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夜が明けて、日が上る時間にホテルを出た大泉、ドクター・チャンの一行は、まず、小さな空港からプレイベートジェットに乗り、一路、モンゴルに向かって飛び立った。首都ウランバートルの空港に着くと、すぐに小型セスナに乗り換え、再び飛び立った。モンゴルは東アジアに位置する独立国家ではあるが、中国とロシアに囲われて、非常に危うい位置関係にあった。近年、一番南に位置するウヌムゴビ地区のゴビ砂漠で希少金属など様々な資源が見つかり、ビジネスを装い、いろいろな圧力が多方面からかかってきていた。大泉らもその一部ではあるが、できるだけ良い関係を継続するために、少し多めの資金を拠出して、生活をサポートしていた。もちろんビジネスもお互いに儲けが最大になるように気を配り対応していた。ゴビ砂漠の採掘所近くの特設滑走路に着陸したセスナは、ドーム型の建物の近くに駐機して、一行を送り出した。


 ドームの中に入ると大泉は壁一面の液晶ディスプレイに映し出された採掘所の様子に驚かされていた。地上だけでなく、地下の坑道もあるようで、薄暗い中、鉱夫が幾人も行ったり来たりしながら、何かを運んでいた。地上では、大型ショベルが効率的に土を書き上げ、超大型トラックに次々と積んでいた。超大型トラックの台数を聞くと、今所有しているのが18台。これからの増産に対してあと7台追加したところだが、もう3台追加したいが資金が足りるかどうかが怪しかった。それにしても壮快な風景だった。大泉は一台のディスプレイに採掘所全体が映し出されているのに気がついた。これは、上空に大気している無人飛行船から映しだされており、常に全体を俯瞰できるようにしている。それにしても、不思議なのは、地下の坑道の物が何で、それがどこに運ばれているか、大泉には皆目検討が着かなかった。




 ドクター・チャンの案内で、ドームの中の説明を受けた後、大泉とチューさんは超大型トラックの積み込み所や坑道を見学するため、ヘルメットと防塵スーツに着替え、警備のもの二名、計5名でつれだって、ドームを出発した。道すがら休憩する作業者が愛想良くこちらに挨拶する。すべてよく教育されているようだった。ドクター・チャン曰く、彼らの家族もここからそんなに遠くない村に、豪華な住居、教育設備や娯楽設備とともにすんでいるが、すべて、会社が拠出し、住まわしている。もちろん家族の生活費は、彼らの賃便から自分で払っているが、それでもリビングコストは、上海の1/10程度で、同じ環境をあてがわれていることになる。その負担は、この採掘会社と我々上海支社が負担しているが、それ以上に付加価値が高く、利益がでるようにコスト構造を設計した結果、順調に事業が推移している。

大泉は、こちらにくる前に財務状況もチェックしており、その通りだと思ったが、あの土の値段からして、本当にこれだけのことが可能なのか少し疑わしくなったが、モンゴルtと中国での建設コストは日本の数分の1だし、食糧は安い、あとは教育費だが、これは見ていないので何とも言えなかった。


 トラックに土をのせる行程は、オートメーション化されていた。トラックが通るトンネルの天井からトラックの位置をモーション感知しながら、バケットがトラックと同じ速度で移動することで、ある程度の速度で走るトラックに走りながら、土を積み込んでいる。こうすることで、何台ものトラックに効率良く積載することができるのでスループット(あす生産量を送り出すための必要時間)が最速化されていた。このようなシステムは、いろいろ世界中見てきたが初めてだった。このシステムは、知らなかったが、我が社の特許で世界中抑えられており、時期を見て、発売する予定であることもドクター・チャンの説明で理解できた。しかし、やはりここでも坑道から出てくる鉱物は見られなかった。トラック積載システムの見学の後、坑道に入る予定だったので、それまで黙って見ていることにした大泉は、チューさんに少しちょっかいをだそうと、近づき、話かけた。


