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サイクリングって、楽しいよね

サイクリング、楽しいよね

友人S君の「チャリ、楽しいよね。」という一言に飛びついた私。「そうなんだよ、ホント楽しいよね。」それでさそれでさ、私の住んでいる九州がこれまた自転車で走るには最高の環境なのよ、もうなんていうか最高なんだよ。

LINEでのコミュニケーショーンが生理的に嫌いで、普段使っていない私にとって数少ないLINE友達でもあるS君と趣味の話になって、当然のように自転車の話になった。嬉しくてつい趣味の自転車の魅力について力説しそうになったんだけど、ふと冷静さを取り戻し、私の熱量が迷惑にならないようにと
まずは note に書いてみることにしたわけ。そういや共通の友人G君も結構前にサイクリング用に自転車買ったって言ってたっけか。ある程度整理して書けたら読んでもらおうか。

そもそも私が福岡に移住してきた理由のひとつに、趣味の自転車が楽しめそうな環境っていうのがある。海も山も市街地から本当に近いという環境の良さに、比較的あっさりと惚れ込んじゃったのです。そのまま福岡に居着いてしまったクチなんだけれど、こっちに移住してからは特に、自転車で山を登るいわゆる「ヒルクライム」にハマってるんだ。

私のサイクリングの楽しみ

私は競技志向ではないので、有名なヤビツ峠をタイムアタックで競ったり、ヒルクライムイベントで順位を争うような楽しみ方とはちょっと違うんだ。滅多に人やクルマとすれ違わないような、山奥の細い林道を自分のペースで登ったり降りたり。クルマがギリギリすれ違える(九州では「離合」っていうんだけど)くらいの細い林道を走るのが好み。もちろん余程明確に目的地が遠方にある、というような場合以外はなるべく自走(家から自転車で走って行くこと)するんだけど、九州なら目的地に行く途中も、ずっと良い景色が広がっていて、それがまた楽しくて。

ヒルクライムとか林道も楽しいんだけど、そこへ辿り着くまでのルートの途中もとても魅力的で、本格的な上り坂が始まる山間部に入るまでは、なるべく幹線道路を避けて行く。地元の人だけが使うような生活道路や農業道路を選んで走る(もちろん地元の生活者に最大限敬意を払ってゆったり安全運転で)。農村地帯とか里山の長閑な景色を眺めながら走るのが本当に気持ちがいいんだ。

田んぼや畑で農作業中のおじいちゃんやおばあちゃんを驚かせないように、でも遠目から大きな声で挨拶したり、挨拶されたりしながらね。私がこれまでの東京生活では触れる機会が無かった、同じ世界だけど知らなかった「人の営みのリアル」みたいなものを、それこそ肌で感じられるのが新鮮で。例えば、本当の意味で想像できていなかった「農作業」のたいへんさや凄みを肌身で感じたりすることは、私自身のこれまでの無知を思い知らされたし、見る、知ることの大切さをしみじみと感じてみたりして。

それと私が好きなのは、道中あちこちで見かける朽ち果てんばかりに年季の入った、貫禄のあるごくごく小さい神社なんかを見つけて立ち寄ってみること。「ああ、ずいぶんと長いこと地元の人が手入れしながら守ってきたんだなぁ」と思わされて感慨に耽ってみたり。

実は、便宜上「目的地」と言ってるだけで、実は目的地が重要なわけじゃないんだ。行って帰ってくるまでのルート上が楽しいか、楽しめるか。またそれを考えるのが楽しみで。目的地を決めてクルマで移動するような場合には、きっと見つけられないだろう小さなコトやモノが、自転車からなら見て触れることさえできる。サイクリストなら見える。それを期待してルートを決める。里山の暮らしに触れるとか、地元の人の生活やら営みを目の当たりにするとか、そんなのが私にとっては本当に楽しくて。

東京に住んでた頃には苦手意識があったヒルクライムだけど、やっぱり環境の差が大きいよね。福岡なら市街地から自転車で30分も走れば、手頃な山に辿り着く感じ。一番近い油山なんて、私が今住んでる場所から10分くらいで行ける距離だもの。東京に住んでいた頃は、郊外の山間部まで行きたい気持ちはあったんだけど、行き帰りに時間も掛かるし、週末サイクリストとして週末のライド(サイクリストはサイクリングのことをライドって言うんよ)だけでは基礎体力もついて来ない。つまり山まで行くのもキツイし、行っても体力と脚力の不足でなかなか楽しめない・・・っていうジレンマで悩んでた。平日ちょっと平地で練習したり、たまにローラー台回すくらいだと、当時のサラリーマン生活では、趣味を楽しむには限界を感じていたんだ。もちろんヒルクライムに苦手意識が根付いちゃって。

