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「子どもと動物には分かるんだよね」について(後編)

昨日の前編
https://note.mu/takamiki/n/n21d85e019765
では、僕が発達系小児にモテるという話をしました。
で、表題です。

とあるお母さんのコメント「好きなのが、分かると思うんですよ」

こんなふうに言われたことがあります。
補足すると、
「先生がうちの子を好きなのが、本人は分かると思うんですよ」
ということですね。

なるほど。
「子どもは分かってる」「まず大人がその子のことを好きになれ」というのは以前のnoteにも書いてきたのですが、まさにそのことでした。

分析してみた~大人の好き×子どものアンテナ

支援者が子どものことを好きなのは当然だし、子どもがそれを分かるのも当然だと思っていました。今もそう思っています。
こんなふうに「大人の好き×子どものアンテナ」と分解していくと、「お互いにその要因を強めに持っている」ということが分かります。

①みきせんせいは普通の人より発達の子がすき

たしかに、発達の子が好きかもしれません。
いや、そもそもたぶん標準より子どもが好きです。
それに加えて、発達の子も好きです。
彼らの不器用で一生懸命な生き様は、見ていて応援したくなります。発達系小児を眺めている時の僕は、親戚のおっちゃんみたいになっているかもしれません。

②発達系の子は自分に対するアンテナが実は敏感

発達系、特にASDは「空気が読めない」「状況が理解できていない」とよく言われます。しかし、だからこそ「自分がどう思われているか」という情報をキャッチできるかどうかは死活問題になります。
つまり「状況は分からないけど、どうやら俺にはいまネガティブな感情が向けられている」ということが分かることが重要なのではないでしょうか。

さらに、そもそも子どもは言語的に理解することが、大人ほどはできません。大人は相手の態度が悪くても、慇懃に対応されれば一応相手に敵意がないことを理解して納得しようとします。
しかし子どもは、大人が何と声をかけてこようと、言語情報で敵か味方かを判断することが難しいです。すると、もはや空気感や雰囲気に対するアンテナを張り巡らせて、感覚的かつ総合的に相手の姿勢を判断するしかなくなるのです。

発達系小児はより「動物に近いアンテナ」を持っている?

つまり、こういう結論になります(僕的に)。
自分の肌感覚を磨き上げることで身を守る。
これはまさが「子どもと動物にはわかるんだよね」の説明になるのではないでしょうか。
相手が自分のことを好意的に見ているかどうか、それによってもちろん子どもの態度も変わってきます。

「発達系ツンデレ小児」の萌え行動は、こうして説明される気がします。

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