【海外の街を歩く】ローマを歩く(その2)
カラカラ浴場
カラカラ浴場(Terme di Caracalla)は、ローマ帝国第22代皇帝カラカラ(ルキウス・セプティミウス・バッシアヌス)がローマ市街の南端付近に造営した公衆浴場。
西暦212年から建設を開始し、216年に開場したとされている。
建物の大きさは220m、奥行114mのサイズの巨大な浴場で、1600人を収容できたそうだ。
当時は壁面が大理石で覆われて、各所に彫像や噴泉が設置された豪華な造りだったそうだが、現在は、むき出しになった積み重なった煉瓦と一部の床でモザイクが残っているぐらいになっていた。
ローマの公衆浴場というと、数年前にヒットした映画「テルマエ・ロマエ」の影響もあってイメージを膨らませて見学した。
巨大な遺跡の中を歩いてみると往時の雰囲気が感じられ興味深かった。
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂(San Giovanni in Laterano)は、カトリック教会の大聖堂。ラテラノ宮殿が隣接している。
ローマの四大バシリカ(古代ローマ様式の大聖堂)の一つに数えられている。
ローマ帝国の皇帝の中で初めてキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝により313~318年に建設された。
ラテラノ大聖堂の正式な献堂式は324年に教皇シルウェステル1世によって行われたそうだ。
身廊の柱には迫力のある12使徒の像が立ち並び、壮観だった。
サンタ・マリーア・マッジョーレ大聖堂
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(Basilica di Santa Maria Maggiore)はカトリック教会の聖堂。
古代にはキュベレ神の神殿があった場所に築かれた教会だそうだ。
西暦356年に、第36代ローマ教皇リベリウスが夢のお告げに従って建てた教会だそうだ。
教皇が建築させたローマの四大バシリカ(古代ローマ様式の聖堂)の一つで最後に建てられた教会となるだそうだ。
フラミニア門
フラミニア門(Porta Flaminia)はローマの北の正面玄関に位置する門で、通称ポポロ門(Porta del Popolo)と呼ばれている。
ローマのポポロ広場の北にある門で、ここから北にはローマからアドリア海に抜ける古代ローマ時代の街道、フラミニア街道が通っていた。
ちなみにフラミニア街道には古代のフラミニア街道に沿って国道3号線が整備され、ローマからアドリア海に向かう主要道路の1つとなっているそうだ。
フラミニア門は1475年、ローマ教皇シクストゥス4世の時代に、それまでこの地にあった古代ローマ時代の城門の跡に建てられた門とのことで、アウレリアヌスの城壁にある他の門とは違った造りの門だった。
バロック様式の装飾は、17世紀に建築家のベルニーニが施したそうだ。