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苦手な人との関係に苦しんでる時の解決策



あなたは部下からの内線が鳴っただけで冷や汗をかいたことがありますか?私はあります。長年管理職をしている私が今も苦手にしていることがあります。それはシリアスな状況です。それは身近な人になればなるほど苦手になります。どちらかというとクライアントやメーカーとのシリアスな状況は仕事と割り切れるのでそこまで苦手ではありません。

それよりも社内の人間だったりもっと身近な家族とだったりとのシリアスな空気がその場から走って逃げたるなるほど苦手としています。

今日はそんな社内のメンバーとのシリアスをベースにした話しになります。

管理者という立場上、本来であれば困難なことや摩擦があってもそれがシリアスな空気を産んだとしても、それを乗り越える解決していくことこそが理職に望まれる能力であると思います。

私も客観的にはそう理解をしています。ただ実際にシリアスな場面に遭遇をしてしまうと管理者の責務やこねた理屈はどこか遠くに吹き飛んでしまいます。

そんな中私にはとても苦手な部下がいました。正確には今もまったく苦手じゃないというわけではありませんが以前は本当に苦手な部下がいたんです。仮にその部下の名を森さんとします。森さんとの会話はいつもシリアスになります。和やかな会話で終わるのは10回に1回くらいです。

そんな森さんから内線が来るたびにわたしのノミの心臓は倍くらいの鼓動で動きます。

『申し訳ありません、お話しをしたいことがあります。お時間をください』
そう言って切れた内線の直後から、頭は森さんで占領をされ何も手がつかなくなります。

今回はどんな話しをしてくるんだろう。。。
自分はどんな受け答えをしたらいいのか。。。
相手への表情はどんな感じがいいか。。。
余裕をもった微笑か。ばかにしてると感じるか。。真顔がいいか。

こんな思考が頭を支配します。

情けない話しですが、いっそ頭をぶつけて気絶でもしたら楽か、と真剣に考えたのも一度や二度ではありません。

そんな管理者としてはどうしようもない私ですが、少し前から思考を少し変えてみたんです。すると相手の対応が変わりました。今はあれだけ苦手だった森さんとの関係も以前に比べてだいぶ良好にりました。

ここにいたるまでの経緯をここに書くことで、同じようにシリアスな場面が嫌でしょうがない方の何かの気づきやヒントになればいいなと思います。

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森さんはとても冷静で秩序を重んじる性格です。仕事は早く、いつも期待以上のスピードと質で仕上げてくれます。そして森さんは曲がったことが大嫌いな性格でもあります。そんな彼女からするとまわりで曲がったことをしている出来事はどうしても気になります。

曲がったことを見かけると森さんは話し合いの場をもってほしいと声がかかります。

この場がどうしてもシリアスになってしまいます。口論になるわけではありません。森さんもいたって冷静に話しをします。でも自然に空気がシリアスになってしまうんです。

森さんは課題となる事柄を淡々と話しどうすべきかの意見を求めます。わたしも自分なりの答えをだします。それは彼女が望む答えではじゃないんです。答えた後に森さんから出る短いため息と、もういいです。。。。
の言葉を聞く度に、自分の価値が消えて無くなるような感覚に襲われます。どうしようもない虚無感のような感じで。部長の自分が47歳もなる自分が情けないと自分でも感じます。でも毎回繰り返される精神的な動揺をどうしても止められない自分がいました。自分でもいい加減この同様にうんざりしていました。

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いったい何がそんなに嫌なんだろう。
どうしてそれほど動揺をするのか。


典型的な会話のパターンは

森さん(以下M) 
『この問題に対してどうお考えですか。。?』

高野(以下T)
『確かに問題だよね。○○の部分を皆がもっと意識するよう工夫していかないと』

M『うーん、てゆうか本質はそこじゃないと思うんですけど。。 
  。。もういいです。お時間取らせてしまって申し訳ありませんでした』

こんな感じで丁寧にお辞儀をされて彼女が席に戻るのが毎度のパターンです。

本質ってどういう意味?って追いかけて聞いても『混乱させてしまいごめんなさい、もう大丈夫です』で話しが終わってしまいます。

その後は仕事をする気も消え去ります。自分の名誉のために言い訳をするとどのスタッフにもそんな展開ばかりというとそんなことはないんです。しっかり答えれる時もあるし、スッキリしましたと感謝の声をもらう時だってあります。でも彼女を前にするとどうしても本領を発揮できないというか、自分の意見が自信もって言えなくなります。

これを解決したいと思いまずはその時の気持ちを書きだしました。自分がどう感じたのか、何が嫌で何が情けなかったのか。すると彼女に対して思う言葉があリました。

『背景があいまいなのにどう思いますかってオープンクエスチョンされても絞れないよね。。』

これって自分を傍に置いた責任転嫁なんですが、後から見返しみても本心でこう思うなって感じました。

その思考で先に進めていくと、相手が背景をあまり語らない中で答えてる時が大抵的まずれになってることがわかりました。そして彼女はあまり口数が多くないので情報が少ない、その少ない情報で答えてるから、答えにギャップが出てしまっていると思ったんです。

このもッと自分の気持ちを深ぼると、元々口数が少ない彼女にもっと情報を出すよう求めるのは自分ができない上司と思われてしまうと考えている自分がいることも分かりました。でも的を得た答えが出せていない時点で出来ない上司と言えるのでは?

一度自分ができない上司であることを認めてみよう、という結論に達しました。自分が出来ない上司だ!と肯定をしたら気持ちがすごい軽くなりました。どうせダメな上司なんだったら飾らずにその思いをそのままぶつけてみようと決めました。


すぐにチャンスはやってきました。あることで彼女から話しがしたいと内線がありました。ミーティングルームに入って彼女と話すとやっぱりもらった情報からでは自分として判断ができなかったんです。

彼女からの『どう考えていますか』の質問に対し、緊張を乗り越え『ごめん、それだけの情報じゃよく分からない。もっと詳しく聞かないと判断が出来ない。これで答えてもきっと森さんが思ってるこたえとズレちゃうと思う』

すると彼女が『そっか、たしかにそうですよね。あの詳しく説明すると○○で。。。』と話し始めたんです。あっさり解決したんです。ほかの人には自然にやっていたやりとりでした。でも森さんを相手にすると彼女が完璧主義だという先入観に意識がいってしまい勝手に自分の中で一回のやりとりで正解を出さないとという気持ちになっていました。

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今回気持ちが前進できたのは自分は上司として至らないところがあると認めたからです。説明されたその場で理解が出来ないこと。自分がダメなところを積極的に認める大事さを知りました。ただダメなところばかりを見ているとやっぱり自信も失います。なので自分が良いところもしっかり認識をする。このバランスが大事です。

自分で良いところを日頃から書き出してみたり、誰かに客観的に承認をしてもらったり。わたしたちは社会的生き物です。やっぱり一喜一憂して揺さぶられる時もあります。そのためにも普段から自分の良いところをちゃんと口に出していってくれる人と関係を持っておくのがいいと思います。辛い時に駆け込めるお寺みたいな感じで。

自分の良いところも悪いところも背伸びせず話せるようになると気持ちも楽になります。なかなか自分の弱いところを出すのは辛いところです。でもどうしてもあなたが相手とのコミュニケーションで行き詰まるところがあったら思い切って出来ないところを正直に話してみることで前進をすることもあります。

人間関係に行き詰まったら一度試してみてください。

そして自分のネガティブを認めるには同じく自分のポジティブな部分を認めてあげることが大事です。もしもポジティブな面を肯定できない。。という方はぜひお話しさせてください。


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