見出し画像

「20代をどう生きるか」を要約


•迷走は武器になる

経験したことのある人は「あれ、めんどくさいよ」と、迷いがなくなる。
将来、迷わないようになるためには20代に迷うこと。
迷った時に大切なのは、立ち止まらないこと。
失敗するより、「なんで20代でしておかなかったんだろう」と後悔するほうが辛い。

•「好き」と「同じ」を区別しよう

好き=同じ価値観ではない。
「好き」は価値観と関係なく単純に好きということ。
「価値観が同じだから好き」というのはどこかで行き詰まる。
自分100%同じ価値観の人はいない。
「自分は健康でいたい。死にたくない。」と考えていても
①ワクチンを打つ人
②「ワクチンを打たない方がいい」と考える人
の2通りに分かれる。
しかし、どちらも「死にたくない」と思っている。
目的は一致していても手段が変わるのが、価値観が違うということ。
たとえ意見が違っても、嫌いにならないことが大切。

•意見の違う人と、会おう

20代は詐欺被害がたくさん出ている。
これは意見の違う人と出会ってないから。
詐欺にかかっている人は、違う意見を否定する。
今までいろいろな意見に接している人は詐欺にかからない。
「これだけが頼りで、これがなくなったら私は終わる。死んだも同じ。」となることを依存症と言う。
1つの考え方だけをしている人は、詐欺にかかったり依存症になる。
依存症の人で多くのものに依存している人はいない。
趣味がたくさんある人は、依存症にならない。
アルコール依存症の人は「身体のためにアルコールを控えなさい」と言われると「お酒をとったら死んだも同じ」と言う。
依存症から抜け出すためには、別の趣味を持てばいい。

•違いを楽しもう

最終的に幸福感を得られるのは「みんな違う」が楽しいと感じる人。
「みんな同じ」を求めていくと、少しでも違った時に「あ、違う」と感じて、楽しさや幸せ感がなくなる。
そうならないためには、違いを楽しめばいい。
違う人の中に、同じを見つけるから楽しくなる。

•知らない人と話そう

「ムカつく」は別のボキャブラリーに置きかえるとムカつきから抜け出せる。
「せっかくプレゼントを買ってあげたのに、相手がそれをあけないで横に置いておいたのがムカつく。」という人がいる。
たまたま相手は忙しくて手が離せないから、後で開けようと思って横に置いておいただけ。
それなのに「自分は嫌われた」と、その他のところにどんどん広がっていくからイライラが大きくなる。
感覚を分けるのが言葉だ。
言葉の数を増やせば増やすほどイライラが減る。
ボキャブラリーを増やすには、漢字と同じように勉強して覚えればいい。もう一つは、知らない人と話すこと。ボキャブラリーが少ない人はいつも同じ人と話している。
一人一人育った背景は違うので、言葉も詩人それぞれ違う。

•目標の具体的人物を持とう

誰か具体的な人を置いた瞬間に、一気に今するべきことが具体的に見える。
今日するべきことがわかっていると不安がなくなる。何をすればいいかわからないというのが一番不安な状態。
何をすればいいかは「○○さんみたいになりたい」と思った瞬間に決まってくる。

•成長すると、成長していない友人が離れていく

成長していない人は、グチ•悪口•噂話を面白がる。
「自分はどうせ成長しないんだから、人の足を引っ張ったほうがいい。」と思うから。
これは嫉妬。嫉妬する人は努力が嫌い。
今までの友達に「つまらなくなったね」と言われたら、自分が成長している証。
それが寂しいと思うなら、自分の成長をレベルダウンすること。
友達の数を増やす事を目指さない。

•相手との距離を近づけすぎない

人間関係で悩む9割は、真面目で一生懸命だ。
人間関係が煩わしいという人は、相手が近づいているのではなく、自分が近づきすぎている。
真面目で、距離が近づきすぎている人は「オン•オフ」しかない。
人間関係は「くっつく」と「切る」の間に「離れる」がある。
この位置を持てばいい。0か100という距離感しかないのが人間関係で悩む人だ。切らないで、離れればいい。20代はとりあえず離れて、切ったわけではない状態を保つことを覚えればいい。
そうすると人間関係が楽になる。

•自信の前にマナーを身につけよう

マナーは20代になって知らない人と会う時に初めて必要になる。
10代までは大目に見てもらえる。
「子どもだから」という特別ルールで許される。
20代になると「どうも許されないんだな」ということに気づく。
その時にマナーを覚えていけば、それだけで自信が生まれる。

