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暗号資産:Bored Ape Yacht Clubの制作者がNFTメタバースを作るのに$450m(約520億円)調達

おはようございますー!

相変わらず、暗号資産の世界では次々とニュースが出てきますね!
そんな中、今日取り上げたいのはBored Ape Yacht Club ("BAYC"、ボードエイプ・ヨットクラブは直訳すると、退屈猿人類のヨットクラブ。)を制作したYuga Labsが”Otherside”と題したNFTメタバースプロジェクトを開始するために約540億円の資金調達をしたとのニュースです。

NFTとメタバース

NFT

NFTを直訳するとNon-Fungible=代替不能なトークンなのですが、BAYCのような作品を購入するのは、世界に一つしかない本物のピカソの絵を購入すると同じで、本物である証拠をNFTとして手に入れることになります。(NFTについての詳しい説明はこちらの記事へ)

BAYCの作品

メタバース

多くの方がここ1年くらい、Facebookのメタへの社名変更や、VR(バーチャル・リアリティー)やゲームに関連して『メタバース』という言葉をよく耳にするようになったかと思います。そもそも『メタバース』とは二つの言葉を融合したもので、メタはギリシャ語で「超える」「後続の」の意味を持ち、バースはユニバースのから文字をとっています。
また、メタバースという言葉は1992年に出版されたサイエンス・フィクション書籍の『Snow Crash』で初めて出てきました。書籍の中では、VRベースの世界をメタバースと読んでいます。
現在も『メタバース』とは基本的にはVRの中の世界のことを示しています。VRの体験をしたことない方もいるかと思いますが、是非ゲームセンター(私の知っている限りですが新宿・秋葉原・渋谷などに複数あります)で体験するか『レディ・プレイヤー1』の映画を見てみてください。

BAYCとYuga Labsとは

BAYC

2021年4月にローンチされ、退屈した猿人類をモチーフにした1万点の作品からなる会員制クラブです。作品のストーリーとしては、将来退屈した富裕層が限定の会員制クラブでお酒を飲んでたわむれるイメージだそうです。(なんか、すごいですよね…笑)
BAYCの後も、Bored Ape Kennel ClubやMutant Ape Yacht Clubをローンチしています!

Bored Ape Kennel Club
Mutant Ape Yacht Club

Yuga Labs

創業者はGreg SolanoとWylie Aronowで、2017年から仮想通貨を買い始めてからNFTが話題になってから、自分達のクリエイティブな強みを使って暗号資産の業界に貢献できると思いスタートしたのがきっかけということです。その後、エンジニアを2人加えてローンチしたのがYuga Labsです。

ビジネスモデルとしては、コミュニティーを非常に大事にしていて、会員の限定感をいかに作り上げて会員に価値を提供するかに掛かっています。例えば、会員であれば会員自身がオフィシャルなグッズを作る権利があったり、新しいNFTのローンチを優先的に買えたり、ApeCoinのガバナンストークンをローンチされより会員がBAYC等の方向や戦略について投票ができる、などの特権が与えられます。この限定感からNFTが売買され、その手数料から昨年の純収益は$127m(約150億円)だったそうです!

CryptoPunksとMeebitsの買収

今年の3月にYuga LabsはLarva LabsからBAYC同様に非常に人気でかつBAYCの一番大きな競合であるCryptoPunks(423作品)とMeebits(1,711作品)を買収しました。この買収は、今回にNFTメタバースのプロジェクトの発表を手前に重要な戦略だったのがわかりますね。

CryptoPunks
Meebits

NFTメタバース、Othersideのローンチ

今回発表されてたのはYuga Labsの新しいプロジェクト、Otherside(直訳すると、反対側という意味)です!プロモーショナルビデオはこちら

プロモーショナルビデオより

詳しい内容は出ていませんが、コンセプトとしては、現在メタのような会社が作成している集権型のメタバースではなく分散型のメタバースを作り、MetaRPGと題したearn to playのモデルで参加者にインセンティブを課したり、もちろんOthersideの土地の売買も予定されていて、既存と新しい仕組みを両方取り入れるようです。また、今までのビジネス領域とは全然違うゲームの業界へ入るため、複数のゲームスタジオとコラボしているとのことです。

今回の約540億円の資金調達にて、Yuga Labsの評価額は$4B(約4800億円)となりました!調達先は有名な投資会社のAndreessen Horowitzから香港のゲームスタジオのAnimoca Brandsや暗号資産関連会社のCoinbaseやMoonPayなど複数の有名な名前が投資に参加しています。

4月のローンチが楽しみですね!では、素敵な1日を♪

皆さま、読んでくださり本当にありがとうございます! これからより分かりやすく、メッセージを届けられるよう、今アニメーション作成等勉強中なので、応援いただけると嬉しいです!