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無観客興行を配信するためのインフラ無償提供プログラムについて U-NEXT

新型コロナウイルスの影響で、イベント興行の開催自粛・無観客化対応が相次いでいます。

音楽を始めとする各種イベント興行への参加を楽しむひとりのファンとして、また動画配信プラットフォーム企業「U-NEXT」としてできることを考え、「無観客イベントを収録した映像を対象に、配信インフラを無償提供するプログラム」を開始することにしました。

イベント制作者に映像素材や画像素材、各種メタデータなどU-NEXTプラットフォーム上で配信するための必要情報をご用意いただければ、U-NEXTは一切の手数料を頂戴せずに配信し、ファンの皆さまへ届ける、という取り組みです。

開始した背景と直感的に理解しづらい点を補足したいと考え、noteにも書き起こすことにしました。

持続可能な仕組みとして設計

関係者全員にメリットがあって経済的にも持続可能となるように設計しなければ、うまく機能しません。

今回の取り組みで登場する主な利害関係者は三者です。

イベント制作者(アーティストやクリエイター、スタッフなどイベント実施に関与する全ての方々)
ファン(サポーター・観客・視聴者、等)
U-NEXT


調査した情報を元に整理すると、それぞれの状況は、以下のような感じでした。

イベント制作者
・イベント開催のために必要な費用の大半は、例えキャンセルしても、無観客化しても、支払いの義務がある(会場費・制作費・人件費・グッズ代等)
・放送やパッケージでの映像コンテンツ販売を予定していて、撮影スタッフ・機材が入るはずだったイベントもある
・「開催を見合わせる」場合と「無観客イベントを撮影し配信する」場合のいずれも、出費額はあまり変わらない
・しかし、「無観客イベントを実施して配信」して売上をたてる手段は限られている
ファン
・イベントを楽しみにしていたが行けなくなってしまった
・返金されたが嬉しくはない。イベントを体験できるなら、楽しみたい
・イベントを楽しむのは無料でなくても構わない。むしろお金を払わせて欲しい。イベント制作者に、アーティストに、お金を受け取って欲しい。
U-NEXT
・著作権者から動画をお預かりし、自社の配信インフラを使って、インターネットとU-NEXTアプリケーションを通じて視聴者へ届けることが本業
・視聴者からお金を預かり、手数料を頂戴したうえで、残りのお金を著作権者へ一定の料率・ルールに従い分配する仕組みを持つ
・無観客イベントであっても映像が存在すれば販売して売上をたてることができる

このような状況から、U-NEXTが

✓ 無観客イベントの映像コンテンツを商品として販売・配信し
✓ 視聴者からお金を預かり
✓ なるべく多くの売上をイベント制作者へ分配する

ことができれば関係者一同が前を向けるのではないかと考え、「無観客興行を配信するためのインフラ無償提供プログラム」の実施に至りました。

詳細は以下のとおりです。


アーティストへのメリット

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✓ 作品の価格・配信形態を権利保有者に決めていただけます。例えば音楽ライブの視聴権利(48時間有効)を1,000円で販売する、など。

✓ U-NEXTは手数料を受け取らず、決済手数料および音楽著作権使用料を除くすべてを権利保有者へ還元いたします。販売価格が1,000円であれば900円以上をイベント制作者へお戻しします。【注1】

✓ U-NEXTは一切の独占的な取り扱い権利を主張せず、永続的な取り扱いも求めません。すでに他プラットフォームで無料配信された映像でも、これから放送・配信する計画があっても、全く問題ありません。1年間限定配信、なども可能です。イベント制作者のご意向を最大限に尊重します。

✓ 最大画質は4K UHD、HDR対応、Dolby Atmos音源も取り扱うことが可能です。素材があれば、現行技術で最高品質の映像音楽体験までお届けできます。

✓ 映像コンテンツの視聴にあたり広告は表示されず、アーティストのブランドイメージを守ります。

✓ ハリウッドクラスのセキュリティ(DRM)を擁し、大切な映像コンテンツを盗難から守ります。


ファンへのメリット

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✓ スマホからタブレット・ゲーム機・テレビに至るまで様々なデバイスで再生が可能で、最も快適な視聴環境でお楽しみいただけます。インターネット環境をすでにお持ちであれば、追加工事や電話対応なども不要です。

