見出し画像

sango手帳が育ちゆく中で乗り越えたこと

こんにちは。sango手帳事務局の高松奈央です。
前回手帳がうまれた時の様子を記してから早2ヶ月。sango手帳はどうなった?と思った方もいらしたでしょう。一筋縄ではいかないですが必要な過程を経てちゃんと育っています。

 sango手帳はこの間、モニターメンバーの移住、仕事復帰、退職、子供の入園・入学といった大きな節目に寄り添いながらも着々とページを増やしています。

今回もsango手帳が育ちゆく様子をリアルな赤ちゃんの月齢に例えてお伝えします。およそ生後1ヶ月から3ヶ月の記録になります。


1ヶ月を過ぎて

 リアルな赤ちゃんでいえばお宮参りを済ませて、赤ちゃんがベビーバスを卒業し大人と同じお風呂に入れるように。おむつもサイズアウトし新生児の雰囲気が少しずつ少なくなる頃。今の時期ならお出かけも気持ちいいでしょう。

 しかしそれは表側。裏側を見るとお母さんはただただ目の前の育児に向かい、気づけば1ヶ月。さらりと「1ヶ月」という一言では言えない時間を過ごしていることでしょう。

 私が初めての産後を過ごしていた時は実際のところどうだったでしょうか。
育児書通りにいかない育児、助産師さんや保健師さんがきてくれるのは一時だけ。母に寄り添ってもらうも、当たり前ながらに母の産後と私の産後は違うわけで。

 初めてのことに加えて親になったというプレッシャー。その時自分から出る言葉はものすごく攻撃的な言葉たちで、自分の生きる力のなさや母親との関係性に相当気持ちを落としました。どんな言葉で自分と周りを攻撃してきたかはいつでもお話しできますが、今回はここでとめておきます。

sango手帳を始めてからつくづく感じます。

それは産後の心の揺れ動きは、産後以外の初めてのことや挑戦に対しての揺れ動きと元は変わらないということです。


sango手帳が乗り越える必要があった壁

 この間sango手帳のモニターで進行役を担った高松自身も、3月末で仕事を退職し、大きな転機と変化の渦中にいました。私自身はなりたい自分になるための退一歩として捉えていたので、自分が変化の中にいることはモニターの進行にさほど影響ないと思っていました。しかし見えないものが私を襲ってくるような感覚になりました。

 何かと闘うような心持ち。モニターメンバーが書き進めてくれたページをもとに個別ページを作るという工程がはじめてだったからかと考えていました。人は初めてのことに対してはプレッシャーを感じるためとも感じていました。
 なんとなく産後の赤ちゃんのお世話に右往左往している自分を重ね合わせていました。しかし経験値が上がったのか、産後当時よりは心の波が少々穏やかであったことに気づいていました。

 その視点に改めてたった時、sango手帳と高松が乗り越える必要があったのは、目の前にある初めてやる事ではなく、支援者・応援者、相談者としての在り方だったことを改めて意識しました。

 sango手帳と高松に必要だったことは、応援・支援する立場としてありのままを受け入れる自分でいることでした。自分がありのままの自分でいることの大切さです。

 在りのままでいること。それは産後のあなた、産後当時の私に対しても同じかもしれません。
 産後私たちは多くの初めてのことに向き合います。そのことで私たちは試されているのかもしれません。心と身体を存分に使って命を生み出し、育てるというさまざまな過程の中で本来の自分を探し当て知ることで、より力を発揮して生きていくということを教えられているのかもしれません。

 恥ずかしながら私は産後6年経って、sango手帳を育てることになってはじめてこのことの本質に気づきました。
 キャリアコンサルタントとして何回も相談をお受けしていたのに。相談をお受けするにあたっての一番大切な要素であることはわかっていたはずなのに。

 それは高松にとって退職という変化がシンプルなようでかなり複雑なことだったのかもしれません。手放してもすぐにはわからなかったようです。

 勝手に闘っている様な心持ちも実は虚なもので、あったとしてもメンバーに現在の在り様を伝えるだけでよかったのかもしれません。

sango手帳を助けてくれたもの

 しかしそのような心持ちだったのは高松だけでした。モニターメンバーにも大きな変化があったのに、ページを書き進めていてくれました。メンバー間のつながりが何よりの財産であることを教えてもらいました。

 高松が常時強くしなやかでいられたら無敵でしょうが、私だって世界の産後女性も万事いつでも何事も自分でこなしているわけではありません。産後のあなたと繋がるためにsango手帳があるのだから。

 あなたに会うその日まで、sango手帳は紆余曲折ありながらも日々成長する手帳でいたいと思います。この間失敗も数多くしました。失敗も次に活かせば良い失敗。

 産後の日々、一瞬書くのにためらうことものちに宝。sango手帳と仲間があなたの良さと日々実践するトライアンドエラーを楽しく受け止めてくれます。

 あなたも私たちもまだまだ成長できますよね。あなたはまだ芽を出したばかり。sango手帳と仲間が土になったり、水になったり、太陽になったり、大変な時には傘を出して雨よけになるから。

今この瞬間、sango手帳に書いておこう!と思ってもらえるように!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?