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【母親の役割は重すぎるのかも】 感想:『専業主婦は2億円損をする』 橘 玲

『妻の役割を放棄してもたんなる笑い話ですみますが、母親の役割を放棄することはぜったいに許されないのです』

感想

ちょっと刺激的なタイトルですよね。
この2億円という金額は、「大卒女性が60歳まで働いたときに得られる平均収入」なのだそうです。
だから専業主婦になんてならないで働こうよ、という趣旨の本になるかなと思って読み進めると、予想とは少し毛色が変わっていきます。

女性は子どもを産んだら仕事が少なくなり、「ママ向け」の仕事が与えられることで今まで通り働けなくということから、これを著者は「女性が子どもを産むと"差別"を実感する社会」だと述べています。

きっと、それまでと違って急に母親の役割を当てられるからなのかもしれません。
それに引き換え、自身のことを省みると 父親の役割 って少ないです。
保育園や幼稚園で何かあれば、とりあえず連絡は母親にきます。
当然のようにそうした風潮があって、おそらく私の妻は相当ストレスに感じていたのではないかなと思いました。
そうした母親の役割の重さを端的に表すのが、この記事冒頭の引用部分です。

また、私は会社勤めをしたことがないのでわかりませんが、著者が指摘するように「日本の会社は残業時間で社員の昇進を決めている」「日本の会社は社員に"滅私奉公"を求めていて社員は忠誠の証として残業している」のならば、これは誰にとっても辛い環境のような気がしてしまいます。
子どもを優先すると、その親は仕事時間が減り昇進できない、昇進したいなら家庭を顧みず働くことになってしまいます。

本書は、若い人たちの働き方/生き方を考えるための本です。
ただ性別や年代に関係なく、読んでみると家族や仕事との関係のあり方に新しい発見があるかもしれません。

この本を読んで実践したこと/したいこと

『母親の役割を放棄することはぜったいに許されない』
私はこの記述がある部分を写真に撮って妻に送って、ごめんなさいをしました。
何らかの原因でケンカになっていたタイミングだったと思います。
自分自身でも知らずにこうした価値観に染まってしまっていたようで反省しました。


おわりに

妻を大切にしよう。。
してるつもりですが、もうちょっとそれが伝わるように。。

読んで頂き誠にありがとうございます!
これからもどうぞ宜しくお願い致します。

髙草木


基本情報

リンク:専業主婦は2億円損をする
購入場所:図書館
読み始めた日:2024年4月5日
備考:ちょっと順序が入れ替わっています。



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