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散文詩

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そのまま。もうちょっと若いころ(十数年前)書き散らした散文詩です。短歌の収納は今後考えます…。
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2020年11月の記事一覧

74歳が

自分の生きて来た足跡を

少しでも残したいとそう言った

それも良い

足跡どころかむしろ爪痕を

どこにでも深く刻め

それすらもおそらくすぐに

風に吹き曝される砂のように薄れる

人の生き様に意味などなくとも

輝ける一瞬は

失われるからこそ美しい

高梨
3年前
15

酒と音楽と、文学があれば良いと思っていたあのころ

つい昨日のように思っても

もう既にふた昔も前の話

遠い過去を掘り起こして書くのは

紙すら黄ばんだノートを

久々開く心持ちに似ている

高梨
3年前
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