いている彼女の姿が印象的だった。

#卒展 #卒展2019 #明神睦美 #art #アート #映像

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