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けんこうの森ストーリー 第9話

バード先生の決意!

岩の椅子に腰かけた、熊太郎は背中が丸まり、つらさがにじみ出ています。

バード先生は熊太郎に尋ねました。
「熊太郎さん、いつごろから腰が痛くなりましたか?」
「もう1年前くらいからになります。」
「なるほど。1年前から痛むんですね。」
「はい、ズキズキして腰がしんどいです。」

バード先生 はさらに質問しました。
「どのような動きをしたときに、しんどくなりますか?」
 「そうですね。腰を曲げ伸ばしするときです。」

それから、バード先生 は熊太郎の腰のあたりを見て言いました。
「腰を触らせてもらいますね。」
 「はい、お願いします。」
 「腰のどのあたりですか?」
熊太郎は、自分の手で腰に触れて、痛む場所を伝えます。

するとバード先生は、
「腰の一部分に硬さがありますね。」
と確認をして、腰のある部位を押します。
熊太郎 は、顔をしかめて
「いてて・・・そこが痛いです。」と言いました。

このように、バード先生は、熊太郎にしっかりと向き合いながら、
問診を続けています。

「うちの主人は大丈夫なのですか?」
あまりにも心配になっている熊子が、バード先生に声を掛けます。
バード先生は、熊子のほうを見て言いました。
「まだ問診だけですので、本格的に検査をしてみないとわかりません。
ただ、ここではベッドなどがそろっていないので、今すぐの治療は難しいです。」

 「え、どうすればいいのかな?」
それを聞いたブルービーは羽をバタバタさせて言いました。

森の仲間たちも、バード先生と熊太郎のやり取りをじっと見つめていました。
「早く膝を良くして、宅配の仕事がしたいな。」とポンタ。
「おいらも木の実を集めないと。」とリッキー。
どうしようとみんなが悩みはじめ、不安の空気に包まれてきています。

バード先生は、腕組みをして考えています。
森の仲間は、バード先生を見つめて、
周囲では鳥の鳴き声だけが、チュンチュンと響いています。

何かを決意したかのように、バード先生は、
また岩の上まで飛んでいき、みんなの方を向きました。
そして、ゆっくりと口を開き、森のみんなに話しかけます。

次回に続く…!

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