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けんこうの森ストーリー 第5話

これで森のみんなが助かる!?


ハッピー・バード先生     イラスト 国内産黒米

部屋に通されたブルービーは、
緊張で体中がガチガチになっています。

なぜなら、バード先生の羽の色とスタイルが
あまりにも素晴らしいからです!

さらにバード先生は、落ち着いた口調で会話をするので、
ブルービーは、尊敬のまなざしで見つめています。

「ブルービー君、もしよかったら、
この特製ハチミツドリンクを飲みませんか?」
「あ、はい、いただきます。」
ブルービーは、葉のコースターに置かれた木のマグカップを手に取り、
ごくりと 飲みました。
「美味しい・・・!」
ハチミツドリンクはほっとする味でした。

「ところで、私にどのような相談があるのですか?」
ドリンクを飲んで落ち着いたブルービーにバード先生が尋ねます。

「実は僕、隣の森から来たのです。」 と、
ブルービーは、自分の森の仲間たちの状況を伝えました。

バード先生は、真剣に話を聞きながら、
腕を組み、考え込んでいます。

「あの〜仲間の動物を助けていただくのは可能ですか?」
ブルービーは心配になってバード先生に尋ねました。

「それに関しては問題ありません。ただ、少し気になる点があります。」 「どんなことでしょうか?」
恐る恐るブルービーは聞きました。

バード先生 は腕組みしたまま難しい顔で言いました。
「正直なところ、君の仲間たちは、重症かもしれません。」
「え、そんなに重症なのですか?」
ブルービーは驚きました。

バード先生はブルービーの話を聞いただけなのです。
それなのに重症かもしれないなんて・・・。
心配そうなブルービーにバード先生は提案しました。
「まだ何とも言えませんが、森まで案内をしてもらえませんか?」
「え!本当に!」
すごくうれしそうに、羽をバタバタさせるブルービーを見て、
バード先生は言葉を つづけました。

「君の仲間を思う気持ちには、心を打たれました。
私でよければ喜んで協力をし ましょう。」
その話を聞きブルービーは、顔から笑みがこぼれます。
「ハッピー・バード先生、本当にありがとうございます。
これで仲間の皆が救われ ます。」
こうして、ブルービーは、名医ハッピー・バード先生と、
地元の森に向かうことになります。

次回に続く・・・!

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