東京マラソンの前日
楽しみにしていた東京マラソン。でも、明日に東京マラソンを控えて、気持ちが沈んでいる。「とっても楽しみ!」とか「楽しんできます。」とか言うべきだろうが、ここでは、上辺の気持ちを書きたくない。
二週間前に開催された浜松シティマラソンから気持ちが上がらない。原因は、一年間練習してきたのに、思ったよりタイムが良くなくて、ココロが疲れてしまっている。
筋トレ、走り込みはちゃんとやったけれども、身体を「絞る」ことができなかったことをとても悔やんでいる。
東京マラソンに向けての練習のつもりで出た十二月の金沢マラソンの前までは、順調に体重を落としていたが、初めての42.195キロは予想以上に身体を疲弊された。疲労回復を食べることでなんとかしようとした私はドカ食いしてしまい、さすがに食べ過ぎてくちびるにヘルペスができた時にはドカ食いを止められなくなっていた。
子供の頃から過食症の私は自分の力で食事コントロールができないので、これを機にきちんとした食事をすべくトレーニングジムの栄養管理コースを受講した。
ちゃんと身体に良い栄養バランスのとれた食事をした。体調は良くなった。ただ、十二月から三ヶ月で増えた七キロの体重は減らなかった。いくら筋力をつけても7キロも増えれば、走っていて身体は重い。マラソンは重力との戦いでもある。だから、体重が軽いことは速く走ることに有利に働く。もちろん、それがすべてではないが、マラソンや駅伝会場で私はが見たスター選手は、みんな、ビックリするほど細いのは事実だ。
だから、一年間かなり熱心に走り込みをしたのに、浜松シティマラソン(ハーフ)のタイムは二分くらいしか上がらなかった。
「二分も上がった。」とも言うこともできる。でも、いつもは練習していない若者に僅差で負けて、その若者に「年齢を考えたら速いですよ。」と言われて、ガッカリしてしまった。
若い頃いろんなことに頑張ってこなかったことを後悔していて、今、走ることを通じて頑張れる自分になりたいのに、若者に年齢のことを言われてしまったら、私の努力は意味がなくなってしまうような気がして、ガッカリした。
年齢の壁。
なんでもかんでも、そんな言葉で片付けたくはない。
「食べることもトレーニングのひとつ。」
1月に行った講演会で、箱根駅伝の3代目「山の神」、神野大地が言っていたのを思い出した。思ったより結果が出なかったのは、年齢のせいでもないし、体重のせいではなく、体重を管理できなかった自分のせい。自分のトレーニング不足。だったら、また一年をかけて、筋トレ、走り込み、食事トレーニングを頑張ろう。焦らず、ひとつひとつをきちんとこなして、一歩一歩のピッチを上げていけばいい。
東京マラソンを明日に控えて、体重を急に減らすことはできない。でも、練習で身につけた「速く走るための腕振り」とか「ピッチの上げ方」とかを思い出しながら、強い気持ちを持ってレースに臨もうと思う。
今ある力で全力で走ることは、次のステップにつながるはずだ。明日はがんはろう。
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