「ね、チューさん。今夜のご飯はどうしますか?何か良い案ありますか。できれば上海で、初めての会食の個室に行きたいな。」と大泉は、二っと笑いながらチューさんにお願いしてみた。チューさんは、ん?と返したてきたが、OK,であること明らかにそぶりだった。


 

 坑道の入り口には、厳重な電子錠と2名の警備員らしき人間が張り付いていた。ドクター・チャン曰く、坑道からためにアルミやマグネシウムの鉱物がでてきたとき、盗みを働く授業員がいること、そして、たまに外部から侵入者が来て、鉱物を盗もうとするので、警備を厳重にしているとのこと。たしからに、鉱物一塊あれば、おそらくここの労働者は一月はたべていけるのは間違いなかった。

 坑道の中は少し薄暗いが、4時間きずみの労働には、十分だった。また、一定間隔で、水や塩、食糧やフルーツの配給所が作られており、これはだれでも食べ放題とのこと。中にはバナナを家に持ち帰るものもいるが、それは見逃している。大泉は、食糧配給の他に、ブルーの光が漏れてくるボックスがあることに気がつき、これはとドクター・チャンに尋ねると、鉱物の種類を見分けるためのボックスで、そこで、気になるものを見つけたものはチェックして、所定のルールに従い処理を進めることになっている。このルールを破ると従業員は即刻解雇にしているので、いまでは皆、従ってくれる。大事なことです。この鉱物が我々の植物工場のキーですからね。とドクター・チャンは自慢げに言いながら、歩を進めた。


 坑道内を散策する一行の前を一人の作業者が手に鉱物を抱えて通りすぎた。大泉は興味があり、後をつけていくと、例のブルーのライトの漏れるボックスの中に鉱物を入れて確認し、ボックスの中に鉱物を入れたまま手を出して、自分のIDカードをディテクタに触れさえて、登録する様子が見られた。そこで大泉は作業者に声をかけてみた。

「ね、日本語わかりますか? わかる、」と何回か声をかけるが、作業者は首を振るばかりで答えなかった。どうやら日本語はダメなようなので、大泉は諦めて、手を振り作業者を行かせたが、ボックスの中を覗き込むと、右側に小さな間口があり、そこに鉱物を入れたようだった。


 一行に戻った大泉に、ドクター・チャンはボックスはどうでしたか、と問いかけ、様子を確認するとまた、何事もなかつたかのうように案内を進めた。


 

 大泉はドクター・チャンの反応から、やはり鉱物とブルーボックスに何かあると直感した。あのパイプの先に何があるのか。そして、そもそも鉱物は何か。恐らくそこに竹村社長の秘密が隠されているに違いないと大泉は考えた。もう一度引き返して確かめたい衝動を抑えて、工場見学を楽しんでいるように振る舞うのは難しかったが、何も掴んでいない今、慎重にすべきだった。


 一行が少し進んで行くと、大きな開かれた場所にたどり着いた。ドクター ・チャンいはく、ここは地下120メートルで、この空間は直径約100メートル、まだまだ横と下に掘り進めますが、多くの栄養源が取れており、植物工場の貴重な資源となっていると説明を受けた。


 地上に戻り再びコントロールセンターであるドームに入り、着替えを済ませるが、その際のボディーチェックが異様に厳しく、X線と霧のようなシャワーを浴びせられた。ここで大泉は直感的に、宝石もしくは核関連であるとピンときて、今後の調査の前に、精密なガイガーカウンターで被爆の有無を確認することにした。


 ドームでひと休みしているとコントロールルームの方から警告音が鳴り響いた。大泉も駆けつけると、中央のモニターに映し出されたゲートのようなものをバックに一人の作業者が跪き、それを囲むように5人の警備員が銃器を持って立っている。ここに初めて到着した時にはこのゲートの映像はなかった。見学にもなく、大泉はドクター・チャンに聞いて見たが、トラックへの積載場の隣とだけ言って詳しくは聞き出せなかった。映像が切れたので休憩場に戻る大泉は例の男にコンタクトしようと決めた。




