見出し画像

けんこうの森ストーリー 第7話

森ではたいへんなことが!

熊太郎 は熊子に聞きました。
「村で何が起こっているんじゃ?」
「実はね、村のお店に食料が運ばれなくて大変なことになっているの。」
「え、なんだって!」
森の仲間たちはびっくりしました。

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀

ブルービーがバード先生と森に向かっていたその頃・・・
地元の森では・・・・

お腹をポンポコポン♪ポンポコポン♪と手でたたきながら、
タヌキのポンタが温泉まで歩いてきました。

ポンタを見つけた熊太郎が声をかけました。
「おや、ポンタじゃないか?どうしたんじゃ?」
「実は膝が痛いんだよ。治療するのに良い温泉があると聞き、
ここまで、足を引きずりながら来たんだ。」

お酒をゴクリと飲み、片手でクルミをボリボリ食べてから、
ランオウがポンタに話しかけます。
 「ヒックヒック、お〜それは大変だ。まあ、わしらと一緒にこの温泉につかりなさい。」
「ありがとう♪」
ポンタ は百獣の王から許しが出たので喜んで温泉に入りました。

こうして、またひとり、体の不調を訴える動物が増えています。
温泉で仲間たちは楽しく過ごしているのですが、
ふもとの村では大変なことが起こっていました。

魚屋さんに、熊太郎の奥さんが買い物にきました。
 「こんにちは、クジラのクックさん」
「こんにちは、熊子さん」
 「今日は、鮭を売ってもらえないかしら?」
「すいませんm(__)m それが、鮭が入ってきてないんですよ。」
「あら、そうなの。困ったわね。」

熊子さんは、
(おかしいわね?うちの主人がいつもお魚を取る仕事をしているはずなのに…)
と心の中で不思議な感覚を感じています。

実は、動物たちが森の温泉で怠けてばかりいて、まともに働かないので、食べ物が「タヌ急便」で運ばれなくなっていたのです!

次回に続く…!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?