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20200513 自分ごとじゃないと「やらされてる」と思ってしまう件

私どもは日々大きく2種類の仕事をしている。
ひとつはお客様から依頼を受けてする仕事。
もうひとつは自分たちを知ってもらうためにする仕事。

である。お客様から仕事をもらうためには、必ず自分を知ってもらうための情報発信(宣伝活動)をしなければならないので、後者の仕事は当たり前に必要な事だと考えられる。

しかし、かつて私が会社に勤めていた頃、案件対応以外の社内業務的な仕事が面倒くさくて仕方が無かった。会社からは、「ポートフォリオを作れ」とか、「社内の技術共有用の記事をかけ・サイトを作れ・メルマガを出せ」「部会でアイデアを発表しろ」という指令が降りてくる。

だが、私にとっては正直、社内用に良い資料を出したからといって早々に評価が上がるものでもない気がしていたし、案件で良いデザインを提出して案件拡大に繋がったほうが個人的に気持ちよいし、評価にもつながりそうだと思っていた。そして、何よりデザインしていたほうが楽しい。と多かれ少なかれそう思っていた。あと案件対応後はさっさと帰りたい。

チームリーダーとかになろうもんなら皆にそれをやってもらわなくてはならないのだが、大体のデザイナーはそんなに好き好んで文章をかかない。苦い顔をされると私も辛い。
やる理由はわかっている。仕事をとるためのポートフォリオは必要だし、技術共有する事で社内全体の技術向上に繋がり、発進している課のアピールにもなる。人にはそう説明するが、個人的には全くモチベーションが上がっていなかった。

これは何故か。率直に言うと会社に勤めているひとりとして、会社を大きくしていこうという気が全くなかったのだ。全部ではないが、会社の事が自分の事ではなかったのである。ただ給料をもらって仕事をやらされているひとりだったからである。

こうなってしまうのは会社のせいでもあり、私のせいでもあると思っている。会社側は社員ひとりの行いが影響するんですよというやりがいをきちんと見せつけていく事が必要だし、私は会社のひとりとして意識を持つ事が必要だったのだろうと思う。

フリーランスとなった今は、ポートフォリオは必要だと思ったからすぐに作ったし、サイトでの発信も行おうと努力している。これは、あまりにも自分事すぎるからである。これが上手くいかなかったら死ぬかもしれないのである。ただ、そうやってお仕事をもらうと嬉しさが半端じゃない。きっとこれがやりがい

フリーランスになってから、会社ではあんなに面倒だと思った事を今では率先してやろうとしているし、楽しんでいる事に気づいた時はびっくりした。
それが何故かをのんびり考えたりしているこの頃であった。


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