 上海のホテルにもどると、早速、大泉は、携帯からCIAの男に決められたアドレスに向けて、空メイルを送信した。

それが合図だった。そのメイルを受けて先方から、コンタクトするまで、いつものように行動すればいい。




 上海のちゅーさんと落ち合うために中華料理店に入り、以前とは違い、すぐに個室に通された。そこにはちゅーさんとCIAの男が二人で仲良く、バックの音楽に会わせてゆっくりと踊っている。キョトンとする大泉に対して、二人とも、にんまりと笑い、かけるように合図したので、ソファーにかける大泉は、声をかけた。

「そうですか。二人はグルですね。どうしたものか。どうしますか? 私はあの鉱物のことをもっと知りたいのですが、あのモンゴルの砂漠では土以外に何が採掘されているのですか? そろそろ教えてください。お二人の関係も。。。。」と言い終えると、テーブルのビールをグラスに自分で注ぎ、1杯、一気に飲み干した。上手い。


 すると、ちゅーさんが話始めた。

「あのね。ごめんなさい。だますツムリはないの。でも、あなたがどこまで信用できるか分からなかったので、様子を見る事にしたんです。でも試験はパス。それでこうなったのです。」とちゅーさんは、CIAの男を手招きして紹介した。

「ご存知のように、CIAです。私はフリーの探偵、スパイです。この2年間、CIAに雇われてます。基本的には、昔でいう西側の仕事をずっとしてます。産業、民主側、てとこでしょか?それで、今回は、鉱物による私腹をこやしている人を見つけて、懲らしめること、その報酬として、莫大なお金を私に支払うこと、でこの方と合意して進めてます。大泉さん。あなたは、私たち二人の切り札です。よろしくね。。。」とちゅーさんは、大泉に手を伸ばし握手した。そして、大泉をぐっと自分の方に引っぱり、その豊満なボディで大泉を包み込み包容した。


「わかりました。で、あの鉱物は、、、、(少し間を置き)、、、、ダイヤモンド、それも珍しい、ブルーダイヤモンド。ですね」と大泉は、離れたくない感情を抑えつけて、ちゅーさんから離れながら、確信を着いた気で、二人の顔をのぞきながら言った。二人とも少しうなずく。

「それだけではない。実は、別の鉱物もあります。それが安全上は問題です。これを身にかざして。」とCIAの男が腕時計を手渡すと、文字盤の文字が12時から光り出し、1、2、3と進み、6時で止まったのを見て、大泉はもう一つのもあるのかと確信した。

「核、放射性物質ですね」と言う大泉に二人はうなずきながら、グッジョブと親指を立てて示した。

「そうです。合格です。さすがですね。勉強家です大泉さんは」とちゅーさんはいくつかの本のタイトルを言い、大泉に、私たちはあなたの知識をすでに知っていて、それでえらんだのですと言いたげな顔だった。


「大泉さん。」とちゅーさんは話続けた。

「実は、竹村社長は、おそらく、中国側のスパイ、工作員です。植物工場の食材を日本へ輸出する時に、どうも、その放射性物質を日本に運び入れているようなのです。ブルーダイヤは日本ではなく、モンゴルを超えてインドに渡り、そこで転売されているようです。

 しかも、その売り上げは、上海高官と竹村社長、それにあと何人かで山分けして、相当な資産を築いているようです。それを取り戻して、一部、私たちへの報酬。もちろん大泉さんにも相当の報酬が入ります。それから、モンゴルの地域への還元が狙いです。しかし、このお方はお金ではなく、放射性物質がどのように日本に入り、何に使われようとしているのか、それを解明したいのです。放射性物質を用いた大量破壊兵器を作ろうとしているのか、どうか?輸出は昨年から始まり、そのピッチはだんだん早くなってきているようです。」とちゅーさんは今まで以上に詳しくしゃべった。

