お金でしか人と繋がれない人

たまに会う人の中にはお金でしか人と繋がることができない人っている。
お金を使った(奢った)から見返りを求めようとする。

以前読んだ本「ルポ 歌舞伎町の路上売春 ――それでも「立ちんぼ」を続ける彼女たち」にも描かれていたように、ホストと客という関係はお金で繋がった関係といえる。

お金がイコール愛の表現になるからこそ分かりやすいんだけれど、本当の愛とはなにかを考えたときには違うということが分かるように思える。

こういうケースって条件付き子育てのケースが多い。
条件付きっていうのは例えば、「勉強頑張ったから褒める」「スポーツの大会で良い成績だったからお祝いする」とか。
そういった褒められ方しか知らないから、なにか相手に対してしてあげないと受け入れられないという思考になってしまう。

ホストにハマるケースも条件付き子育てのケースが多い。
つまり、お金を貢ぐこと=認められることに繋がるからである。
昨今、売掛問題が話題で2024年4月からは売掛を廃止するという記事も出ているけれど、問題自体は無くならないこととなる。
仮にホストの需要が減ったとしても、同等のメンコンやメン地下などがあり、そこに浸かった人たちは売掛があろうがなかろうがお金を使ってしまっている。
根本的な解決は不可能なんだろうね。

最近ハマっている宮台真司だけど、条件付き承認をやたらテーマとして上げている。
究極的なところとして、人としてのモテからも外れてしまうのだろう。

宮台 全然違いますよね。関連しますが、性愛系ワークショップをやっていて気になるのは、相手にイエスと言わせようと細かいことを気にして、ビビる人が多いこと。僕は「気に入られようとしてビビッてる人が君の目の前にいたらどう思う?」と問うことにしています。間違いなく嫌な感じがするはず。ハッピーに感じる人は一人もいない。

 基本的信頼の不足ゆえに、損得勘定で右往左往する「細かい輩」は、人の好意を買おうと一喜一憂します。これは他者の内面を慮っていると見えて、実は違う。実際には目の前の相手を嫌な気持ちにさせるので全くモテないし、マクロに考えれば、こうしたモテない輩で溢れる社会は、既得権益を動かせない「原発をやめられない社会」になります。

https://diamond.jp/articles/-/56538?page=3


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