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【海外の街を歩く】上海を歩く(その2)

上海出張した6回のうち、5回は一泊二日で出張していた。
現地法人に到着すると早々に会議を行って目的達成することが常だった。

会話が噛み合わず

双方の状況の共有と課題を確認した上でアプローチ方法を検討していたのだが、大きな違いがあった。

プロジェクトの規模感がかなり違うのだ。
現地法人のプロジェクトは小規模で、類似した内容が多くパターン化・標準化が行いやすい傾向があった。
一方、我々が行っていた事業は大規模、且つ、一品モノが圧倒的に多かったことから標準化が難しいという点が付きまとっていたからだ。

とは言え、現地法人の取り組みについては、参考になることの多々有り、色々と教えてもらった。

会議の中で、もう一つ気付いたことは、テクニカルタームの重要性だった。
現地法人の社員は日本語をある程度話せたが、品質管理の単語の日本語の意味までは精通していなかった。
そのため、我々が話す品質管理の単語が上手く伝わっていないことに早々に気付いた。

たまたま、その会議には、品質管理の素養がある現地駐在員が同席してくれていたので、途中から中国語に翻訳して説明してくれ、意思疎通が図れるようになったが、日常会話の言葉テクニカルタームの違いに改めて気付いた(学生時代、演習や外書購読などで教授からテクニカルタームをキチンと押さえておくようにと言われていたことを思い出した)。

上海環球金融中心

会議が終わったのち、現地法人の品質責任者が当時上海で最も高かった上海ワールド・ファイナンシャル・センター(上海環球金融中心)展望台に連れて行ったくれた。

上海ワールド・ファイナンシャル・センターが建つ黄浦江の東側の浦東新区は以前は農地が広がる地帯だったが、1992年以降急速に開発が進んだ場所だそうだ。

上海ワールド・ファイナンシャル・センターは、上海市浦東新区世紀大道にある101階建て、高さ492mの高層ビル。現在世界第11位の高さだそうだ。
展望台からは黄浦江が流れる上海が一望できとても素敵な眺めだった。
ただし、地上100階の展望台は、床の真ん中部分がガラス張りとなっており、真下をガラス越しに眺めることが可能だったが、高所恐怖症の方にとっては大変な場所だったようで・・・。

私もビクビクしながらガラスの上を歩いたが、なかなか出会えない経験であったことは確かだ。

上海での夕食

上海の食事の特徴は甘い味付けだそうだ。
夕食に案内された飯店では川魚や小籠包などの料理が出されたが、確かに全般的に甘い味付けだった。
中国は地域毎にさまざまな料理があって奥が深い。

お酒の方は、最初はビールを飲んだが、そのあとは当然のごとく紹興酒になったが、アルコールが弱い私はおすすめの紹興酒を適度に嗜んだ。
中国だと白酒(バイジュウ)の話題にもなったが、そちらの方は遠慮しておいた。

外灘

外灘は、上海の旧市街の北に位置し、はじめは英国租界だった場所だそうだ。
1854年にイギリスとアメリカの両租界が合同して共同租界となり、19世紀末から20世紀前半にかけては、東アジアの金融のハブとして機能したという。
2日目の午前中、帰国までの短い時間を使って、上海租界を案内してもらった。
黄浦江沿いに建つモダンな建築群は、西洋風建築で異国情緒が大いに味わえた場所だった。

PM2.5の影響で視界がかなり悪くなった状況だったので、全体を眺めるような状態にはならなかったが、一つ一つの建物を近づいて眺めていた。

外灘地区

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