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①はじめに 『論文書け!って言われても・・ 若手医師のための論文執筆の基本(仮)』

今日からいよいよ、Kindle出版を目論んでいる『論文書け!って言われても・・ 若手医師のための論文執筆の基本(仮)』の原稿を書いていきます。

今日はまず、序文から。

はじめに

I 章 論文の書き方
 ①本文の書き方
 ②表紙/アブストラクト
 ③図表
 ④統計
 ⑤謝辞など
I I章 なぜ論文を書くのか 
 なぜ論文を書くのか
 業績とは
 テーマの決め方
 必要な道具
III章 投稿と査読対応
 投稿先
 査読対応

論文を書け!って言われても・・ 若手医師のための論文執筆の基本(仮) 目次

以下本文です。


はじめに

論文を書け!って言われたことがありますか?
おそらくこの本をご覧頂いている先生は、その問題に直面されているのだと思います。

直接的に論文を書けと言われなくても、論文を書かないとな、と意識したことがある先生は多いはずです。
論文を書けという言葉は大学病院ではよく耳にしますし、がんセンターなどの研究機関も兼ねている病院でも同様です。
一般病院ではそれほど言われることはないと思いますが、これまで一度も論文を書くことと全く無関係であった先生は少ないのではないでしょうか。

事実、医師転職研究所が実施した医学論文に関するアンケートでは、対象の医師1,412名のうち80%が論文の投稿経験があるそうです。

当然私も「論文を書け」と言われたことがあります。
ですが、その先の論文の書き方を指導してくれる環境が整っているとは言い難いのが現実です。
それは指導する医師もまた、自身の研究や臨床業務に追われ、論文の書き方について指導するだけの時間を確保することが難しいためです。

私は幸いにも、群馬大学大学院 医学系研究科 腫瘍放射線学教室での大学院時代に、先輩医師から論文の書き方について丁寧に指導をいただくことができました。そのおかげで、大学院を卒業できましたし、その後も自力でも論文が書けるようになりました。
これまで私が筆頭著者として発表してきた論文数は英文で15本、和文で1本と決して多いわけではありませんが、それでも私なりの方法論を身につけてきました。

それを体系的に整理して本にすることで、いまこの瞬間にも「論文を書け」と言われてどうしたらよいか困っている先生方の役に立てるならば、これほど嬉しいことはありません。


本題に入る前に少しだけ自己紹介をさせてください。
私は高草木陽介(たかくさぎようすけ)と申します。
2024年現在、群馬大学放射線科の医局に所属しつつ、横浜市にある横浜栄共済病院で放射線治療科の常勤医として勤務しています。2009年に医師免許を取得し、今年で医師として16年目になりました。
初めて論文を書いたのは、医師4年目のときに入学した群馬大学大学院 医学系研究科 腫瘍放射線学教室の大学院がその始まりです。ご存知の通り大学院は論文を発表しない限り卒業できませんから、必ず論文を書くことになります。
大学院の1年目にはデータは出揃い、あとは論文を書くだけという所まで順調に辿り着いたのですが、その後一向に論文が進みませんでした。本来4年卒業のはずでしたが、卒業までに5年を要してしまいました。これはひとえに私の努力不足なので、言い訳はありません。
ようやく初めての論文が掲載されたのは2017年でした。その後は論文はもう懲り懲りと思っていましたが、思いついたように2019年にもう1本書きました。さらに前職の神奈川県立がんセンターに入職した翌年の2020年には2本、2021年には4本、2022年も4本、2023年は3本、2024年に1本と、直近の5年間で14本の論文を書いたことになります。
私が大学で勤務した期間はこれまでで2年間だけです。留学経験もありませんし、英語力も私の周りの先生と比較すると平均以下です。
そんな私がなぜ急に論文を量産できるようになったのでしょう?

それは効率的な論文の書き方を徐々に会得してきたからです。
論文を書くためには、それに応じた方法論が必要です。私はそれを大学院時代に痛感しました。
ですから、この本ではこれまでの経験で幸いにも私が知り得た論文の書き方について、現時点で知りうる限りの全ての知識を書き留めておくことにしました。
それが私を指導してくださった先生への恩返しだと思いますし、いま現在論文執筆に悩む先生方のお力になれるのではないかと期待しています。


さて、この本の目的は英語論文を書いて、まずは投稿まで漕ぎ着けることです。
よって次のような構成にしました。
第1章 論文の書き方
第2章 なぜ論文を書くのか
第3章 論文の投稿と査読対応


第1章が本書のメインテーマです。どういう方法で論文を書いていくのかをできるだけ具体的にお伝えします。
第2章では、論文を書くことの意義やテーマの考え方など、論文を書くにあたっての準備や心構えについてお伝えします。なお、本書の目的は1章で達成できますから、極端な話、第2章以降は読んで頂かなくても大丈夫です。論文について私なりに思うことを書いています。
第3章では投稿や査読対応の基本的な考え方を簡単にまとめました。

では、早速論文の書き方を一緒に考えていきましょう。
大丈夫です!
論文を書くのは難しくないですよ!



つづく。

*文字数カウント
「医学論文をできるだけ簡単に書こう!」は7300字。
①は1800字。


書いてみた感想

序文長いな!
まぁいいか。
書くのは手間でも消すのは一瞬ですからね。
あとで並べたときに整理しようと思います。

導入としてはどうなんだろうか・・
個人的には悪くないんじゃないかと思うのですが。。


読んで頂いて誠にありがとうございました。
ご意見やご質問を頂けたら是非お願い致します。

髙草木

#論文の書き方#医学#大学院#Kindle出版


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