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ピルを更年期に飲むとどうなる?自分の体験記よりお話しできること

更年期になってピルを飲むという選択をしました。勿論主治医と相談の上の選択です。

ピルの一般的な話や利用したその後の経過などをこちらで共有させていただきました。

ピルの効果

ピルと言えば、一般的には「避妊薬」と思われがちですが、実は他のことでも処方されます。しかも保険適用になるのが、「過多月経」や「PMS」などといった、生理の時のトラブルになります。

今回私がピルを処方されたのは「過多月経」が原因でした。また、処方されたのは「フリウェル」という薬になります。

女性の一般的なバイオリズムは、生理前が一番不調で、生理が終わった頃が一番良いと言われています。

しかし、月経過多のため、最近では生理中と生理後の不調がひどくなってしまったのです。1か月で一番体調が良いとされる1週間が本当につらい時期に感じられました。

そのため、1か月のうち体調が悪い期間が2/3を占めるようになり、どうにも仕事のパフォーマンスが落ちてしまったのです。

日本と海外のピルの利用率比較

日本でのピルの利用率はとても低いです。男性は「避妊に使う」と思っている人が多いようですが、それ以外の効果を考えれば、PMSなどで苦しむ多くの女性が活用したらよいのではないかと思います。

ピルの国際比較をすると

欧米:ノルウェー25.6%、英国26.1%、フランス33.1%、カナダ28.5%、米国13.7%

東南アジア:ミャンマー8.4%、ベトナム10.5%、タイ19.6%、マレーシア8.8%、カンボジア13.7%

と、比べて日本は2.9%となっています。(Contraceptive Use by Method 2019)

日本で低用量ピルが普及しない理由の一つは、入手が難しいこと。利用率の高い国では薬局での購入が可能になっています。つまり、風邪薬と同じ感覚で購入できるのです。

しかし、日本の場合は産婦人科に行かないと処方されないため、そこのハードルが高くなってしまいます。

実際ピルを利用してみて

ピルはもちろん薬ですから、副作用もあります。ひどい吐き気や頭痛を感じられる方もおられ、そういった場合には産婦人科に連絡をするように言われました。

おかげさまで大きなトラブルもなく今飲んでいるのですが、それでもちょっとした変化はありました。

例えば生理痛のような鈍痛が出たり、胸がはったり…一番大きく出たのは「むくみ」

あまり気にしていなかったのですが、靴下を脱ぐとすごく深く跡が残ってました。

ピルは一時的に妊娠期の状態を作るため、妊娠期のようなむくみはおきやすくなります。そして、なんだか食欲も増えたような気がします。

感じた利点

私の場合メリットの方が大きく、体調が安定してきました。自分自身の体調が悪くなったときは医療の力を借りることはとても大切だと思います。病院に行くのは手間ですが、それまでロスしていた時間を思えば絶対に医療の力を頼る価値があります。

しかし、もちろんピルが体に合う・合わないは個人差があります。また、ピルの種類はたくさんあるので、もしかしたら最初処方されたピルは体に合わなかったけれど、何種類か試してみたら自分に合う薬に巡り合うことがあるかもしれません。

その後の経過

月経時の快適度は高まり、1か月後に再度受診。血液検査を行いました。そして、その時「血栓」が出来ていることがわかったのです。

実は40代からのピルには血栓リスクが明記されています。そこで即中断となったのです。

40代からのピルの利用については慎重な医師が多くおられます。その中で私はあえて「チャレンジ」した形になります。ピルを利用すると自分の体にどのようなプラスの効果があるかを知っておくことで、娘への選択肢も増やせると思ったからです。

ピルを中断するとすぐに血栓はなくなりました。ですが、このように自分の体を使って実験する人間はまれだと思うので、皆さんは是非主治医とよくご相談になってください。

そしてその後私が主治医と話をして決めた治療法は「ミレーナ」と「HRT(ホルモン治療療法)を掛け合わせたものでした。

その後の経過については改めてご報告したいと思います。



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