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何者にもなれなかった、等身大のおっさんの話 Vol.0001

37才。

世間的には、ハッキリと、時にぼんやりと、だが確実に、疑いようもなく、つまりは、まぎれもなくおっさんという属性に当てはまると思います。
そんな、世界に20億人はいて、あなたの半径15m以内にも確実にいるであろうおっさん。そのうちの1人が、等身大のおっさんについて語ります。

どうも、たかもに、といいます。

・こんなおっさんにはなりたくない
・おっさんずラブにはまってる
・ああ、おれも、もうおっさんか
・おっさんは家の中にいるあいつだけで十分
・「おっさん」という文字が、なんか、かわいく見える

という方は、少しだけ覗いていってください。

ちなみに今回、初めてnoteに登録し、こうやって文章を書いています。
かの天才コピーライター #西島知宏 さんが主宰する #明日のライターゼミ という「書くこと」を学びたい・極めたい方々が集う会に、迷い込んでしまったことがきっかけです。

※受講する方々には、コピーライターさんや編集者さん、WEBライターさんや園児などさまざまな、志とスキルの高い方がいらっしゃるので、興味がある方はぜひぜひ

その、明日のライターゼミ第5回の講師が、かの天才編集者で、まさにこのnoteというサービスをリリースされた、天才CEOの #加藤貞顕 さんその人だったのです。

加藤さんの課題テーマは、

・いちばん好きなもの
・こだわりのアイテム
・こだわりの習慣

をnote上で記事にして紹介する、というものでした。

何者かになれた、すげぇおっさんのお二人とは違い、特に好きなものもなく、これといったアイテムも装備せず、こだわりもなく生きてきた、等身大のおっさんには酷な課題でした。

--- 閑話休題 ---

なんとなくかっこいいから使ってみた。


--- 余談再開 ---

こだわりがない、のがこだわり

ああ。つまらない、ありがちな言い回しだ。
だが、実際、私にはこだわりなんてものは何もない。
強いて言うのならば、「笑い」に対しては、こだわりとまではいかないけど、ちょっとした想いがある。

想いについて語るには、時間が足りなすぎるから、好きなコントを紹介してみようと思う。

いきなりダイヤモンド

今更、私が説明するまでもないが、お笑い界のカリスマこと、松本人志というおっさんがいる。
松本さんが1998年ごろに発表した『VISUALBUM』というコント作品集の中に『いきなりダイヤモンド』というコントがある。
テレビでは考えられない、30分にも及ぶ長尺のコントで、今田耕司さん扮する「あーくん」が刑務所に投獄されるところから物語が始まる。
そこで出会った、松本人志さん扮する「ぐーさん」との、2人のお話。

【導入】
刑務所に投獄された20才そこそこの「あーくん」。牢屋に入ると、そこには先約が居た。彼は60才位のおっさん「ぐーさん」といった。

ぐーさん:兄ちゃん、漫才やらへんか?
あーくん:え?なんですかいきなり。無理ですよそんなん何言うんですか。
ぐーさん:今はお笑いブームだから、刑務所を出た時に2人で漫才をやれば、けっこうな話題になって売れるやろ?だから漫才の練習をしようやないか!まーわしは終身刑やけど

……

うろ覚えだが、こんなセリフ回しで始まる。

この作品の凄いところは、30分という時間の中に、オーソドックスな漫才の基礎が、これでもか、と詰め込まれているところ。コントなのに、まさに漫才の教科書のようになっている。
詳しい内容や、タイトルの「いきなりダイヤモンド」の由来は、ぜひコントをみてほしい。

私がこの作品の好きなところは、その教科書のような漫才の手法や、2人のかけ合いやセリフ回しもあるけれど、何と言っても「刑務所」「おっさん」「終身刑」という設定につきる。

このおっさんも、きっと、何者かになりたかった。だが、なれなかった。
ただ、そんな自分を認めたくないのか、そんな状況に抗いたいのか、ただ単に漫才が好きなだけなのか。真意はぐーさんに聞かないと分からないけれど、ただ1つ確かに言えるのは、そこには「笑い」があった、ということ。

見方によっては、凄く悲しくて、切なくて、泣き出してしまいそうになる展開なのに、そこには「笑い」があった、ということ。

私もきっと、一番近くにいる人達と、「笑い」に囲まれて生きていくことができれば、それでまぁ、何者にもなれなかったとしても、それはそれで。


それでは、そろそろおっさんずラブを観るので、このへんで。
(ドラマのおっさんずラブの話だと思って来たみなさん、ごめんなさい)
Vol.0001とかなり大風呂敷を広げてしまったので、機会があればまた別のお話でも。

#明日のライターゼミ #第5回講義 #一番好きなもの #こだわりのアイテム #こだわりの習慣 #おっさんずラブ

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