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金が好きか? 嫌いか? 本当は好きだろう。 嫌いな者はおそらくほとんどいない。 言えないだ…
十年一昔と言うが 四半世紀がひと昔のように 思える そのうち 半世紀がついこの間のように…
信号を待っていた。 押しボタン式であるような、地方都市の郊外の住宅地の交差点だった。…
何度も 書いたものを消す 書いて書いて書いて ほとんど似たようなことを繰り返しているこ…
年の瀬だ 本当は時に刻まれた目盛りはない 暦は 月日は 人が刻むものだ ひとであるならば…
切れる それだけで 指先がすぱりと切れる そのような 冬の空気 凍てつく その最中に 吹き…
冬の朝 ひょいと首出す ひんやりと 底冷えのする朝ぼらけ ひゃっと戻りておそるおそる 再度首出す冬の朝 到底ここから出たくない 一生ぬくぬくしていたい オフトゥーン国は我が故郷 いっそここに永住したい お布団恋しい冬の朝 ぬくぬく ほこほこ 過ごしたい (再投稿2020年12月11日)
誰かの夢を 誰かの言葉を拾い そして磨く 輝くといい 月の光のように
零れ出す言葉は 今日は 勢いがあるものではないけれど ふくふくと 軽い羽根のクッション…
落ちそうだ またしてもどこかに 冬の空の色に わたしは かつて あのひとのことばを …
奇妙に気が焦るのは なにか 拾ってはならないものを拾っているからだと思う 例えば 己に向…
そういえば 今日 空に 雲がよぎっていた 刻む 掛け合わせたような 空をよぎる雲 そん…
冬が来る 今年は 春も 夏も 秋も 無かった ただ冬だけが来る 疫 そんな年だった 滅多に…
熱い 鉄の塊を 喉の奥に飲め 口を噤め なにひとつ 足元には零すな 誰かが何かを拾う 嘆きなど なんの意味もあるまい 失われゆく 喪われゆく 繰り返す かつての記憶 人は何故思い出す 人は何故忘れ得ぬ 繰り返す