頭に何か乗ってる

今のっている菓子は水無月というんだすまない……プリプリ劇場版6章祝 艦これ提督百合厨だ…

頭に何か乗ってる

今のっている菓子は水無月というんだすまない……プリプリ劇場版6章祝 艦これ提督百合厨だから逃げるんだ!

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林檎を食べるあの子

気分によっては構われたがりではないし、普段だったら見慣れつつある黒髪を見かけても、アンテナを張りつつそっとしておくのが常だった。けれど、胃の奥から急き立てられるように出てしまった小さな音を華恋の耳は聞き逃さなかったし、ちゃんと鼓膜から脳へと届いた。 「ひかり、ちゃん?」 そろそろと静かに名前を呼ばれたひかりは、正面に向けていた顔を華恋に向けて、少しだけバツの悪そうな顔をする。お出掛け用の白に青いアクセントが利いた長袖ワンピース姿のまま、ひかりはリビングのテーブルを前にして所在

    • 榛霧のようなもの

      暑いのは好きではない。 連日暑くなってきたとはいえ陽が出ている時間はとうの昔に過ぎていて。深更には幾らか熱が逃げるはずなのに昼間より熱が籠っており、本来だったら眉を顰めるぐらいにはするはずなのに、今のむせ返るような湿った空気は榛名にとって嫌いではなかった。「きりしま、きりしま、榛名に顔を見せて」そういって強請るように言っても霧島は榛名のお願いをあまり聞いてくれたことはない。今も霧島にキスをしたくて呼びかけても霧島は榛名の顔を頑として見ようとしない。頑固だ。ほんと、こういう時

      • 榛名の独自のようなもの

        最初にここの鎮守府に来たのは榛名でその次は比叡お姉さまで。 いつだったか提督が建造で霧島を呼んだ。暫くおいて最後に海域で逢ったのは私たちの一番上の金剛お姉さま。最初は一緒ではなかったけど、時間をかけてまた4人一緒になった。榛名はそのことがほんとうに嬉しかったの。一人置いて行かれてしまったあの日からずっと夢に見ていた。また一緒にいられることを。比叡お姉さま、金剛お姉さま、そして霧島と。長閑に過ごすことはできない世だけれど、それでも榛名は心から嬉しく思います。

      林檎を食べるあの子