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けんこうの森ストーリー SEASON2 第1話

熊太郎の腰痛

バード先生とブルービーが協力して作り上げた健康サロンが
森の中に開設されました。

木のベッドや動物治療室の準備だけではなく、
バード先生が住み込みで仕事ができる環境になっています。

また、森の仲間たちも協力をしてくれたので、
思ったよりも早く出来上がりました。

バード先生は、木のベッドを見つめながら、何かを考えて、
ブルービーに話しかけます!
「これで、ようやく患者さんをここで治療できるでしょう。
ブルービー君 、熊太郎さんを呼んできてもらえませんか?」
 「はい、バード先生」
ブルービーは大急ぎで、熊太郎に声をかけて、
一緒にバード先生のもとへと向かいます。

「こんにちは、バード先生」
熊太郎が腰を押さえながらバード先生にあいさつをしました。
「こんにちは、熊太郎さん。その後、腰の調子はいかがですか?」
 「まだ、腰がずきずきする感覚があるんじゃがね。」
「しっかり確認したいので、診察室に移動してもらえますか?」
「わかりました。」
熊太郎は腰をかばいながら、ゆっくりと歩いていきます。

二人は、診察室に移動して、バード先生は問診を始めました。
時間をかけて身体の悩みを聞いたバード先生が話をします。
「おおよその状況は把握できました。
では、本格的に検査をするので、木のベッドに座ってもらえますか?」
 「はい。」
熊太郎はベッドに腰を掛けて、
バード先生は腰を触ったり、押したりして、検査をしています。
「どうやら、腰の周りの筋肉の硬さがあるのと、
骨盤にゆがみがみられますね。」
熊太郎の腰をひととおり検査したバード先生が言いました。

 「大丈夫なのじゃろうか?」熊太郎は心配そうです。
「今の状態であれば、全体的に身体を整えれば、徐々に回復するでしょう。
もっとしっかり検査をするので、ベッドに寝てもらえますか?」
と、バード先生は、慣れた手つきで、
熊太郎の身体をさらに検査していきます。

そして、ここからが本格的な治療開始です。
バード先生は、腰を持ち上げたり、軽く動かして
全身のバランスを整えています。
「熊太郎さん、腰回りを整えたのですが、いつもと同じ動きをしてもらえますか?」
「あ、はい。」
そうして、熊太郎は、いつもと同じように腰を動かします。

熊太郎がびっくりして大声を出します。
「え~!バード先生!今何をしたのですか?
腰の痛みが全然さっきとは違います!」
バード先生 はにっこり笑って言いました。
「どうやら、骨盤にゆがみがあったようです。
その関係で痛みを引き起こしていたのでしょう」
 「なるほど!」
熊太郎は痛みの原因がわかって少し安心しました。
20分近く、熊太郎の身体を整えると、治療は終了しました。

次回に続く…!

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