福岡へ来てから状況も気持ちも一変した。近いってこともあるし、環境がそうさせるってのもあると思う。自転車で走りやすいところを走ってたら上り坂も越えないといけないっていう環境ではあって。仕方なく小さな山とか上り下りしているうちに楽しくなって来ちゃって。本格的に山間部に入って登り始めたら、そこから延々と何時間も坂を登ったり降りたりなんだけど、これが本当に楽しいのよ。

よく「そんなに一日中坂道登ったりなんて、よくやるねぇ。」って、まあ一定の哀れみのようなニュアンス込みで驚かれるんだけど、まあなんていうか本当に「人間てスゴイ」のよ。意外にも無理そうでも、慣れると普通にできちゃうのよ。もちろんそれなりに(走ることに)慣れて、体もある程度までは鍛わって、登るコツを掴む・・・みたいなことは、楽しむための要素として必要なんだけど。まあ楽むための体力なんてのも、自分なりの楽しみ方に合わせた体力をつければいいだけで、それこそ人それぞれ。そんなところもサイクリングの良いところだと思ってて。

最初は好きになれるとは思ってなかったヒルクライム。標高100〜200mとかの小さな山に登るのだって本当にしんどかったけど、これが不思議といつの間にか何度か登るうちに慣れてくる。で、慣れてくると「今度はもうひとつ山越えて先まで行ってみようかな」とか、あっちの山も越えられそう・・・とか考え始めちゃって、それこそもうどんどんとキリが無くなっていくわけ。

私の自宅のある福岡で言えば市街地、それこそ自宅から30分程度の距離に、1000m程度の中くらいの山が複数あって、それらの山々が連なって、林道も通って繋がってる。自分が行きたいと思ったらそれこそ一日中、林道を繋いで走り回ることができちゃう。まあ今回はテーマが「サイクリング、楽しいよね」なので「ヒルクライム、楽しいよね」はまたそのうち別の機会に紹介するけど。

いつか一緒に走りたいぜ

僕がまだS君の近所に住んでいたり、自走して自宅まで誘いに行ける距離に住んでいたとしたら、きっと僕は「こんな楽しみ方あるよ」とか「今度ここ行ってみようぜ」「こんな道知ってる?」っていろんな自転車の楽しみ方をプレゼンしちゃうんだろうけど。

コレといった趣味がない、のこと

「コレといった趣味が無いんだよね」っていうニュアンスで言うけれど、それはそれで悪くないとは思うよ、ホントに。特に「趣味を始める」とか、ゆくゆく無理が生じそうな気がするので、そんなに「律儀」には考えない方が良さそうに思う。でも、サイクリングは私が20年以上夢中になってきたっていう贔屓目を込めて、このチャンスに極めて強くオススメしたい!というのも本音なんだなぁ。

私自身も「趣味」を始めるって気持ちがあった訳じゃなくて、終電に乗れなかったからって会社で徹夜するという生活習慣を本当にやめたくて、意地でも毎日帰宅してやる!ってことで乗り始めた自転車通勤がきっかけだったし。毎日乗るのでもう少し楽にスピードが出る良い自転車が欲しいな、どうせなら通勤路から外れてもっとあちこち行ってみたいな・・・なんてことの連続で、気がついたら自転車と人生がくっついてしまった感じ。それを端的に言えば「これってもう趣味だよね」ってなった感じ。

いい機会なので、私が自転車のどんなところに魅力を感じていて、最近何が楽しく感じているかってことを、少しずつ書いていこうかなと思う。もちろんS君が読んでくれるかはわからないところだけど、自分を振り返ったり、アウトプットする良い機会だと思うし。完全に自己満足だけれど。結局のところサイクリングっていう趣味は本当に楽しいので、いつか一緒に走りましょうねってことが言いたいわけ。

さて、自転車とサイクリングの魅力について何から書こうかなっと。


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