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【前編】私は良い子にしてたのに

私は我ながら良い子だったと思います。
絵に描いたような良い子。

特に中学、高校時代はそうだったのではと思います。

高校は頑張って県でも有数の進学校に合格して通いました。
第一志望は浪人してでも諦めるなという教師の言葉を信じて浪人しました。
大学は結局第一志望には合格できなくて東京の私大に進学しましたが、地元から見れば十分な有名大学でした。

ええ、私は優等生でした。

大学を出たら、大きな会社に入って、バリバリ働いて稼いで、妊娠出産しても仕事を続けるんだと思っていたんです。
だって、それが「女性が輝く」ということなのでしょう?
「男女平等社会」ということなのでしょう?

だから、私は頑張りました。

就活で紆余曲折しながら、プログラマーなら個人で独立しても仕事がありそうだと思い文系なのにIT企業に就職しました。

でも、お気づきでしょう?
私は、独立しても仕事があり「そう」だと思って会社を選んだわけです。
どうしたらちゃんと調べられるかも、当時はよくわかっていなかったと思います。

私は、教科書通りに生きてきました。
これからの社会はこうあるべきで、だから女性もこうあるべきで。
それに沿うべく生きてきました。

なのに、私はうつ病になりました。
働けなくなりました。

夫は専業主婦でいいよと言ってくれましたが、家計簿を見れば娘の学費を稼ぐにはやはり私も働いた方がいい。
短時間のパートでいい。
でも、それができません。

情けない。
情けなくて涙が出る。

でも、この状況に思うのです。
私は良い子だったじゃないか。
私がいったい、何をしたのだと。


とはいえ、かわいい子ども時代もあったのですよ?

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