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読書感想文:地軸変更計画/ジュール・ベルヌ

ジュール・ベルヌ


面白かった、割と。
まあ色々な差別と偏見は満ちていて、その辺は時代的に割り引くとして、それが結構話の大きな根幹を成してもいるんではあるけれど、微妙に違和感を残すのもまた現代人として仕方ない。

まあそれはともかく、「北極に行けないなら北極に来てもらおう」という発想は結構好きだ。
利害とか他人とかまあ置いといて。

やりたいことをやろうとして結局失敗するんですが(女のせいでな!)。

ジュール・ヴェルヌと言えば、冒険小説の大家ですが、割とあくどさに表出しら小説だよねと思ったりもした。
その辺は本人も分かっていて、むしろ若いころに書いた小説の方が、一般受けを気にして毒を減らしていたんじゃないかと思ったりもする。

年を経るにつれ、本音が出てきた感じがする。

まあともあれ、面白かった。

(多分2003年か2004年ころに読んだ気がする。SFに組み入れていいものか。)


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