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散文詩

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そのまま。もうちょっと若いころ(十数年前)書き散らした散文詩です。短歌の収納は今後考えます…。
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#祖母

明治生まれの
亡き祖母は

私が物心ついたとき

既に足が悪かった

いざって移動して

台所の冷蔵庫も遠過ぎた

孫が大好きで

いつも

樹脂の箱に

食べ物を入れてた



黒棒

黒棒はもう食べ飽きたけれど

祖母には言えなかった

おばあちゃん

ぬるい桃でもいいから

高梨
3年前
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