見出し画像

たかこ先生のレッスン徒然日記vol.32『初めての海外6』

酷暑の毎日が続いています。
皆様元気にお過ごしでしょうか?

町田市でピアノを教えています田中ピアノクラスの田中貴子です。
毎年この時期はコンクール繁忙期。
それに加えて、この春先小さな年齢の新入生徒さん達がぐっと増えてきたので、私自身その生徒さんたちと向き合うための時間を優先しています。

1人としてタイプが同じ子供はいないので、同じ教本を持っていても指導法を変えながら、
その子供たちの特性が見極められるように気をつけています。
毎日楽しくレッスンしています😊

今年はコロナ5類に伴って、生徒さん家族も様々夏の予定を組み始めています。
海外旅行に行くご家庭も増えてきました。いいなぁ、、、
たかこ先生も秘かに企画中だけどもうちょっと先かなぁ。お休みとれるところなかなか難しいです。

『初めての海外6』
ボストン・マサチューセッツでの演奏会のお話はしました。
今回は講習会の話から。

たかこ先生が苦手な公開レッスンがありました。
たかこ先生のレッスンも当然組まれていました。

ベートーベンのソナタ第5番ハ短調 op.10-1 第1楽章。
なにをどのように指導を受けたのか、レッスン内容の記憶はありません。
ベートーベンを弾いてて気になっていたのが、カッコ良く弾きたいのに弾けてないこと。
どうすればカッコ良くなるのか、そればかり気にしてたことはよく覚えています。

公開レッスン 先生は日本人でしたので通訳は会場に向けてされてました。

同門から参加していた男の子(当時小学5年生)は、大ホールでの演奏会にはバッハのフランス風序曲、レッスンではショパンのワルツ第5番 イ長調 op.42でした。
彼は本当にピアノが上手で、この難しい2曲を素晴らしく弾いていました。今でも彼のフランス風序曲の冒頭の音楽的な音の構築はよく覚えています。
彼のレッスンは「何も言うことはないです」とおしまいでした。
自分はどうだったかしら。。人のは覚えてるのに自分のことは記憶ない(笑)

今自分が指導者になって気を付けてることの一つ
「なにも言うことはない」を特に子供のレッスンでは言わない。
褒めることとアドバイスすること、そこはバランスとって「さらに良くなるようにする」ことを考えてみることです。
これは大人のレッスンでも同じなのですが、どんな演奏でもよほど突き抜けない限り、たとえ突き抜けてると思っても、そこで良いと言うことは決めないようにと思います。
探求をやめてしまったら、おそらくそこで成長は止まってしまう。

昨今のコンクールでも同じようなことを感じます。
何点とる、賞をもらうまでやる、目標は良いですが、それがゴールだと思ったら終わってしまいます。
たとえ賞をいただいても、その音楽の探求はどこまでも長く、深く、続きます。
そこに情熱を注げるかどうか、これは個人差があることですが、そこをうまく育てていかないと「勘違い」を生み出すだけになります。
自戒の念をこめて。

同門の男の子が素晴らしかったのは、褒められても、そこに有頂天にならなかったところです。
レッスン後、ぶつぶつなにか反省しながら、翌日の小コンサートで、素晴らしいショパンと、弾き終わった後にカーテンコールが止まずにアンコールでバッハを弾いてこれもまた素晴らしかった!
たかこ先生はベートーベン、カーテンコールはありましたが、アンコールまでにはいたらず、、、カーテンコールあっただけでもビックリでした。お客様温かかった。。
ちなみにそのベートーベンのソナタに納得いき始めたのはそこから15年ほど後ですから、音楽とはそういうものなのですよね(笑)

ボストンでの充実の日々があっという間に過ぎて、ピアノから解放され観光の日々が始まります。
ボストンからニューヨークに移動。

船の上から初めてみた自由の女神、マンハッタンにそびえ立つ高層ビル群、ブロードウェイの華やかさ、溢れんばかりの人波。

ここで皆さんの想像力を少しお借りしたい。
40年以上前、まだドルが240円くらいの時代、小学生が親と離れて海外、
ボストンからニューヨーク。
そこにどんなカルチャーショックがあったか。

人種の坩堝。。
多種言語が溢れ、
街の中に混在する光と闇。

大人は明るい方を見せようとするけど、ちょっとよそ見をすると暗く、そして危険な空気がすぐそこにある。
たかこ先生の初めてのニューヨークの印象はこんな感じでした。
ボストンにはなかった空気感でした。

同じアメリカなのに。。

日本で転校の多い生活でしたのである程度、地域によって違いはあることはわかっていましたが、そんな生易しい差ではありませんでした。

ニューヨークの街で

子供だけで「こっちって何があるのかな?」
と入り込んだ路地の恐ろしい空気感に2、3歩ですぐに気が付き、大人たちのいるところに急いで戻りましたが、おそらく一番やっちゃいけないことでした。。
なにもなく大人のもとに戻れたことは運が良かっただけで、「ここは日本ではない」を痛感したニューヨークでした。

大人になってから海外旅行をするようになって分かってきたことは、日本はきれいですし、治安も良いです。
そういうことを子供心に実感できた貴重な経験でした。
ニューヨークに行った後にワシントンに行きましたが、街の雰囲気になんとなくホッとしたのを覚えています。

ワシントン

いよいよ旅もラストスパート!

お読みくださってありがとうございます。
マイペースで更新していきます😊


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?