読書感想文:夷狄を待ちながら/クッツェー
夷狄を待ちながら クッツェー著
南アの人の本。本屋で適当買い。
Waiting for the Barbarians/J.M.COETZEE
名前だとなに系の人か分からないのだが、南アの白人らしい。ノーベル賞文学者なのも初めて知ったけれど。
テーマは多分暴力。
ついでに人種差別なんだろうか。
人種については漠然としか書かれておらず、その上、時代については100年位前の南アの情勢を彷彿とさせるらしいが、人は生きる場所も時代も選べず、人は人に対してどれほど残酷なことができ、どれほど時代に流されて巻き込まれ、どういった目に当って、どういったことが起こるのか、事象が表す抽象と具象が浮き彫りにする象徴。
あの国で何が起きたのか、本当にまったく知らないままこの本を読んだら私は何を思ったのだろうか。
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