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整形を決意した映像

大人になるにつれ、自分の容姿やどんな風に見えるのかが分かってきて、さほど容姿について悩むことが減っていった。
目を大きくしたい。顔を小さくしたい。脂肪を取りたい。かつては整形も考えたことはあったが、勇気も覚悟もなく実行に移したことはない。
受け入れたのか諦めたのか微妙なところだが、10代、20代の敏感な頃よりもだいぶ楽になったのはたしか。

ところがここにきて(中年に入った現時点)、整形することを決意した出来事が発生。そんな話を聞いてくれ。

ある日電車に乗ったときのこと。
駅に到着し、窓の外が一気に暗くなる。そして窓に浮かび上がる中年女性の顔。その顔には深くて暗い溝のようなクマとほうれい線がはっきりと刻まれていた。
自分の顔だと認識して驚愕するのと同時に、怖いもの見たさなのか目が離せなかった。「クマとほうれい線がすごい。生活に疲れた中年って感じだ…」などじっくり観察した。
車内の明るい光に上から照らされたら盛れるものも盛れないと思うけど、それにしても真実を突き付けられた瞬間だった。その映像が今でも頭に残っている。

その後も普通に生活を送っていたけれどどうしてもあの映像が忘れられなくて、徐々に整形するか、と決意が固まっていった感じ。
整形といってもより綺麗になるためのものというわけではなく、疲れや老けて見えるのを防ぎたいというようなもの。まあ同じか。
実はひそかに興味があって情報収集していたので、あたりはついていた。

まずひとつめはクマとり。
目の下のクマは学生の頃からの悩みで、コンシーラーは必需品だった。色味だけなら隠せるけど、最近はたるみのせいか物理的な影でできるクマはコンシーラーで隠せるわけがないと諦めていた。
クマとりの整形もあるらしいのでこれは確定。

そしてもうひとつはエラのボトックス。
夜中の食いしばりがひどくて数年前からマウスピースをつけて寝ているのだが、少し前にそのマウスピースに穴が開いた。。
実は自分が食いしばりをしていると認めていなかったのだが、もう目を背けられない。毎晩あごの筋トレをしている状態なので、朝から歯やあごが疲れている。歯の健康のためにもボトックスを打ってみたい。
年々顔が大きくなっている気がするので、ついでに小顔になれたら喜ばしいことだ。

検討中なのはほうれい線。
クマとエラは前々から気になっていたのだが、ほうれい線は今回の事件で初めて認識したことだった。
鏡を見る中では気になったことがなかったのだが、遠くから見る自分の顔にはくっきりラインが出ていたな。これは情報収集から始めよう。
大がかりなものをする気はないが、ボトックスとかヒアルロン酸?みたいなものだったら試してみたい気もする。

なんというか、自分の認識の甘さを痛感したね。年齢を重ねていると分かっているつもりでも、なぜか頭の中の自分は若い頃のまま、になっているっぽい。今回のことだってちゃんと認識してれいればショックを受けることすらなかったのかもしれないし。
現実を見よ。そして受け入れろ。抗うも抗わないも自由だから。

整形したいといってもすぐに行けるわけではないからな。1年以内くらいには実行したい。
ひとまずクマ隠しのために伊達メガネでもしようかな。

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