読書感想文:ローリング・サンダー・クロニクル/サム・シェパード

とりあえず、サム・シェパードの「ローリング・サンダー航海日誌」が手元に届いたので何とか読みたい。わりとしょうもない予感はかなりしますが、シェパードのはセンテンスや文章そのものが好きなので(翻訳物なので訳者の人の文章が好きなのかもしれないと言う問題は孕みつつ)、内容についてはあまり追求しない気です。ただ、さっきパラパラめくったところでは、今回の本の訳者の人の癖だろうけれど、ひらがなが妙に多くてちょっと頭痛がしそう…、バランス悪い…。漢文もそりゃ眠たくなるって言うかそもそも読めないけど、「ぼくたち」とか、「いいたかった」とか、「ふりそそぐ」とかが、どかどかひらがなだと、別の意味でつらい。そう言う意味で読みにくい。ボブ・ディランに染まりきっているシェパードに特に文句はなくて、私はしかし翻訳の文体に文句がある。これは書評と言うにはかなり間違っている気もしますが、原書読めるほど英語出来ないし。


後日追記===

それから、ローリング・サンダー航海日記を半分読んで放置していたので、続きを読んでました。どうやらやっと翻訳文体に慣れたようで、多すぎるひらがなは脳内で漢字変換しています仕方ないな。しかしやはりこの人(サム・シェパード)の文章は好きだ、翻訳者が違っても好きなんだから、やっぱり好きなんだろうと思う次第。ネットで調べた書評は散々でしたが、なんで皆さんそんなに喧々轟々なんだ…。サムさんは(サムさん言うな)メリケンなんだぜ(メリケン言うな)?ディラン好きで当然じゃないですか、純粋に好きとは言えなくても衝撃と影響受けてて当然だろ、「公平な物の見方が出来ていない。」とか言ってしまうのか、…そもそも、ツアーに同行してツアーの商業的ルポを主催者側から依頼されているのに、「公平な立場」をなんで期待なさるのか、そもそも私にはそれが理解出来ないなー。公平を標榜するジャーナリストではいらっしゃらないのだ。日本人の私たちが、彼らがディランに衝撃を受けたほどの感銘を受けないのは当然で、むしろその時代の狂乱と狂騒の雰囲気をそのまま楽しめばいいのではと微妙に思った次第。 

(2008年ころ、やはり一人で呟いていたが、この本は翻訳が自分と相性が悪く、気分転換に人の書評を検索したら、評論気取りの悪口が書いてあったので、気を悪くした模様。まあプロの方が書いた書評ではなかった。本編が読みにくかった反動か、今見返すと、本編の書評の感想のようになっているのがご愛嬌?いやすまん、大人げなかったとは思っているけれど、それでも残す)


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