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個人開発者にとって、遊び心って大事だと思うんだよねって話

こっちでもちょっと思ったことを書いたんですが、もうちょっと文章化してみようと思う。


遊び心とは

まず、遊び心とは?ってことなんですが、

遊びたいと思う気持ち。また、遊び半分の気持ち。
ゆとりやしゃれけのある心。「まじめ一方で—がない」
音楽を好む心。

デジタル大辞泉より

ここでいう遊び心ってのは「ゆとりやしゃれけのある心」のことだと考えてもらえるといいんですが、要は機能としては必要ないけどあったら面白いから付けたれ〜ってやつです。

ちょっと個人開発者ではなく企業になってしまうんですが、例を挙げるとすると「CalorieMate to Programmer」のサイトがまさにドンピシャって感じです。(CUIモードなんか作ってるの最高すぎませんか?)
もし知らないよって方がいれば、隠しコマンドとかもあったりするので、是非サイトを一度見てみてください。(カロリーメイトCUIモード隠しコマンド一覧

あとはもう一つ例を挙げるとしたらGoogle検索でしょうか。
実は結構遊び心が隠れてたりするんですよね。
(個人的には「猫」が好きです。)

なぜ重要だと思うのか

遊び心という側面だけを見れば、個人開発者だけじゃなくて企業とかにも当てはまるかもしれませんが、コンプラとかいろいろあると思うのでなかなか難しいところかなと。

今回はあえて個人開発者だけに焦点を当ててみていこうと思います。

差別化に繋がる

正直、世の中に(webだろうと、ネイティブだろうと)アプリなんて腐るほどあるわけです。
しかも機能の面だけ見ると似たり寄ったりのアプリなんかゴロゴロ転がってる。

さらにSEO、ASOをがっつり対策してる企業なんかに個人開発者が勝てるわけない。(SEOとかもう個人が太刀打ちできるもんじゃないと勝手に思ってる)

じゃぁどこで差別化、個性を出すか?
それがこの遊び心だと私は思う。

例えばTodoリスト。
こんなの腐るほどあるし、なんならiPhoneのデフォルトアプリ(リマインダー)としてある。でもそこにちょっとした遊び心を入れてみる。
例えば、タスクを完了にしたらよく頑張ったねとお母さん的なキャラクターが褒めてくれる機能を入れてみたり、タスクのチェックボックスを猫の足跡にしてみたり。

そうやって少し遊び心を入れるだけで、類似するアプリから差別化を図れる。

ファンに繋がる

そしてそれが、ユーザーにとって 「面白い!」とか「好き!
になれば、ただアプリを使用していたユーザーから、いちファンに変わる。

このファンを増やすことは個人開発者にとって、とても重要なことだと私個人では思っている。
なぜならファンになってくれるということはそのアプリまたは、私たち個人開発者が推されるということになるからだ。

ちょっとよくわからない??

まず、ファンとユーザーの違いとはなんだろうか?

ファンとは
熱心な愛好者。実際に自分がするのではなく、それらを見たり聞いたりすることが好きな人。また、ある特定の人物を熱烈に支持する人

ユーザーとは
商品の使用者。商品の最終需要者としての使用者。

コトバンク より

ただの使用者ではなく、ファンとは熱烈に支持する人なわけである。

その熱烈に支持する人がいた場合、どういうことが起こるかというと、
頼んでもないのに勝手に周りに周知してくれるかもしれない。自分が食べたアイスがめちゃくちゃ美味しいと誰かに教えたくなったりしないか?リアルじゃなくてもSNSで呟きたくなることはないでしょうか?
そう。あの現象と全く同じだ。

課金オプションがあれば課金してくれる可能性だってある。
アイドル好きが推しに何万円も使ったり、ホストにいくら使ったとかと全く同じ現象だ。この人(開発者)の成長や支えになるならと、惜しまず出してくれる人は少なからずいる。
私もいいなと思ったアプリや推しの開発者が作っているアプリには迷わず課金する。(あとは魚かサンゴも躊躇なく課金する。)

そして開発者のファンになった場合、その開発者が他のアプリを作っていれば他のアプリも使ってくれるまたは、使ってみようとしてくれる場合も少なくない。私の場合はいいなと思ったアプリがあった場合、真っ先にその開発者の他のアプリを探す。(私も開発者の端くれなので単純にいいものは参考にさせてもらいたい)

これがファンの力だ。

自分が作ってて楽しい

これは単純に私だけが思ってることかもしれませんが、作ってて楽しくないとだんだん嫌になりませんか?
せっかく個人開発として何かを作っているなら、自分が楽しいと思えるものを作りたいなと私は思うんです。

やっぱり必要に迫られて作る機能と、特に必要ないけど作りたかった、実現させてみたかったから、といって作る機能は作ってる自分も楽しい。

個人開発は孤独だからこそ楽しく開発できるかどうかってのは重要だと私は思ってて、なぜなら楽しい → 継続するに繋がると思うんですよね。
やっぱり継続は力なりってことで、継続すればやがてどこかで跳ねる、もしくは当たる可能性が0ではないんですよね。

企業ではすぐに撤退するもしくは手を出さないニッチな市場を個人開発であれば、攻めることができかつ、自分のペースで広げていくことができる。
それにはやっぱり継続が必要になってくる。
だから作ってて楽しいと思えることって私の中での重要度は高い。

「正しいサービス」よりも「惚れるサービス」

キングコングの西野亮廣さんが書かれている「夢と金」という著書がある。

夢と金

端的に言うと「お金が尽きると夢は尽きる。だからお金の知識をつけようね」ということが書かれているのだが、著書の中でサービスやプロダクトをどうやって売るのかということが色濃くかかれている部分が多い。
個人開発者の方やクリエイターの方には刺さる1冊だと思う。

その著書の中でこんなことが書かれている。

商品を高く買ってもらいたいのであれば、「機能」に酔うな。
「正しさ」にかまけるな。「感情」はプライスレスだ。
人が惚れる立ち居振る舞いを学び、心を奪え。

「正しいサービス」よりも「惚れるサービ」/ 夢と金 より

感情に訴えかけ、人を惚れさせるのであれば何でもいいと思う。
例えばChatGPTのように全く革新的な機能で人々を感動させるというのも一つの手だと思う。だがなかなかポンポン革新的な機能や技術を作り出すことは難しい。

というか、革新的な機能や技術はもしかしたらちょっとした遊び心から生まれているのかもしれない。

何にせよ、結局のところ大事なことは 人を惚れされる = ファンにさせる だと私は思う。
遊び心を取り入れるというのはその手段の一つであって、手軽に取り入れることが可能な手段だ。だからこそ、積極的に思いついた遊び心は全力で試してみるのがいいかもしれない。

私はなるべく無駄な遊び心を積極的に大事にしていきたいと思っている。

#個人開発 #アプリ #遊び心 #大切にしたいこと #ふと思ったこと


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