#21 なぜ保土ヶ谷宿は宿場移転したのか?
歌川広重の東海道五十三次の浮世絵「保土ヶ谷 新町橋」では、帷子(かたびら)川に架かる帷子橋(新町橋)が描かれている。
新町橋を渡ると、保土ヶ谷宿が始まる。
袖ヶ浦と帷子河岸
江戸時代始めまでは、袖ヶ浦と呼ばれた入江が現在の横浜市保土ケ谷区東端部まで湾入しており、東海道沿いの海岸の中でも最も美しい風景の一つとされていた。
天王町のあたりが帷子川の河口で「帷子町河岸」と呼ばれた荷揚げ場へと帆掛け船が出入りする風景があったという。
帷子河岸では、帷子川流域から集められ