✓ 映像コンテンツが対応すれば、最大画質は4K UHD、HDR対応、Dolby Atmos音源まで、現行技術で最高品質の映像音楽体験を楽しめます。

✓ 映像コンテンツの視聴にあたり広告は表示されず、快適なイベント体験をお楽しみいただけます。

✓ 映像コンテンツ購入金額の90%以上がイベント制作者、アーティストへそのまま支払われます。【注1】
✓ 月額1,990円の月額会員にならなくても、楽しめます。
1. U-NEXTへ新規加入する際には月額プランへの加入を求められますが、無料トライアル期間が30日間あり、支払いが発生する前に解約することができます。
2. 月額プランを解約されている状態でも、イベント映像の購入・視聴、いずれも可能です。

例えば
1. 好きなアーティストの無観客イベント映像を観るために新規で月額プランに入会する
2. お金を払って無観客イベント映像を視聴する
3. 無料トライアル期間中に月額プランを解約する
4. 最終的に使ったお金は無観客イベント映像の価格のみ
ということができます。


U-NEXTにとっての価値

また、公平を期すために、あるいはこの取り組みが持続可能であることを説明するために、U-NEXTのメリットについても記すべきでしょう。

まずは何よりも、企業の社会的責任(CSR)を果たす活動です。オンラインでエンターテイメントを届けられる配信インフラを持つ企業として、状況改善に寄与したいという思いがあります。

次に、無観客イベント映像の売上は、決済手数料(カード会社や携帯電話会社)と音楽著作権使用料(JASRACやNexToneへの支払い)を除いてイベント制作者へ還元することにしていますから、U-NEXTには残りません。

その一方で、ファンの方々が映像を視聴するために、例え一時的でもU-NEXTを使っていただけるでしょう。

これまで加入経験がない方が試したり、利用を休止していた方がもう一度使ってみるかもしれない。気に入ってサブスクの有料会員を継続してもらえるかもしれません。あるいは、いつも使っている方がもっと頻繁に利用されるかもしれません。

それが、U-NEXTにとっての何よりのメリットです。使ってもらえたらきっと良さを実感いただける、という自信がありますから。

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※スクリーンショットは2020年3月7日時点のものです。


おわりに

本当に大変な時間が続いていますが、この難局を乗り越えられるようU-NEXTとしても知恵を尽くしていきたい。みんなで解決策を見出していければと、思っています。


よくある質問

発表してから限られた期間しか経過していませんが、すでにいくつか問い合わせをいただいてます。質問と回答を記述しておきます。随時更新します。

Q: リアルタイムライブ配信も支援してもらえるのでしょうか。
A: リアルタイムライブ配信ではなく、収録済み映像コンテンツの配信(アーカイブ配信)を想定しています。
Q: イベント制作者として用意する必要があるものは何でしょうか。
A: 映像素材と画像素材、各種メタ情報(映像タイトル・説明文・キャスト・スタッフ名・・・など)です。詳細仕様は具体的な検討フェーズで共有いたします。実例が発生したら一般公開も検討します。
Q: 映像コンテンツの販売価格(1人あたりの視聴料)も自由に決められますか。例:2,000円/人。
A: 売り値は自由に決めていただけます。
Q: U-NEXTの月額プラン会員が見放題形式で視聴した場合、視聴料はどの程度の額になりますか。
A: 今回は都度課金型の商品のみの提供とさせてください。月額プラン会員も見放題で視聴することはできず、追加で資金またはポイントを使って購入いただきます。総売上から決済手数料と音楽著作権使用料を除いた金額をお戻しいたします。
Q: 都度課金のうち、レンタル形式のみの商品設計も可能ということは、限られた期間のみ購入可能・視聴可能にする、ということも可能ということですね。
A: ご認識の通りです。
Q: 音楽ライブではなく舞台なのですが、利用できますか。
A: はい。当プログラムは特に音楽ライブに特化したものではなく、無観客実施した舞台・演劇・コンサートなど興行イベント全般に適用いたします。


関連リンク

プレスリリース

問い合わせフォーム
「お問い合わせ内容」欄に「無観客興行を配信するためのインフラ無償提供プログラム」と記載してご連絡ください。


注釈

注1: クレジットカード決済を利用された場合。その他の決済方法は手数料率が大きいのでもう少し還元率が下がります

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U-NEXT VP of Business Development / 事業戦略・採用戦略を担当 / ビジネスヲタク・テクノロジーマニア・専門エンタメ・ゲーム廃人。

コメント1件

素敵な取り組みですね。
手数理還元とはなかなか思い切ってますが、きっとイベント周りはこれができれば多少の止血にはなるはず!!
リアルタイム配信ができると、これから開催を予定しているイベントが救われると思います。
応援してます。
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