•したいことに、頭金を使う

会社もいろいろな研修代を持つようになったが、これに甘えて、習い事をする費用は誰かが払ってくれるものと思い込むと、結果として身につくものがなくなる。
自腹を切って習いに来ている人は一生懸命になる。
モチベーションの低い人は、有料より無料を選ぶ。

•驚きを共有しよう

美味しい料理を食べた時、「美味しい」と言うのが共感。
それに対して、オヤジは「いい味がつけてある」と言う。
これは上から目線の説明言葉だ。
共感は常に水平。
感情を出すのは恥ずかしいことだが、20代で感情を言葉に出しておかないと、永遠に出せなくなる。
オヤジが横柄なのは、20代で感情言葉を口に出していなかったからだ。

•イヤな対応にイヤな対応で返さない

人間関係において、イヤな対応をされた時はムッとする。そこでムッとする必要はない。考え方の枠組みを変えればいい。
「ハイ、わかりました」
これでこの人に気を使わずに済む。
サービス精神のある人は、すべての人に気を使おうとするがそれではエネルギーを消耗して疲れる。
相手がイヤな対応をするのは、気を使われることを求めてないということ。
キャッチボールで離れたのだから、こちらも「かまって欲しくないんだな」と考えて離れればいい。
時間と精神的なエネルギーを消耗しなくて済んだので「ありがとう」と言いたいぐらいだ。
その分のエネルギーを感じのいい人に回せばいい。
相手によって、見た目の対応は何も変わっていない。
イヤな対応の人に対して、むしろ優しく接するという感覚なのだ。

•ムッとする人に、ムッとしない

スマホを忘れるパターンは万人共通。
それはムッとしている時。
ムッとしている時はエネルギーが消耗して、感覚が鈍る。
それで忘れるはずのないスマホを忘れてしまう。
タクシーの運転手がムッとしていたら「前に乗ったお客さんがムッとしていたんだな」と考えて、「この仕事、大変だよな」「なんとか気分がよくなるように自分が盛り上げよう」「感じよく接しよう」と思っていると、余裕が生まれて忘れ物はなくなる。
大切なのは、ムッとしている人のムッとしている状態に感染しないこと。

•失敗、困難、不都合を集めよう

20代の3種の神器は「失敗•困難•不都合」である。
「失敗」の特権は気づきがもらえること。
「困難」の特権は粘り力が鍛えられ、「もう少しやってみよう」という継続力が生まれること。
「不都合」の特権は場当たり的なものも含めて、「これはこうしたらいいのかな」という工夫が生まれる。
20代で気付きと粘り力、メンタル力と工夫を手に入れるには、失敗•困難•不都合にできるだけたくさん出会っておくこと。
それで後が楽になる。
失敗のバリエーションは無限にあるように感じるが、そうではない。
20代で失敗しておけば、「失敗したということは、気付きが来る」と、自分の勝ちパターンになっていく。

•はしゃいでいると、チャンスを逃がす

楽しい場所に行くと、感情のコントロールができなくなる。はしゃいで自分の感情に振り回されている人は、感情の奴隷になって、自分を操作できなくなる。
大人は感情のコントロールができる。
子どもは感情にコントロールされる。
これが大人と子どもの差。

•技術を身につけよう

一人一人の才能は変えられない。
自分で才能のある人間になろうと言うのは難しい。
変えられるのは技術。技術は、才能に関係なく、努力して身につけたもの。
20代は、エネルギーに溢れた時代。
人よりたくさん練習ができるし、身体のムリも効く。感受性も豊か。この時に、たくさん技術を身につけておくこと。
それを才能があるとかないとかいう議論に逃げてはいけない。

•うまくいかなくてもご機嫌でいよう

一番の負けはやる気をなくすこと。
その人がまだやる気があるかどうかの分かれ目は、ご機嫌かどうか。
周りから見たら、うまくいっているかどうかわからない。
それが一番の勝ち。
20代はうまくいかないことの方が多い。10個のうち9個はうまくいかない。
しかし、1対9にはならない。
1個うまくいったら、嫌なことは全部忘れるから。
その1個に出会うために数をこなすのだ。
失敗数はカウントしない。だからこそ数をこなすしかない。そのためにはうまくいかなかったときに「もう金輪際やらない」ではなく、「よし、次こそは」と、またチャレンジする。
再チャレンジこそが、ワクワクを生み出してくれる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?