鷹野ツメ

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瞳孔を開く目薬のおかげで、他人と同じ色を見ているかなんてわからないと気付いた話

かなーり前の話になりますが、眼科で目の検査をしなくてはならず、瞳孔を開く目薬(散瞳剤?)をして貰いました。 「瞳を開くお薬ですー。目に入る光の量を調節する瞳孔を開くので、しばらくすると眩しいと感じるかもしれません。数時間は効き目が続きます。危ないので、検査後はお隣の部屋で休んでからお帰りになってくださーい。」 と看護師さん。 なるほど、確かにしばらくすると待合室内の景色がボンワーッとして、眩しく感じてくる。 診察は滞りなく終わり、当初の案内通りしばらく別の部屋で休んでから

    • ある日を境に幽霊が全く怖くなくなった話

      私はいわゆる幽霊が全く怖くありません。 もちろん科学的に存在の証明が云々とかありますが、存在を完全に否定しているワケではありません。怖くないんです。 これには明確な理由・きっかけがあります。 きっかけは、10代前半のころ同級生を亡くしたことにあります。 どうして亡くなったか等は、ここでは敢えて省きます。 彼の死で、10代の頃の私が感じたり考えたりした事の100分の1くらいの小さな事に 「ああ。つまり幽霊は怖いものではない」 というものがあります。 彼が亡くなった日の夜、私

      • 演劇経験者がセリフを覚えずに舞台に出る悪夢をみるのはあるあるか?

        演劇・芝居経験者です。 大学の4年間と、大学卒業してからも数年舞台と少し映像作品等で役者をやってました。 今でもお芝居は大好きです。ドラマや映画などを見ていると、どうしても細かい所に目が行ってしまい「おお。なぜそのセリフをそんな風に解釈できるんだ!天才か!」とか、「ぬおおお。この場面をここで切る?!絶妙!いい!」とか興奮することがよくあります。 でもお芝居をしなくなってウン十年。今では舞台に立つ勘(らしきもの)すらすっかり無くなり、恐らく作品を見る目ももうほとんど演者や制作

        • 視野検査で毎度悟りの扉を開きそうになる話

          持病のため定期的に眼科で視野検査をしています。 といっても実際視野検査ってどんなモノなのか、知らない人も多いですよね。簡潔に言えば、まっすぐ一点を見たままの状態で、周りがどれくらい見えているのかを測る検査です。 私が通っている医院でのやり方は、白くて四角い検査機械の側面が大きくドーム型にへこんでいて、そこに顔を半分突っ込みます。ドーム最奥にオレンジの光る点があるので、それを見つめたままの状態で視野内に別の光がピカッと光ったら手元のボタンを押すってやつです。 初めてやった

        瞳孔を開く目薬のおかげで、他人と同じ色を見ているかなんてわからないと気付いた話