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誰にも理解されなかったキャリア選択

大学を卒業し、ようやく一年が経とうとしています。

新卒と呼ばれる一年目からベンチャークラブの経営に携わることなど、学生だった当時は全く想像していませんでした。

正直、この卒業後のキャリア選択は、周りの人間にはなかなか理解されませんでした。

今回は、関西学院大学時代に考えていた卒業後のキャリアを中心に、できるだけ詳細に公開します。

卒業後のキャリアに悩む現役生、今年から就職する学生の皆さんにとって、何かのヒントになれば嬉しいです。

まずは、簡単な私の経歴です。

1998年6月26日生まれ(23歳)                        出身:奈良県
2014~2016 ガンバ大阪ユース(J3リーグ出場)
2017~2020 関西学院大学体育会サッカー部(4年次は主将)
2021~   (株)FC淡路島ゼネラルマネージャー
Jリーガーのセカンドキャリア事業立ち上げ参画
2022~   Arxcs設立              

これだけ見ると、一般的な学生とは少し違うように思われるかもしれません。

しかし、幼い頃からサッカーに明け暮れ、大学までサッカーしかしてこなかった、ただのサッカー人間です。

大学に進学した動機もサッカーを続けるためであり、授業も単位が取れればそれでいいと考えていました。

当時は、サッカー以外にやりたいことも明確になく、かといって、サッカー選手として大成したいわけでもない。

そんな私でしたが、少しサッカー人生を振り返りながら、FC淡路島との出会いまでを赤裸々に公開します。


苦悩

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ガンバ大阪ユース時代

私は小学生の頃から、全国大会で準優勝するなどサッカーで目立った存在でした。

中学からは、ガンバ大阪アカデミーに在籍し、現在プロの世界で活躍している多くの選手たちと共にプレーしてきました。

しかし、高校時にユースからトップ昇格ができず、スポーツ推薦で関西学院大学経済学部に入学することになります。

そして私は、200人規模の組織である関学サッカー部で、入部早々トップチームで活動させていただく事になりました。

当時の私は、大学を経てJリーガーになろう。プロになれなかったとしても関学なら潰しが効くだろう。

こんなフワッとした考えで、学生生活を送っていました。

当然、思い描いていたようには、コンスタントに試合に絡むことができずに、サッカー人生で初めてサッカー選手としての価値を見失いかけていたことを覚えています。

さらに2年生になると、昔から何度も怪我をしてきた足首を手術することになり、この怪我によって、およそ半年以上のリハビリを余儀なくされました。

そして結果的に、トップチームからCチームにまで落ち、大学2年時にはサッカー人生で最も苦しい時期を過ごすことになります。

”もう元通りの足に戻らないかもしれない。”

サッカー人生で、これほど長い期間グラウンドから離れることがなかったため、不安と未来への恐怖に毎日押しつぶされていました。

ただ、この時期を乗り越えたから、今の自分があります。

自分にとってサッカーとは何なのか。

なぜ大学に来てまでサッカーを続けているのだろか。

そもそも、サッカー選手を職業にしたいのだろうか。

1人になる度に、何故サッカーを本気でやってきたのかを考え続けていました。

何度も何度も自問自答し続けていました。

そして、当時サッカーができない自分にとって、今でも忘れない問いかけがありました。

”10年後どんな自分でありたいのか”

最もシンプル且つ、本質をえぐられるような感覚になったことを今でも覚えています。

「あれ?これまで未来を本気で考えたことがあったかな?」

小学生の頃から大学に来るまで、何をするにしても自然と周りから評価される存在でした。

”未来を描く”

常に現状に満たされてきた私自身に最も欠如していた部分でした。

またこの頃から、一緒にサッカーをしてきた仲間がメディアに取り上げられるようになり、より明確な差を実感するようになっていきました。

サッカーが上手い下手とかではなく、サッカー選手になってどうなりたいのか、という欲とビジョンが全くなかったことに、、


サッカー選手ではない道

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関西学院大学サッカー部時代

怪我で長期離脱を余儀なくされ、当時大学2年生の私は、10年後の未来を本気で考えるようになっていきました。

”あなたは、未来を本気で想像したことがありますか?”

どんな自分でありたいのか。

挑戦したいことは何なのか。

こんなことをひたすら考え続けた数ヶ月で、私は何となく気づけた事がありました。

”10年後、サッカー選手としてキャリアを歩んでいる自分が想像できないし、ワクワクしない。”

自分にとってサッカーとは、今の自分の幸福度を高めるものでしかないなと。

勝つか死ぬかのプロの世界で、サッカーをしてお金を稼ぐことには全く興味がなかったのだと気づく事ができました。

サッカー選手になって、サッカーが嫌いになる選手の話はよく耳にします。

プロを目指す事が当たり前の環境でサッカーをやり過ぎてしまった為か、プロを目指さないといけないと勝手に思い込んでいました。

では、自分にとって10年後の幸せはと何か。

それからは、自然とサッカーというツール以外で自分の人生の幸福度を高めることを考えるようになっていきます。

その結果、ありたい姿が見えてきました。


人生を設計する

人生

”10年後、自分はどうありたいのか?”

