夢は、人をときめかせることかもしれない。
窓辺
「このクッションがあれば、生きていける」
そんなものを作りたい。
4月から、専門学校へ通うことにした。
テキスタイルデザインという分野の専門技術を学ぶ。
大学卒業から3年。
もともと描いていた夢に、心が折れた。
それから、就職する自信がなくて、
ずっと何かを学びたいと思っていた。
グラフィックデザインじゃない。建築でもない。
家具デザインは興味があるけど、自分が作り手じゃなくていい。
学校を選ぶ前に、分野で悩んで、
右往左往する中でやっと「テキスタイルデザイン」という言葉にピンときた。
テキスタイルデザインとは、布のデザイン分野。
色や素材、柄をデザインする。
大きく
・ファッション系
・ファブリック系(家具まわり)
に二分されるが、
私がやりたいのは後者のファブリック系(家具まわり)。
大好きな北欧のブランド・marimekko。
元気をもらうその柄と色使いは、テキスタイルだった。
そうだ、私テキスタイルが学びたい。
私が目指したいものは、
誰かが窓辺で想像をはたらかせられるような
その空間のお供をするような
クッションや、ラグや、ソファのデザイン。
特にクッションを作りたい。
いつか
宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』の巨大な赤ん坊・坊の部屋のような
クッションまみれの部屋を作ってみたい。
布製品
その色、形、素材にときめいてほしい。
見るたびにときめく、そんなものを作りたい。
それを手にした誰かが、想像に羽ばたけるようなものを作りたい。
4月から、久しぶりに学生になる。
少しこわい、でもわくわくしている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?