「じゃ、次は何を調べれば。」と大泉は次のアクションをCIAの男にたずねた。

【note】

「ダイヤのルートはもう分かってます。ただし、売買の相手がよくわからない。そこは気にしておいてください。ただし、すぐに調べるのはそっちではなく、放射性物質のほうです。日本に帰って、今度は国内での食材の陸揚げ、それに、食糧工場での放射性物質の行方を見てください」と大泉は男から言われると、明日、日本に変えることを告げた。





 日本に帰った大泉は早速食糧の陸揚げ地点である、仙台港に向かった。仙台市の西に位置する仙台港。中国からの食材で食品を製造する仙台工場は、仙台空港と仙台港のちょうど中間に位置している。空港からの空輸と港湾からの船積みの両方に対応し、食品の価値と出荷先により、輸送手段を使い分けて、リードタイムを最短、最適にできるように選定したのだった。この計画で、大泉は社内でも頭角を表し、経営者として認められたのだった。

 仙台港に1隻のタンカーが停泊していた。1週間前上海を出た、運搬船で、上海植物工場で作られた食材が積み込まれているはずだった。しかし、仙台工場の入荷予定には、当社向けに積載されている3トンの食材分ではなく精々1トン程度の食材だった。そこで、大泉は荷揚げの様子を見るために、コンテナの陰に隠れて荷揚げの様子を見守ることにした。

 コンテナが一つ一つガントレーにより、下ろされる。その様子を見守る作業員が、夕方、一旦姿を消した。不思議に思い、大泉はコンテナが積み上げられた場所まで忍び込みコンテナを開ける様子をみようとしていると、一台のランドクルーザーが現れ、二人の屈強な男がおりてきた、一人は日本人、もう一人は明らかに黒人で、二人とも軍人のような身のふりかただと大泉は感じた。二人はコンテナの間を歩き回り、幾つかのコンテナに黄色のスプレーで×印をつけていった。蛍光塗料で、暗くなってきたがはっきりとマークを見ることができた。二人がランドクルーザーで走り去り、大泉は、マークの着いたコンテナに近づくと、案の定、腕につけたカウンターが光り出した。放射性物資が日本に持ち込まれていることがはっきりした。




 大泉は真実を確かめるためにコンテナを開ける努力を1時間ほど続けたがどうしれも開けることができなかった。そこでコンテナの搬送先を追跡できるように3つのコンテナにGPSを取り付け、iPhoneで信号を確認した後、元の位置に戻り監視を続けた。夜明け近くになり、さっきのランドクルーザーと大型トラックの一段が到着すると、ガントレーが動きだし、次々とマークがつけられたコンテナをトラックに積み出した。不思議なことにマークのついたコンテナ以外にも積み込まれていた。マークのコンテナの横付近に置かれていたものだが、放射性物質の反応はなかったはずだ。しかも、マークのついたコンテナとマークのないコンテナは反対方向に走りだした。マークのあるコンテナは南に、マークのないコンテナは北に、それぞれ走っている。GPSの信号を確認した大泉は、車でマークのないコンテナの行方を追うことにして、車をスタートさせた。




マークのないコンテナを積んだトラックは、北上し、少しすると仙台空港に隣接された倉庫街に到着し、滑走路に隣接されているそんなに大きくない、だいたい3階建て程度の倉庫に入っていった。大泉は、走行を離れたところにとめ、徒歩で倉庫に近づき、窓から、中を覗き込んでみた。コンテナはトラックに積まれたままで、扉が開かれ、そこから、黒い大きなキャリーケースがいくつか運び出されていた。ジャケットにジーンズなどラフだが、体つきが屈強で、きびきびした動きから、軍隊経験ありと大泉は見た。黒いキャリーは、一つ一つ中身を開けて確認していたが、そとにいる大泉には、何が入っているのかまでは分からなかった。