この問いかけがきっかけで、本気で自分の人生と向き合うようになりました。

そして、未来の状態をイメージするればするほど、働くこと自体手段であると感じ始めるようになりました。

結局、残りの与えられた人生をどうしたいのかを明確にしないと、就活をするにしても、何も始まりません。

それからは、サッカー人生では、考えた事がなかった未来をより鮮明に描くことに努めたのです。

自分にとって幸せな状態とは何か。

社会に与えたい価値は何か。

どんなライフスタイルで、どんな働き方がいいのか。

収入はどのくらいで、老後の資金はこのくらいで、、、

とにかく考えられる限り書き出して、行き詰まれば面白そうな大人に会いに行ってをひたすら繰り返していました。

今ではもっと効率的に出来たとは思いますが、当時はとにかく必死でした。

そして、繰り返すたびに見えてくるものがありました。

そして、会いたい大人にも共通点が見えてきました。

お金のために働いていない。
未来を語る。
何かに挑戦している。

それからの私は、以下のような考えになっていきました。

「本気で挑戦したいことに時間とお金を使える大人であろう。」

「自分自身が抱いてきた、社会の違和感を解決しよう。」

「人々の”今”に興奮と閃きを共創し続ける存在であろう。」

3年時には人生の進みたい方向性がざっくりとまとまってきていました。

これら全ての過程こそが私にとっての自己分析であり人生設計でした。

よく学生からの相談で、「やりたい事が見つからない」「やりたい事が多くて、どれが良いか分からない」といった内容の話を聞くことがあります。

やりたいことや興味があることだけを一番に考えていたら、迷子になるのは当然です。

人間の本質的な欲求は豊かになることです。

起点をまずここに設定しないと、情報が多く、変化の激しいこれからの社会で取捨選択していくことは非常に困難です。

私は、人生の生き方、進みたい方向性が見えてきてからは、周りのことは全く気にならなくなりました。

人生を設計する。

この答えのないものに時間と労力を投資することが、他人の人生を生きる事なく、与えられた時間を豊かに生きる鍵です。

そして、今この瞬間の密度を高める事ができます。

これこそが、私にとってサッカー人生で最も学べたことであり、財産です。


FC淡路島との出会い

10年後、挑戦したいことに時間とお金を使える大人でありたい。

そして、自分自身が抱いてきた社会の違和感を解決したい。

10年後を想像し、10年後の未来を具体的に描いたからこそ、潜在的な自分の欲求に出会うことができました。

しかし、ここまでの考えに行き着いた要因として、1人の経営者との出会いがありました。

自分が思い描く10年後をまさに体現されていました。

この方との出会いをきっかけに、自分にとってビジネスの知識と、資本主義と呼ばれる社会を理解することの必要性を実感しました。

未来を描き、思いを語り続けてきたからこその出会いでしたし、何も考えずサッカーだけを続けていれば、間違いなく出会っていなかったと思います。

そして、そんな自分を評価してくれ、定期的に会う関係性となっていきました。

その方との出会いが、まさにFC淡路島との出会いでした。


大学スポーツに関わる学生のキャリアをアップデートしたい

自分の人生と向き合い、人生を設計する。

私が、学生に強くオススメすることです。

なぜなら、これから社会をリードする人材は、”自分が見たい世界”を作れる人材だと考えているからです。

そのためには、実現したいビジョンを描くセンスが必須です。

そして、多少ビジネスの知識も必要になるかもしれません。

少なくとも、私自身は学生時代にこれらを感じ、そんな人間でありたいと強く思い、さまざまな事に挑戦してきました。

そんな私が、今の学生にできることがあると思っています。

その一つとしてこの度、「大学スポーツに関わる学生のキャリアをアップデートする」ことをビジョンに掲げ、Arxcsを立ち上げました。

Arxcsとは、就職支援はせず、体育会学生の自己実現にコミットする「本質」のキャリアコミュニティです。

学生の間に、本気で未来を描き、挑戦する体育会学生を増やしたいと思っています。

最後に

毎日練習があって、日常に満足していた過去の自分は、未来に対する恐怖など全く感じることがありませんでした。

体育会学生のほとんどが陥りやすい問題です。

そんな私は、大学2年生で一度サッカーを強制的に失い、人間としての価値を見失いました。

だからこそ、未来を描き行動しました。

しかし、私の場合は怪我というきっかけがあったに過ぎません。

きっかけがない人間は、周りに歩幅とタイミングを合わせて、就活し始めるくらいでしょう。

誰かもわからない、大して自分のことも知らない社会人に紹介された会社に行く未来がオチです。

そうならないために、人生のきっかけを体育会学生に作っていきます。


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