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ムジナノショクダイ

 国内で約1世紀ぶりに新しい「属」の植物が見つかったというニュースを拝見しました。属というのは分類学においては種のひとつ上の分類。ヒトで例えるならばヒト属は学名に「ホモ・〜」とつく分類の中間であり、そのひとつ上の階層の分類は「科」となります。「ヒト科」にはチンパンジーやゴリラ、オランウータンも含まれるので、今回発見された「ムジナノショクダイ」も結構広い分類の段階で他の植物と異なっているようです。

 写真を見ると植物というよりも、ヒトデみたいだな、海にいそうだなという印象。光合成をするための葉緑体がないのかもしれません。山を歩いていてギンリョウソウなどの白っぽい植物をたまに見かけると、ギョッとしますがそんな感じで生えているのかな。植物体のほとんどが地下に埋まっているそうなので、暗いところが棲家のまさにムジナですね。
 大きさは1.5cmほどのようで、ムジナ(アナグマ)が使う燭台というにはぴったりのサイズ感ですね。

BingImageCreatorで作成。

 研究グループの神戸大学大学院理学研究科の末次健司教授 (兼 神戸大学高等学術研究院卓越教授)・福岡県の中村康則氏・京都大学大学院理学研究科の中野隆文准教授・鹿児島大学総合研究博物館の田金秀一郎准教授からなる研究グループの皆さま。素敵な発見とご報告をありがとうございます。

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