 キャリーを運びだすために一台の車が入ってきた、ANAの文字が書かれた空港内を走っている車だった。そこにキャリーをのせると、数人の男も乗り込み、倉庫を出た。建物を回り込み、どこにいくのか確認した大泉は、ゲートを簡単に通過して、空港内、滑走路に入り、すぐ近くに止まっている小型ジェットHONDAJETのそばで止まり、そしてキャリーと男達を積み込み離陸していく様子をすべてみることができた。大泉は、CIAの男に、状況と飛行機のナンバーが分かるように写真を撮り送信した。そして自分の戻り、今度はマークの着いたコンテナを追うため、GPSでコンテナの位置を確認すると、GPSはなぜか、自分の近くに位置していることを示していた。詳細場所探査をかけると、さっきの倉庫の隣の倉庫に、マークの着いたコンテナ、放射性物質が積まれたコンテナがあるはずだった。


 車を降りて大泉はもう一度倉庫の方にゆっくりとGPSで信号を確認しながら、進んでいくが、信号があるところまで来ると、そこはさっきの倉庫のすぐ横の空き地だった。あまり目立ちたくないと思いつつ、信号の真上に行くと、今度は腕のカウンターが動き出したのでここにあることには間違いなかった。地下にあるようだが、どこから入るのか、大泉は全く検討が着かないので、一旦車に帰り、仙台のホテルに入ることにして、車をスタートさせたようとした、その時、CIA用iPhoneの着信音がなり、メイルが来た事を知らせた。メイルには、『そこで、GPS信号を時系列に追跡結果を表示させて、どこからトラックが地下に入ったのか、確認すべし。』、大泉はGPS端末を操作して、トラックの軌跡を表示させた。すると、トラックは一旦、仙台工場に入ったものの、今度は一直線に仙台空港に向けて移動し、さっきの場所まできたのだった。おそらく、地下にトンネルがあるのだろうが、トンネルに入る方法はあるかと、思案していると、目の前を一台のベンツが通りすぎた。運転していたのは明らかに、マークのトラックに着いていった黒人だった。きっと、あの倉庫に地下に入る入り口があるに違いないと思い、大泉はしらべるかどうか、躊躇した。ここで捕まると、家族がどうなるか心配だった。それに、死にたくないとも思う大泉だった。

 その時、また、CIA-iPhoneがメイルの着信を知らせてきた。そこには


『躊躇するな。大丈夫。入り口を探るだけでいい。中に入るな。あとは特殊部隊に任せればいい。』 


大泉はしかたなく、車を降りて、倉庫に向かった。倉庫の入り口には誰もいない。サイドにある窓からそっと中を見る大泉。さっきのトラックがまだ放置されていた。





 倉庫の中を外から見ているだけでは、地下に降りるための入り口はどうしてもわからない大泉は、仕方がなく窓に手おかけてゆっくりとい押し上げた。周りの様子を確かめ、誰かが来たら一目散に逃げるように体制を整えながら開けた窓から中に入って行った。

誰もいないようで、人けは無く、さっきのトラックまでゆっくりと近ずき、トラックも反対側に行くと、結局何もなかった。倉庫の中を音を立てないようにそっと、しかし、素早く確認すると、倉庫の反対側の外にランドクルーザーーが一台止まっているのが見えた。そこで、大泉は、急いで入ってきた窓に戻り、外に出て、窓を素早く閉めた後、倉庫の壁に沿ってすすみ裏のランドクルーザーが見える倉庫の角でしゃがんで様子を見ることにした。

しばらくすると、ランドクルーザーの下で、何かが動いているの気づいた大泉はカメラの望遠機能を使って様子を拡大してみると、地面から人が這い出て来て、ランドクルーザーの床から車に乗り込んでいる様子を撮影することができた。結局、地下の入り口はあった。後は、特殊部隊に任せるために大泉は車に戻り、動画と地図をCIAの男に送信して、車を走らせたのだった。しかし、まだ仙台工場のどこにトンネルがあるのだろうか? 次はそれだった。


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