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更年期に知っておきたい「夫婦喧嘩の心理学的な理由と謝り方」

今日は人間関係でもめる根本的な原因についてお書きします。今回は特に「親しい間柄」=夫婦でフォーカスしてお話します。が、これは親子でも適用できます。

喧嘩以前の問題で夫婦仲を良くしたいという方はこちらが参考になるかもしれません▼

ところで皆さん、近しい誰かとの関係に不満はありませんか?

パートナー、親、子供、友人…もし不満があるのであれば、今その人に対しての不満を思い出してみましょう。

そうすると

彼/彼女が~してくれない

彼/彼女が~してうるさい

彼/彼女は私とは価値観が違う

と色々な言葉が出てくるでしょう。

しかし、親しい人の間柄でもめる原因を心理学的には

「期待する役割のズレ」

という言葉を使うことがあります。

期待のズレ

例えばこんな風に書き換えられるのです▼

家事をしてくれない→家事をして欲しいという「期待する役割」に対して相手が答えてくれていない

家事をしろとうるさい→家事はしているつもりだが相手がそれ以上の「期待する役割」を要求してくる

彼は価値観が違う→自分はこうして欲しいと思うこと対しての期待する役割に相手が答えてくれない
例:遅く帰ってくる時は事前に連絡をして欲しいのに連絡をしてきてくれない

人は誰しも親しい相手であればあるほど「こうして欲しい」「こうあって欲しい」という相手に役割の期待をしてしまいます。

役割の期待をすることは悪いことではありません。期待するのは自由なのです。しかし、問題は

相手がその「期待する役割」に応えられない場合です。

自分の期待に相手が答えてくれない場合、親しい間柄になると往々にして

「相手の人格・人柄の問題」

という言葉にひとくくりにされ、

「彼・彼女はそういう人だ」(努力をしようとしない人だ)という決めつけが始まるのです。それを「ラベリング」と言います。

ラベリングとは、ある人物や物事に対して、特定の出来事を判断基準とし、「この人は~だ」「あの会社は~だ」など、評価を固定する行為のことです。

ビジネス心理学

夫婦喧嘩の解決方法

では、どのようにモメごとを解決していけば良いのでしょうか?

まず最初にお伝えしますが、「価値観が全く一致している」人は世界中どこにもいません。性別・育った環境・思想などから誰一人同じ価値観の人はいないのです。

ですから、自分の価値観と相手の価値観が一致していなくてはいけない、という感覚は幻想だと思ってください。

むしろ価値観が違う方が強みになる場合もあります。慎重な自分に対して、相手が大胆に行動するときはお互いが補い合うこともあるでしょう。

そして、大切なのは相手の人格や価値観の違いではなく、「2人の間に期待する役割がズレている」という認識を持つことです

そうすることで、

「これは二人の間で調整しなくてはいけないことだ」

という認識ができ、初めて互いに歩み寄りをしようという気持ちになれるのです。

二人とも本来「相手と仲良くやっていきたい、うまくやっていきたい」という気持ちはあって、そのベクトルの方向は同じなのです。

少なくとも仲良くやっていきたいと思うのであれば、どのように2人の間で調整するかという意識を持ってみましょう。

そのためにはできるだけ自分の期待する役割を「具体化」し、相手とのズレを調整していくことにあります。

夫婦喧嘩解決方法の具体例

例えば「家事をしてくれない」という言葉です。「家事」という言葉はとても範囲が広いです。

何をしてほしいかは、できるだけ具体的に出していくのです。そして、もちろん相手にも断る自由があることは理解しておくこと。

例えば帰りが遅いパートナーに「子供の寝かしつけを毎日して欲しい」といっても難しいでしょう。

でも、「土日はやって欲しい」だったらもしかしたら折り合いがつくかもしれません。

日頃子供と顔を合わせてないから、寝かしつけは無理だけど、代わりに土日に食器を洗うことはできる、かもしれません。

お互いどこだったら折り合いがつくのか、その調整をすることが「期待のズレ」を修正していくことになります。

話を聞くという事に対する男女の認識の違い

男女の認識の違い

例えば男性に「女性の話をちゃんと聞いてあげてますか?」と聞くと9割の男性が「聞いている」と答えます。

しかし、女性に「パートナーはあなたの話をちゃんと聞いてくれますか?」と聞くと9割の女性が「聞いてくれない」と答えます。

この違いはなんでしょうか?

それは「聞く」ということに対して期待する役割のズレがあります。

多くの女性にとって「話を聞く」ということは傾聴であったり、共感であったりします。

ひたすら自分の話を聞いて、同意してくれて、「大変だったね」ということだと思われている方が多いです。

他方男性にとって「話を聞く」ということは問題を解決することだと思っています。

相手のために一生懸命「自分には何ができるか、何を変えていけば相手が楽になるか」を考えてあれこれアドバイスをします。

もしくは自分が正しく相手の話を理解できているか確認をすることがあるかもしれません。

同じ「聞く」ということに関して「そうじゃない!」と女性がキレるわけです。

お互いで見えている景色を考えるとよくわかる


でも、これはどっちも悪くないのですよね。同じ言葉を聞いても違う認識をすることは同じ性別でもあるわけです。女性でも「聞く」ことを問題解決だと思う人もいるでしょうし、男性が傾聴を求めていても女性がアドバイスをしてくることがあるでしょう。

そこを埋められるのが「コミュニケーション」であり、確認や話し合いなのです。

さて、話は戻ります。

あなたの価値観の中で「自分が正しい」「相手がおかしい」といったものがありませんか?

もしそういった価値観が出てきているとしたら、それは二人の価値観のズレを調整する際に大きな足かせとなります。

大事なのは「自分はこうして欲しい」という具体的な要求と「私はここまではできる」という回答とのすり合わせです。

そして、相手が「できない」といったことに対して「あの人はおかしい」「あの人は間違っている」「あの人は自分のことを大切にしてくれていない」と相手をジャッジするのはやめましょう。

どこがお互いの妥協点で交わるところかを話し合うことば求められます。

相手が要求したことに対してあなたがNOということもあるからです。そして、お互いいつ「NO」と言っても良いのです

0か10で決めると0の方は不満が残ります。「あの時私ばっかり我慢した」ということにもなりかねません。

でも今回はダメでも次回は、とか、そういった折り合いをつけていく事が人間関係をより豊かにしていきますよ。

喧嘩になったらどう謝ればよい?

よくあるのが、「悪い方が謝る」という方法。でもこのルールとても難しい…

そもそもお互い悪いと思っていない場合もあります。

先ほどの観点にのっとればどちらも正しいと言えます。

どっちかが悪いという話になると、逆に折れずらくなります。

そんな時は

「喧嘩になったらお互い謝る」

というルールを設けておくのがおススメです。

実際にやってみると難しい…

さて、知識は得ただけではそのままですが、是非ご自身の日常生活に落とし込むことをおススメします。

しかしこれを実際やってみるとわかりますが、実践はとても難しいです。

特に更年期になると感情が安定しないので猶更難しいのです。

そんな時におススメの方法があります。

私自身が原体験から作った「よりそる」というサービスです。

お互いの中の期待する役割に対するギャップを埋めていけます。

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